シルエット解放宣言

Satoshi Tsuruta 2017.09.10


待ちに待っていた9月の到来。


いよいよ
本格的にお洒落を楽しもうかな、
という季節がやってきました。

いや、最近の日本の気候を考えると
やっぱり夏は蒸し暑過ぎて
お洒落どころではないですよね、正直。

からの、秋。
テンションも自然と上がる、というものです。




レーベルページのトップ(↑)も一新。
秋冬モード全開でブログをお送りいたします。


今回は秋冬の傾向、
ということでまずはスタッフのスナップから
いってみまショー!(妙にハイテンション…)




トップバッターは勿論この人、
当レーベルディレクターの服部。
オレンジ×グリーン、という
独特のカラーリングで登場。
しかし「グリーン」「オレンジ」ともに
シッカリ今期のトレンドカラーだったりします。


常人ならばワイドなボトムを合わせたくなる
ASHLEY LOWEのショート&ワイドなトップスに
VALENTINOのスリムなパンツをコーディネート。


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続いて当レーベルバイヤーの関根。
こちらもトップスはASHLEY LOWE。
全体をサンドベージュでまとめ
足元に効かせているのは
やっぱり「グリーン」のSOLOVIERE。



首元にもさりげなく「グリーン」が。

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私、Tsuruta。
7×7のチェックパンツに
ブライトなイエロー×オレンジのニットを
コーディネート。



ニットは社外品(Fabrizio Del Carlo)ですが
TACASIのコーデュロイシャツや
PB0110のミニバッグ(ユニセックス)で
レトロなムードのスタイリング。


さぁ、ここまでで
何かお気づきになりましたでしょうか?


イエロー、オレンジ、グリーン…。
ヴィヴィッドカラー…。
それもそうなのですが…。


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もう少しいってみましょう。




EMILIANO RINARDIのカラーレスジャケットに
RAF SIMONSのボトムを合わせた服部。
このパンツは先ほど関根が穿いていたものと
同型の色違いです。



スリムなシルエットですが
膝から下が緩やかにフレアしたシューカット。



別の日のTsuruta。
ボトムは先程と同じ7×7ですが
Fanni Lemmermayerのカーディガンを
パンツインしたスタイリング。

もうお分かりですね?
これらのスタイリングの共通点。

「膝下がフレアしたシルエット」です。



思えば7~8年前に
UMIT BENANが登場したタイミングで
「股上が深く」「2プリーツの入った」
「ワタリが太くテーパードのきつい」
「ベルトレスパンツ」を穿くという、言わば
「誇張したクラシック感」的なものが
流行の先端に躍り出たことを
覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
その当時の足元はALDENのような
ボリューム靴でした。

一点突破的なTHOM BROWNEや
BAND OF OUTSIDERSのような
アメトラ再興の動きが
ワンクッション入っているとは言え
シルエット的にはまだまだ
「スキニー全盛」だったことを考えると
大きな変化です。

このあたりの流れは
7~8年遅れて
現在のピッティ周辺の
クラシック事情と
シンクロしている感じですね。

やがて、過剰クラシックな
プリーツ入りテーパードパンツに
慣れてきた人々の中から
裾まで太い「ワイドパンツ」が
注目されるようになります。

プリーツ入りテーパード→ワイド。
つまり
クラシック→リラックス
と変わっていった感じです。
当然、足元はスニーカーになっていきます。
それが、ここ3、4年の話です。

で。

最近なんだか新鮮だなと
個人的に感じるものが
この「フレアパンツ」。
無論、全力でフレアしたベル状のものではなく
よく見ると薄~く広がっている、くらいのもの。

レングスも「くるぶし丈」から
「少し長め」に気分が移りつつあります。

この変化を
「70'sスタイルのリバイバル」とか
「70'sがリバイバルした90'sのリバイバル」とか
「また流行の繰り返しかよ」とか
想いは色々あるでしょう。

ただ、人は飽きるんですね。
絶対的に。

飽き性という言葉には
ちょっとネガティブなムードがありますが
言うなれば「前向きに飽きる」、
つまり、明日も楽しく生きるために
気分転換をしているだけかもしれません。

ファッションの根源です。

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シルエットの変化ということになると
日本人は過敏になりがちです。
欧米人に対してコンプレックスがあるとされる
「体型」と密接に関係してくるので。

しかし、そこは2017年。
個人の時代を経た今、
1970年代のシルエットを再現する
必要なんかどこにもないのです。


RAF SIMONS2017秋冬コレクションより

VALENTINOではセミフレアしたパンツに
ジャストフィットのジャケットを合わせて、
RAF SIMONSはシューカットのパンツに
脱構築的ルーズなトップスを合わせて
提案していました。

どちらでもかまわないし
どちらでもなくてもかまわない。
そんな自由を手に入れた今、
前向きにチョイスしてみませんか?
フレアパンツ。



厚底靴や
ナローなレザーシューズなど
素直な70'sタッチで合わせてもよいのですが
意外にプレーンなアイテムとも合います。
服部とTsurutaがフレアパンツに
ALDENを合わせていたシンクロ感。

今回スタイリングに登場した
RAF SIMONS、VALENTINO、7×7以外に
TACASIやJ.W ANDERSONなどでも
フレアシルエットを提案してしています。

これは
「ワイドが古い」とか
「テーパードはダサい」とか
そういうことではなく
「選べる種類が増えた」という
僕らにとって望ましい変化なのです。
一辺倒ではつまらないし
息苦しい。

なぜって、
人の数だけ
好みや気分があるのですから!

いよいよ
本格的にお洒落を楽しもうかな、
という季節がやってきました。


Tsuruta