名脇役

Satoshi Tsuruta 2017.06.26

全国的に梅雨模様。
毎日、蒸し暑い日々が続いていますが
とは言え、あまりだらしない格好で
人と会う訳にもいかない…
という方も多いでしょう。

「ジャケットは着ないとしても
ネクタイくらいはしないとな…。」
「でもネクタイだけが大袈裟に
見えそうで…。」


そんなとき頼りになるのが
シルクのニットタイ。


スーツやジャケットには勿論の事
ボタンダウンシャツやカーディガンに合わせても
それなりにきちんと感をキープできる優れもの。

ストライプや小紋柄の様な重厚感はありませんが
涼しげで、適度にきちんと見えます。


ニットタイと言えば定番は黒。
ファッション業界のなかにも
「黒のニットタイが一本あれば十分だ」
と仰る御仁もいるように
(冠婚葬祭以外は)ほとんどのTPOに対応できる
万能選手です。


黒いニットタイのアイコンと言えば
英国代表は初代・ジェームス ボンドこと
ショーン コネリー。
初期の007シリーズでは
ホワイトシャツに黒のニットタイで
いかにも颯爽としています。
米国代表はダスティン ホフマン。
アイビーリーガールックの教科書的映画
「卒業」('67)では
コードレーンの上着にブルーのボタンダウンシャツ、
そして黒のニットタイという出で立ちで
人妻に翻弄されまくります(笑)。

ほかにもアラン ドロンや
スティーブ マックイーンなど
銀幕スターの首元を
さりげなくクールに飾ってきたのが
細身のニットタイ。

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ということで
本日は当レーベルオリジナルの
ニットタイとシャツを使って
コーディネートしてみました。
使用したニットタイはこちら。


シルクニットタイ
価格:¥7,400+税
商品番号:23-44-0214-377

軽くて薄いシルク100%のニットタイ。
幅5.3cmのナロータイプです。全6色展開。


ドイツのアスコット社が作る
ギシギシに目が詰まったものも
(僕も3~4本所有しています)
それはそれで良いのですが、
こちらのタイはフラットな編み地。
ボリューム控えめで、よりモダンな印象です。
個人的に所有していた仏・高級メゾンのタイと
英国テーラーのタイをサンプルにしつつ
国内のメーカー様に頼んで一から制作しました。
結んだ時のノットが
コンパクトな見え方になるように
幅は勿論、シェイプも細かく指定しました。


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それでは実例集を。



タブカラーシャツ(グレー×白のストライプ)に
グレーのニットタイ。
無彩色のみで構成されたカラーリングなので
都会的な雰囲気が楽しめる組合せです。
ジャケットやパンツも
グレー系の
グラデーションでまとめると
より洗練されたスタイリングになりそうです。



同じくタブカラーでブラウン×ブルーの
細かいチェック柄のシャツに
ネイビーのニットタイを合わせています。
清潔感のあるこの組み合わせ。
ベージュ系のコットンスーツで
軽快に合わせてみては
いかがでしょうか?



クリーム色のレギュラーカラーシャツに
ワイン色のニットタイ。
コンチネンタルな雰囲気です。
同系色のブラウンスーツは勿論ですが
沈んだグレー色の上着に合わせると
ちょっとパリジャンなムードに。




繊細なニュアンスを
感じられる組合せです。






こちらはちょっとクレイジーなくらい
カラフルな配色のラウンドカラー。
チェックから一色拾って
ブラウンのニットタイと合わせています。
流行のテラコッタなど
明るめのブラウン系コットンスーツと
相性が良さそうです。



グレーボディ、白襟のクレリックシャツに
ブラックのニットタイ。
英国的ストイックな組み合わせです。
グレー系のピンヘッドなど
すこし凹凸感のある英国調のスーツに
よく似合いそうです。



最後はちょっと変化球。
白いラウンドカラーシャツに
ライトグレーのニットタイ。
(ちょっとモワレ気味に写っています…。)



よく見ると
襟だけがウイングカラーのブザム部分に
見られるような
ピケ織りになっています。
実際に企画段階では
ウイングカラーシャツを見ているうちに
ふと思いついたデザイン。
ホワイト オン ホワイトのクレリックです。
シルバーグレーのニットタイも
どこかフォーマルウェアを思わせる高貴な色。
夏場のウエディングパーティーなど
ちょっとだけフォーマル感が欲しい場に
光沢のあるモヘア混のスーツと合わせて
出かけるのも涼しげで洒落ています。




という訳で
様々な襟型、柄、配色、素材と
組み合わせてみました。
いかがでしたか?

昨今のネクタイのトレンドは
クラブストライプや
ヴィンテージ調のプリントなど
インパクトのあるものが
主流ですが…。

主役級のスターたちの首元を
そのクールかつ控えめな存在感で
脇役的に飾ってきた
無地で細身のニットタイ。

この夏のワードローブに
1本と言わず、2本3本といかがですか?



Tsuruta