The world traveler ーCATAMARCAー

松本 あゆみ 2017.11.06

世界のあらゆる土地からインスピレーションを受け、その土地の特別な素材や色を取り入れたコレクションを発表する<seya.>。先シーズンは”season#00:旅の準備”というテーマで、あらゆる旅にぴったりのベーシックなアイテムが揃うコレクションでした。


そしていよいよ今シーズン、<seya.>の世界観が存分に感じられる旅が始まりました。


今回のテーマは”season#01:CATAMARCA”。カタマルカという地名を聞いたことがありますか?


今回の旅の始まりのきっかけは、デザイナーの瀬谷さんがご友人の家でたまたま見かけたアルゼンチン・カタマルカという土地の写真。その写真は、砂のベールに覆われたような粗さの中に柔らかいトーンの山々と高原が広がり、男性的でもあり女性的でもあるというとても魅力的な世界でした。


ジープで荒々しい荒野を走り抜けると、周りは美しい絵画の様な世界が広がります。ダスティピンク、鉱質的なグレー、褪せたグリーン、深いブルー、ベージュ・・・。様々な色をグラデーションにして調和させていく空気はとても不思議で美しい。デザイナーの瀬谷さんは、こんなにたくさんの微妙な色が存在したのかと初めて見る光景に驚かずにはいられなかったと言います。


今回のコレクションでは、そんなカタマルカで見つけた繊細な色を表現したアイテムが揃っています。



こちらのコートの色は”Catamarca Green”と名付けられています。まさに<seya.>ならではの色合い。グリーン・グレー・ブルーの間の様な、言葉では表現できないほどの微妙な大地の色が再現されています。カジュアルな素材に見えますが、表地はシルク100%で非常になめらかで柔らかい肌触り。通常よりかなり重量感のあるシルクチノをサンドウォッシュ加工で砕くことで、しなやかな質感を表現したこだわりの素材です。



同じ素材を使用したラグランスリーブドレス。こちらは”Pink Beige"という名前が付いています。こちらも何とも言えない微妙な色合い。キャメルカラーにも近いわずかにピンクがかったベージュは山の斜面の色を表現しています。カタマルカではこの色からグレー・赤茶へと山々がグラデーションに連なっています。リラックスしたシルエットのドレスは旅先で活躍してくれること間違いありません。



ベルトでウエストマークすれば、また違った印象が楽しめます。1枚のドレスで着こなしに変化を付けることができるのは、これもまた旅の服としては大切なことですよね。そういったところにも、たくさんの場所へ旅に出かけるデザイナーのこだわりが詰まっています。



こちらも同じくシルク100%のトップとパンツです。色は”Kaki Beige"。この色は草木がなくなる標高が高い場所に広がる色。少し砂っぽいような、色褪せたベージュです。リラックス感があり、メンズライクなシルエットが<seya.>らしいアイテムです。



こちらはキャメル素材を使用したジャージードレス。袖口のリブやベルトなどカジュアル感を感じるディティールながら、”ドレス”という言葉がしっくりくる上品な佇まいです。キャメルはとても暖かく、着心地も抜群。マキシ丈のドレスですが、パンツとのレイヤードするのも<seya.>らしくてオススメです。




究極にシンプルだからこそ、素材には徹底的にこだわりたいニットは最高級のものを使用しています。実際に触れると納得のなめらかな肌触りは、1度着てしまったら他のニットでは物足りなくなってしまうかもしれません。色は”COCOA”と”Light Grey”の2色。特に”COCOA”はパープルとブラウンの間のような絶妙なカラーです。





今年トレンドのコーデュロイ素材も<seya.>の提案はとてもシンプル。時代の変化に流され過ぎない芯の強さを感じる服です。肩や縁にレザーを使っており着ていくほどに変化が生まれるこだわりに、きっと着る人は「ずっと着ていきたい」と思うのではないでしょうか。



同じ素材のスカートはレザーがラインのように使われ、アクセントになっています。スポーティーにコーディネートしてもおもしろいかもしれません。使用しているコーデュロイはタンブラー加工を施しているため、通常のコーデュロイよりもふっくらとして柔らかな質感。上品な肌触りとボリューム感を楽しんでいただきたいアイテムです。


私たちが見たことのない土地からインスピレーションを受けた<seya.>の服は、一見とてもシンプルに見えますが、色や素材へのこだわりを知ると驚きの連続です。私は瀬谷さんのデザインした服をいくつか着てきて、その不変的な美しさ・着心地の良さに魅了されてきました。しかし今回のコレクションを見て、更なる魅力に気付くことが出来ました。瀬谷さんのデザインする服には、私が出会ったことのないような色やディティール・素材という新しいエッセンスが加えられ、その新しい出会いに私は魅了されていたのです。

次のシーズンの<seya.>はどこの国のどんな景色を見せてくれるのだろうと、今から心を躍らさずにはいられません。


Matsumoto


---------------------------------------

掲載アイテム

■65-19-0538 パッデッドコート ¥222,480-

■65-26-2706 ラグランドレス ¥143,640-

■65-11-0595 シルクスリットトップ ¥83,160-

■65-23-0448 シルクトラウザーズ ¥106,920-

■65-26-2707 キャメルドレス ¥113,400-

■65-15-0737 ポロカーディガン ¥109,080-

■65-16-0176 コーデュロイジャケット ¥131,760-

■65-27-1563 コーデュロイスカート ¥101,520-