東京モード学園スタイリスト学科・メイク学科授業レポート

10月下旬から11月上旬にかけて「東京モード学園」のスタイリスト学科3年生、メイク学科の授業のお手伝いをしてきました。東京モード学園のスタイリスト学科は、単にスタイリングのスキルを磨くだけでなく、服作りやもの作りの基礎を学んだり、フォトショップやイラストレータなどを使いこなすためのPC演習もあったりと、時代に即したカリキュラムを取り入れています。今回お手伝いしてきたのは、東京モード学園が産業界との相互交流システムとして掲げている「産学連携」という取り組みの中でも全学科に設置している「ケーススタディ」という、より実践的なプログラム。株式会社マガジンハウスの中島敏子さんからお声がけいただき、携わることとなりました。
今回のケーススタディのテーマは「あなたの思うBEAMSを一枚のビジュアル作品として表現してください」というものでした。通常はスタイリングを考えるというのがスタイリスト、と思いがちですが、雑誌やカタログ、ウェブマガジンなどではページ構成や全体のディレクションまでもスタイリストが参画することが少なくありません。そういった観点から、より実際の現場に近い流れで作品制作に臨んでもらいました。

まず、私がBEAMSとは?を資料と口頭で説明し、それを元に各班がブレーンストーミングをします。全員に同じ説明をしていますが、どの部分をピックアップして表現するかは、その班任せ。自由闊達な意見交換の後は、各班が考えたイメージを、ラフとして提出してもらいます。この段階で生徒の皆さんは、具体的なアイテムをまだ見ていない状態です。浮かんだイメージをラフとして可視化し、それを実現するようなアイテムをプレスルームの貸し出しサンプル群からセレクトするのが、次に待っている作業。
初めて訪れるBEAMSのプレスルームから、限られた時間でイメージに合うアイテムを探し出します。思い描いていたアイテムを見つけてご満悦の班、目移りしてなかなか決められない班、よりよいアイディアが浮かんでラフから変更を申し出る班など、皆さん時間を有効に使ってスタイリングを組上げました。貸し出し伝票と選んだアイテムをバッグに詰めて、次は撮影です。

撮影は東京モード学園の校内で行われました。モデルのメイクはメイク学科の生徒さんが、撮影のコーディネーション全般はスタイリスト学科の生徒さんが担当します。ラフの段階からイメージに合った撮影場所を選んでいたものの、思っていたような絵に近づけるべくカメラ位置やアングルを細かく調整。ここもなかなか時間と根気を要するところです。最終的には、撮影した画像データにロゴなどを配置したところで完成となります。ここでPC演習で学んだことが生きてくるのです。
出来上がった作品を班ごとにプロジェクターで投影しながら、コンセプトや苦労した点などを発表する授業が、このケーススタディの最後の授業。どの班も相当力が入っていて、努力や試行錯誤の跡を垣間見ることができました。各班の作品は、ウェブ上で誰でも本が作れるサービスを提供する「BCCKS(ブックス)」上でもポストカードブックとして販売される予定です。このケーススタディが生徒の皆さんの何かしらの糧になってもらえたら嬉しいですし、こういった取り組みに協力させていただく機会を与えてくださったことに感謝したいと思います。
<ビームス>クリエイティブディレクター 青野賢一
作品集






