ビギン11月号で特集されている『ビームスの先っちょ。』、皆さん、もうご覧になりましたか? 全40ページという特大企画のため既に話題となっているようですが、今回はこの企画に携わったビギン編集長と副編集長のご両人と、ビームスのプレス2名による座談会を校了作業で慌ただしい8月某日に開催。企画発案の経緯から、誌面では話せない裏話をこっそりと、そしてたっぷりと語っていただきました。

日高正幸(以下、日高)「金森さん、光木さん、本日は宜しくお願い致します。といっても、まだ撮影すら終わってない特集があるらしいですね(笑)。今回の『ビームスの先っちょ。』という企画を金森さんから提案していただいたのっていつ頃でしたっけ?」

金森陽(以下、金森)「今年の初め頃ですね。ビームスさんの商品をしっかり紹介したいなぁっていうのは2年くらい前からずっと頭の中にはあったんですけど、ある程度形にして日高さん前田さんに提案したのは、年始でした」

日高「聞いた時は、かなりワクワクしましたよ(笑)。こうして一緒に取り組めることは嬉しいことですし、これまでにない面白い企画案でしたので楽しみでしたね!」

金森「今の時代って“右向け右”で、どのショップに行っても同じようなモノが売られていたりするじゃないですか。どれもカッコイイし決して否定はしませんが、僕らが読者に紹介したくなるのは“いいモノ”であり、“面白いモノ”。もちろんビームスさんだって“カッコイイ商品”はあるんでしょうけど、他のショップと違うのは、真面目に遊び心を取り入れてるって感じの商品が充実してるんですよね。失礼な言い方かもですけど(笑)。で、そのビームスさんが今提案するいいモノ&欲しいモノ最前線を紹介したいなと」

光木拓也(以下、光木)「あとビームスさんの場合、読者からセレクトショップとしてはもちろんですが、ブランドとしても認知されているんです。以前読者アンケートをとった時、人気ショップだけでなく、人気ブランドのトップ3にもビームスさんの名前が入っていましたから。これってかなり凄いことだと思いますよ。でも読者も求めている企画だとわかっていたので、情報を届けたいという思いでかなり気合いが入りましたね~。」

前田太志(以下、前田)「今回の『ビームスの先っちょ。』っていうメインタイトルは、金森さんが作られたんですよね?」

金森「僭越ながら(笑)。最前線、つまり最先端を紹介するにも、ウチやビームスさんの茶目っ気というか、“らしさ”が出ればいいかな、と。ビームス、ビームス…ビーム、ビーム…ビームは尖ってる感じ…尖ってると言えば先端、てことは…先っちょ!という感じで。アンチョクですんません(苦笑)」

光木「で、そのタイトルを聞いて、色々な企画を考えたんですけど、ビームスさんは40周年ってことで、商品もいつも以上に気合い入ってるし、んじゃ、今欲しいモノをジャンル別に作って紹介できたら面白いんじゃないかと」

日高「これは今回に限ったことではなく、ビギンさんの作る特集に関しては毎回感じることなんですが、作っている僕らでさえ気づかなかった商品の良さを見つけてくれるんですよね。違った角度から良さを引き出してくれる。これは間違いなくビギンさんだからこそですね」

前田「そのおかげで毎回お客様からの反響が凄いですもんね。しかもビギンさんの場合、セレクトの商品だけでなくビームスオリジナルの商品もすごく好評いただいてますよ。そのご紹介でどれだけヒット商品が生まれたか。特にオリジナルの66チノとストレッチテーパードパンツは爆発的なヒットアイテムとなりました。おかげさまで今でも人気は継続中です。正直なところ、ストレッチテーパードパンツは光木さんから企画にしたら面白いんじゃないかと提案いただいたんですよ。もちろん一押しアイテムでしたが、まさかこんなことになるとは。これはまさしくビギンさんの審美眼だと思います。」

金森「僕らはセレクトされたブランドかオリジナルかという分け方はせず、常にフラットに見て、いいと思った商品だけを紹介するようにしています。それをふまえてもビームスさんのオリジナル商品はクオリティがかなり高いです。だからこそ、僕らも紹介させてもらいますし、読者の方々も買ってくださるんでしょうね」

日高「そういうこともあり、今回はビギンさんとコラボレーションという形でボトムスを2本作ることになりました。大反響だったオリジナルのストレッチテーパードパンツとスタッフからの支持率が非常に高い<ビームス プラス>の2Pパンツを今までにない仕様にしています。ビギンさんはうちのオリジナルに対して、とても評価をしてくれるし、何より僕たちが気づかなかった良さも発見してくれます。そういう人たちと一緒に作りたいと思ったのが今回コラボレーションするにあたった経緯です。今日はお二人にその2モデルをそれぞれ穿いてもらってますが、実際に穿かれてみてのご感想は?」

金森「僕は今<ビームス プラス>のBBベイカーを穿いてるんですが、以前サンプルをチェックした時にかなりいい出来だと思ってましたけど、実際に穿いてみたら、もっと好きになりました(笑)。ミリタリーパンツがモチーフなので見た目はボリュームもあるし無骨な感じですが、スッキリとしたシルエットとめちゃくちゃ軽い素材でとても今っぽいバランスになってますよね。一見コットン素材に見えるんですが、実は小松精練の特殊加工のナイロン生地で驚くほど軽いんです。まさに軍パンの最先端って感じですね」

光木「僕が穿いている<ビームス>のデニムパンツもかなり良いですね。“スニーカーが綺麗に見えるように”というコンセプトなので、裾部分にかなりのこだわりがあります。担当した中田(慎介)ディレクターも苦労したんじゃないですかね。試作に試作を重ねたらしく、何度もLINEで本人から修正画像が送られてきましたから(笑)」

前田「間違いなくこの2本は、これまでの66チノやストレッチテーパードパンツと同じくらいの反響があると思います。読者の方はもちろんのこと、ビギンさんや僕ら自身もたくさん試着をかさね本当に穿きたいと思った“1番欲しいパンツ”を作ったので、発売がとても楽しみです!ちなみに今回、色々な企画を作っていただきましたが、個人的にオススメの特集はありますか?」

金森「僕は90年代をテーマにした座談会ですね。90年代を座談メンバーそれぞれが当時どんなファッション思春期を過ごしてきて、今改めて旬の90年代テイストをどう見ているかというのを話し合う企画ですが、みんな世代が異なるので当然、意見はそれぞれ。とても面白い企画になったと思います」

光木「これ、僕も登場させてもらったんですけど、90年代というのは、とにかくとっちらかっていて(笑)。アメカジ、古着、高校生ブーム、第二次DCブーム……などなど、ホント、さまざまなカルチャーがMIXされた時代だったなと。ビームスさんが2年前からプッシュしている90年代カルチャーを、読者になるべくわかりやすいように解説してます。こちらは誌面をお楽しみに!」

金森「(笑)。あとは『神』の企画も楽しみですね。<オールデン>や<ヴァンズ>などそれぞれの神として、オタクなビームススタッフにご登場頂いているんですが、あれは面白い企画だと思いますよ。詳細は誌面でチェックしていただきたいですけど、<オールデン>の神は銭湯にも<オールデン>を履いていくっていうし(笑)。ビームスさんの奥深さというかマニアックさを感じてもらえると思います」

光木「僕は『アークテリクス』の企画ですね。今回は実際にカナダのオフィスへ取材に行ったんですけど、<アークテリクス>の前しか見ないという徹底したこだわりを肌で感じることができました。にもかかわらず、今回ビームスさんではセブリンという過去のモデルを別注で復活させたじゃないですか。聞いたら当時の型紙等は一切保存してなかったようで、バイヤーの廣沢(慶)さんが所有していた私物を解体して、1から作ってもらったんですよね。そういうところからもビームスの凄さを実感しました」

前田「僕も今回カナダ取材に同行させてもらったんですけど、ここまで色々な別注を作っていただけているのは、アウトドアのバイイングを担当する廣沢と<アークテリクス>との長年に渡る信頼関係があってこそだと思います。それを現地に行って感じましたね」

日高「そんな前田のオススメ企画は?」

前田「僕は『ビームススタッフの下駄箱』ですね。最終的に残しておく自分の定番シューズは何かというのを紹介する企画なんですが、今回は多くの先輩スタッフにご登場頂きました。長年ファッションを見てきた先輩方が選ぶ定番シューズなので、そのセレクトは大変参考になるし、今展開しているセレクトしているシューズが改めて間違ってないんだなっていうのが再確認できました。読者の方々だけでなく、うちのスタッフも参考になる特集ですね」

日高「僕は『着こなしの先っちょ』企画。あのコーデュロイ生地の写真がヤバかったですね。打ち合せにも参加していたのでどの商品が紹介されるのかはわかっていたんですけど、あの写真を見て自分自身も買おうと決めました(笑)」

前田「商品を作った僕らが気づかないことを、ビギンさんならではの切り口で商品を紹介していただくのは、本当にありがたいです。そんなビームスに何かメッセージをいただけますか(笑)?」

金森「いきなりですね(笑)。うーん、そうだな、これからも変わることなく、読者や僕らが欲しくなるようなビームスさんならではの “先っちょ”なアイテムを沢山作っていただければと思います。…と偉そうなことを言わせてもらいましたが、まだ撮影すら終わってない企画がいくつかあるので、なんとか無事校了できるように頑張ります(笑)」

光木「ですね。ちょうどこの時期は、ギリギリな進行があるとお腹が痛くなる時期(笑)ビームスさんの“ファッション”に対する熱い想いを、ビギンの“パッション”で作り上げたいと思います!」

誌面では伝わらない(伝えられない?)ビギン編集部とビームスプレスによる本音トーク、いかがだったでしょうか?両者の信頼感があってこそ生まれたスペシャルコンテンツは、是非Begin11月号でご確認ください!

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