ウエスト部分にゆとりを持たせながらも短めの丈と加工を施したコーデュロイの生地感が、普通のショーツとは一線を画す仕上がりに。まるでヴィンテージと見間違える表情は、職人が一本一本手作業で加工を行うこだわりによるもの。

染めと加工のこだわり

昔ながらの硫化染めで染色した糸を使用し、コーデュロイ生地を製作。硫化染料もインディゴ染料もバット染料と同じ様に還元、酸化工程を経て染める染料です。
具体的には、水に溶けない染料をハイドロサルファイトと苛性ソーダを使って還元し水溶性にします。この操作により水に溶解するロイコ塩へと変化します。水に溶ければ繊維に吸着し、その中へ入って行きます。時間をかけ繊維に深く拡散させた後、再び酸化しもとの水に溶けない形に戻し、結晶化処理を続けて染料をより大きくさせて繊維から外れなくさせます。これが硫化染料の仕組みです。
硫化染料の特徴は単色染料であるため、加工段階で変色せず、30年代から60年代の古着のように白く退色するクリーンな古着感を得る事が出来ます。