Enzo Bonafè × BEAMS F

BEAMSでもロングセラーを誇る<Enzo Bonafè>は、イタリアきっての実力派シューズブランド。13歳から靴作りの世界に入り、以来半世紀以上も靴作りを続けてきた創業者、エンツォ・ボナフェ氏は、実直で真摯な本物のアルティジャーノ。今回、ビームス40周年記念モデル製作のため、メンズドレス 統括ディレクター 吉田周平とビームスF ディレクター 西口修平がボローニャの本社を訪ねました。ミーティングから約1年越しで完成した記念モデル”Enzo”の魅力を、エンツォ氏とバイヤーチームがご紹介いたします。

「ベストパートナーの40周年を祝し、最高の誇りを込めて作りました」

記念モデル製作への意気込みは?

ボナフェ
「ビームスとの付き合いは20年弱。この長いパートナーシップの中で、お互いの価値観を充分に理解し、共有してこられたと感じています。そんな最高のパートナーの40周年ですから、それはもう最高に気合いを入れて取り組みました。ボナフェ53年の歴史で培ってきたクオリティへの誇りと、ビームスへの最大限の尊敬、記念すべき40周年への祝福を込めて、一足一足作ったモデル。名前は私と同じ“Enzo“です。顧客の皆様にも、最高の品質を感じて頂けると思います。おめでとう、ビームス!」

別注のポイントは?

吉田
「今回の記念モデルは、<Enzo Bonafè>に眠っていた貴重なアーカイブ(写真上で手に持っている靴)をベースにアレンジを施したものです。アッパーが完全な一枚仕立てになっていて、通常だと型紙に沿ってカットしてから成型するのですが、このシューズは型抜きされていない革を木型に直接沿わせ成型し、その後に履き口をカットしているのが最大の特徴ですね。また、継ぎ目が一切ないので、大変エレガントな表情です。一枚仕立てでこのように美しいシェイプを出すには極めて高い技術が必要で、この靴も一部の工程はエンツォさんしかできないとのこと。御年81歳、ローマ法王にも靴を献上した創業者が自ら一足一足、丁寧に作り上げた特別な靴です。レザーはボナウド社のムラ染めカーフ。味わいのあるアンティーク調の色合いが魅力です。オリジナルがかなりフォーマルなデザインだったので、より今の時代にマッチするようタッセルスリッポンにしてもらいました。スーツ、ジャケパン、デニムまで、幅広いスタイルにマッチします」

「ハンドソーンのすくい縫いによる品質は、イタリア既製靴の最高峰」

<Enzo Bonafè>ならではの魅力は?

西口
「イタリアでも最高レベルのクラフトマンシップですね。イタリアのシューズブランドは軽快な雰囲気の靴作りを行うところが多い中、ボナフェはどっしりと構えていて、靴作りも実直そのもの。日本での有名ぶりとは裏腹に、ボローニャの工場は非常に小規模で、今なお手作業を中心とした昔ながらの靴作りを堅持しています。ボナフェはいくつかの製法を使い分けていて、グッドイヤーに関してはすくい縫いを手作業で行う9分仕立て。ビスポークに近い製法ですね。この記念モデル”Enzo”も9分仕立てです。品質面において、ボナフェは間違いなくイタリア既製靴の最高峰といえますね。その中でも”Enzo”は特別なクオリティを持った一足です」

「エレガントなヒールの表情も魅力的です」

ディテールの見どころは?

吉田
「普通のドレス靴はカカトの部分に継ぎ目が入りますが、こちらは完全一枚仕立てのため格別にエレガントな表情になっています。ヒールもやや高めで、接地面に向けてテーパードするピッチトヒール。作りは質実剛健ですが、ドレス感の高い佇まいです。またインソールには「Beams 40 Anniversario」という手書き文字が記されています」

Enzo Bonafè “Enzo”
price ¥138,000 (+ tax)
color GRAY,D/BROWN


<Enzo Bonafè>会長 エンツォ・ボナフェ

1963年、自らの名前をブランド名に冠し靴作りを開始。高いクオリティと靴作りに対する真摯な姿勢は多くのファンを魅了し続けている。ボローニャの工房は小規模ながらもクオリティに細かく気を配り、創業より職人芸を実現し続けている。

お気に入り