オリジナル商品企画への情熱 コート編その1

無藤 和彦 2016.10.31

無藤です。

季節も移り変わり、肌寒く感じる日が続くようになってきました。もう、秋冬の服を着るのに十分な季節が到来し、今年のトレンドアイテムのコートに早く袖を通したいのは、私だけではないと思います。そのようなタイミングで、是非とも、服好きを自負する私たちが、オリジナル商品を企画作成する時にかける情熱と思い、そして、それがどのように商品に反映されているのかという事を、お知り頂きたいと思います。
ということで、今回はブリッラオリジナルコートについての熱い思い(その1)です。


ブリッラオリジナルモンゴメリーコートです。

ダッフルコートではないんですか?という声が聞こえてきそうなので、少しご説明させていただきます。モンゴメリー社は以前は「チベット」というブランドで、英国海軍向けにダッフルコートを提供していました。そして、セカンドウォーの際に、英国海軍の軍服として正式に採用されたのもチベット社のダッフルコートでした。つまり、正式な英国海軍のダッフルコートはモンゴメリー社製になります。そのモンゴメリー社をリスペクトし、1860年代当時の直線的なボックスシルエットをモチーフに、その直線構造の魅力を失うことなく、現代的なボディバランスとスペックで企画したのがこのコートです。そのため、あえて「モンゴメリーコート」と、呼ばせていただきたいと思います。


英国海軍のダッフルコートは、1メートルあたり1000グラム(冬物のフランネルのスーツで350グラム程度)はありそうな、スーパーヘビーウエイトのメルトン生地を使用していましたが、現代においては、そんなヘビーなコートは肩が凝って誰も着たくないと思うのではないでしょうか。ただ、このメルトンが持つ独特の堅い手持ち感と風合いは、モンゴメリーコートというからにはどうしても残したかった部分です。そこで、比較的ウエイトの軽いメルトンを圧縮し手持ち感風合いはそのままに、軽い仕上がりに仕立てました。ご参考までに、このベージュは、当時の英国海軍のスタンダードカラーで採用されていた色を再現しました。
その他、トグルボタンは、一度ペンキで染めたものにウォッシュ加工を施し、海岸に流れついた「流木」のようなヴィンテージ感を出しています。麻ひもは、船の備品のロープなどに使われている「サイザル麻」を使っています。

このように、細部にまで情熱を加えて企画したモンゴメリーコートの風合いを店頭で触って頂き、軽さを感じていただくために、是非ともご試着いただきたいと思います。
コーディネートも、このように、タイドアップしたスーティングスタイルに、ヴィンテージミリタリー感満載のこのコートをコーディネートする事で、ものすごくモダンな雰囲気に見えます。また、カジュアルコーディネートでは、ミドルゲージのタートルネックとの相性などもとても良いと思います。ベージュのモンゴメリーコートにブラックのミドルゲージタートルが、とてもかっこよく感じられる今シーズンです。

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