世にあるすべてのジーンズのオリジンであり、世代や性別、文化を超えた不朽の名作として今に続く<Levi's®(リーバイス®)>の「501®」。国内外の多種多様なアイテムを取り扱うBEAMS においても、もちろん不可欠な存在だ。そして2016年秋、BEAMSの40周年を記念し、創業年と同じ1976年に製造された501®の忠実復刻、エクスクルーシブでの販売が実現した。BEAMS代表・設楽 洋(写真左)にとっても、想い入れひとしおの特別な一本となっている。

創業から40年間、一度も途切れることなく取り扱い続ける

創業から40年間、一度も途切れることなく取り扱い続ける

 

今日、約30もの多彩なレーベル・形態を有し、日本のみならずアジアも含め150を越える店舗を展開しているBEAMS。しかし遡ること40年前、その出発はわずか6.5坪と、猫の額ほどの1軒から。場所は原宿の繁華街から少し外れた、現在もフラッグシップショップを置く「ビームス 原宿」の地。セレクトショップという言葉すらなかった当時、"アメリカンライフショップ"と銘打った店内には、スタッフ自身がカリフォルニアを駆け回り、キャリーバッグに詰め込んで持ち帰ってきた、等身大の西海岸ファッション&グッズが所狭しと並べられていた。

「イメージはUCLAに通う学生の部屋。UCLAの生協で買い付けた校名のレタードが入ったアイテム、色鮮やかなウィンドブレーカーにスウェット、無骨なペインターパンツや本物のワークブーツ……憧れだったウエストコーストの暮らしを、ギュッと凝縮したような空間でした。なかでも核となったのが、コンバースのキャンバススニーカーと、501® をはじめとするLevi's®のGパン。1ドルが300円前後の当時なので、気軽に手を伸ばせる存在ではなかったものの、それでも僕らと同じ景色を夢見る若者たちは、がんばって買って行きました。あの頃の我々にとって、コカ・コーラ、コンバース、そしてLevi's®はアメリカの象徴でしたから」と、設楽は振り返る。

長い年月のなかで時代は移ろい、街並みも様変わりし、あらゆるファッションが生まれては消えていった。そしてBEAMSを取り巻く環境も、ショップの規模も大きく変わった。それでも小さな小さな店を開いた日から40年間、コンバースとLevi's®の取り扱いは一度も途切れることなく続けてきた。設楽も「どんな時代、どんな流行のなかでも、廃れることなく必ずある。トレンドを超越した非常に稀有な存在です」と、その特異性を語る。

BEAMSオープン当初の店内を収めた今では貴重な一枚。洋服やブーツといったファッションアイテムに加え、クッションなどの生活雑貨も取り揃えられており、狭いながらも幅広いラインナップがうかがい知れる。また写真左奥の棚には、Levi's®をはじめとするジーンズやペインターパンツも。

信頼関係から生まれた LVC 501®へのスペシャルオーダー

信頼関係から生まれた LVC 501®へのスペシャルオーダー

 

Levi's®との長年の関係に大きな発展があったのは2001年、25周年のとき。初のコラボレーションとして、代表品番のひとつである505のカスタマイズに成功したことだ。「やっぱり素直に嬉しかった。アメリカへの憧憬から始まり、Levi's®に憧れたBEAMSが、本家に認めてもらえたようで」

これを機にいっそうの信頼を築いて以来、たびたびのジョイントワークを行い、軒並み大成功を収めてきた。そして今年、40周年を記念した501®1976年モデルへとつながる。BEAMSのリクエストにより、Levi's®の本社スタッフが1976年に製造された501®のデッドストックを調達。

ジーンズの誕生から140年以上にもわたる輝かしい歴史を誇るLevi's®。LVC は、そのサンフランシスコ本社が保有する貴重なアーカイブに光を当て、素材やシルエット、ディテールまで一切のアレンジを加えることなく、そこに実在している1本を完全再現するヘリテージラインである。なかでも501®は特別な品番であり、スペシャルオーダーのハードルも最も高い。それだけに LVC の許可が下りるのは最高の名誉と言っていい。

当時と同様、伝統のコーンミルズ(現コーンデニム)社によるセルビッジ生地、細部の縫製仕様から付属のフラッシャー&ギャランティーチケットまで、1976年製のヴィンテージピースが見事なまでに蘇った。しかも昔と変わらぬメイド イン USA と、目には見えないロマン息づく背景にも思わずグッとくる。

Levi's®のホームタウンであるサンフランシスコに構えられた商品開発の研究所。ここでは糸の染色から生地の製織、縫製、加工まで、一連の工程すべて行うことができ、日々、様々な試作品が生み出されている。この日は代表・設楽が1976年モデルのサンプルをチェック。「モノ作りの探究心が息づくこの場所に来て、ずっと好きなLevi's®への想い入れがより強くなりました。まだBEAMSは40年ですが、Levi's®の歴史は160年以上。見習うべき点はたくさんあります」
Levi's®のホームタウンであるサンフランシスコに構えられた商品開発の研究所。ここでは糸の染色から生地の製織、縫製、加工まで、一連の工程すべて行うことができ、日々、様々な試作品が生み出されている。この日は代表・設楽が1976年モデルのサンプルをチェック。「モノ作りの探究心が息づくこの場所に来て、ずっと好きなLevi's®への想い入れがより強くなりました。まだBEAMSは40年ですが、Levi's®の歴史は160年以上。見習うべき点はたくさんあります」

BEAMSのために生まれた1976年モデル、そして世界へ

BEAMSのために生まれた1976年モデル、そして世界へ

 

LVCには、その歴史を振り返るうえで特に重要な位置付けにある501®を製造年ごとにピックアップした全9モデルが用意されている。だが今回の復刻にあたり、これまで展開されてきた1978年モデルをラインナップから取り下げ、代わりに2017年の春シーズンより1976年モデルを通常のインラインに切り替え、グローバルアイテムとして全世界で販売されることが決定した。

「光栄であると同時に、とても誇りに思います。BEAMSのため、1976年モデルを新たに復刻していただけたうえに、それが定番となり、ここに日本だけでなく、本国・アメリカはもとより世界中のショップに並んで、BEAMSのことを知らない海外の人々にまで穿いてもらえる。501® が歩んできた尊い歴史の一端に、爪痕を刻んだとは言わなくとも、BEAMSの指紋くらいは残せたかもしれません」

1976年、原宿・明治通りの片隅にオープンしたBEAMSには、キラキラと瞳を輝かせ、ワクワクと胸を躍らせてショッピングを楽しむ若者たちの姿があった。彼らが少しがんばって手を伸ばした憧れのブルージーンズ、あの日の501®が40年ぶりにBEAMSへと帰ってきた。そして来春には、熱き想いを乗せて世界へと飛び立つ。

写真左の501®が1976年製のデッドストック。フラッシャー、工場ナンバーを示すトップボタン裏の刻印、内タグに印字された商品管理コードなどから、ピンポイントな製造年を断定した。これをモチーフに復刻したのが、写真右の501®1976年モデル。デニムの表情やパーツ、ディテールまで、ヴィンテージと見分けがつかないほどの完全再現に成功した。
写真左の501®が1976年製のデッドストック。フラッシャー、工場ナンバーを示すトップボタン裏の刻印、内タグに印字された商品管理コードなどから、ピンポイントな製造年を断定した。これをモチーフに復刻したのが、写真右の501®1976年モデル。デニムの表情やパーツ、ディテールまで、ヴィンテージと見分けがつかないほどの完全再現に成功した。」

お気に入り