Behind the Story

Behind the Story

Behind the StoryENGINEERED GARMENTS / KAPTAIN SUNSHINE / ts(s)
FEATURE | volume.2
3ブランドの別注アイテムに込められた、
2つのストーリー。

BEAMS PLUSに欠かせない、それぞれの個性を持った3ブランドとのスペシャルプロダクト。
それらの理想的な着こなしを、BEAMS PLUSらしいキーワードに紐付けて提案。
商品に対する深いこだわりやスペックを別注ストーリーのメインとするならば、着こなしイメージはその側面(Side)であり、
それぞれのデザイナーが考えた生産背景やエピソードは、貴重なBehind the Story。

構成・文小澤匡行/写真平山太郎
Bihind the Story | BRAND-1
ENGINEERED GARMENTS
SIDE-A: LOOK ico-a

LOOK 1 of 2

MILITARY STYLE

「BOOT CAMP UNIFORM」をテーマに<ENGINEERED GARMENTS>に別注したコレクションセットアップを、コンセプトに沿ってミリタリーらしくコーディネイトしました。中でもトレーニングスタイル的な解釈を加え、インナーにはワッフル編みのサーマルと、ミリタリーベストをレイヤード。足元もオリーブカラーのハイカットでトーンを統一し、雰囲気を高めています。裾をあえてソックス・インすることで、よりトレーニング感を表現しました。

LOOK 2 of 2

AMERICAN TRADITIONAL STYLE

ALL ITEMS

LOOK 2 of 2

AMERICAN TRADITIONAL STYLE

インに着たブレザーは、アメリカントラディショナルの象徴であり、ミリタリーのユニフォームと解釈することもできます。今回はその両方の要素を汲み取りつつ、細かい部分でミリタリー的な性格を強めました。例えばネクタイはレジメンタルストライプ、パンツはカーキのチノ、これも出自はミリタリーであり、<ALDEN>のオックスフォードシューズはマンソンラストのもの。今回の別注ジャケットがウールサージのA-1ジャケットがモチーフなだけに、ブレザーとの相性も良いと思います。

CREDIT

ALL ITEMS

SIDE-B: INTERVIEW ico_b

Behind the Story

INTERVIEWED BY

DAIKI SUZUKI

最初にこの企画で色のバリエーションを聞かれて即答したのがオリーブです。EG の基本色だし、何しろ個人的にほぼほぼオリーブのパンツばかり履くので、当然オリーブのスニーカーで良いのがあれば、楽で便利だと思ったから。元々古い時代の<CONVERSE>は、オリーブキャンバスの軍用スニーカーも作っていたのだから、尚更。そしてBEAMS PLUSからは、オリーブにリンクする「BOOT CAMP UNIFORM」という洋服のリクエストを頂きました。真っ先に思い出したのは映画『愛と青春の旅立ち』。『フルメタルジャケット』もなんだけど、年齢的に最初にインパクトを受けたのが「愛と~」だからね。オリーブの作業パンツに作業シャツ、この上下のイメージでいく事を決定。通常は2ポケのシャツにファティーグパンツだろうけど、やはり上はシャツジャケット的な、よりBDU.シャツに近いウール版のA-1フライングシャツをベースにアレンジしました。<CONVERSE>がいくつかのマテリアルを組み合わせたように、ユニフォームも色目を合わせながら趣の違う何種類かの素材を組み合わせてみた。なるべく表面の感触の違うもので。オーセンティックなアーミーバックサテンとリップストップ、ベーシックなチノツイルとダックキャンバス、そしてコーデュロイ。これらをいかにバランス良くアンバランスに配置するかが最も迷った部分。得てしてこれは最初に何も考えずに配置したものが実は最高だったりするんだよね。仕上がりはどうか。個人的には非常に気に入っています。それぞれの生地は経年とともにそれぞれの縮み、捩れ、色褪せ、劣化が始まるので、均一であるのが質の良い服の条件であるとすれば、この試みは全く逆を行っていることになる。だけど、これが僕たちの考える面白さ、味だと思う。良き時代のアメリカの遺産である縮むTシャツや、色が落ちて捩れるジーンズのネガティブな部分が、逆に新しい不完全のカッコよさを生むこともあるのだと信じています。

鈴木大器(Daiki Suzuki)プロフィール
NEPENTHES AMERICA INC.代表、<ENGINEERED GARMENTS>デザイナー。1962年生まれ。バンタンデザイン研究所デザイン科出身。1989年に渡米、ボストン、ニューヨーク、サンフランシスコを経て1997年にニューヨークにオフィスを構える。1999年に<ENGINEERED GARMENTS>をスタート。2008年にCFDAベストニューメンズウェアデザイナーを受賞。
http://www.nepenthes.co.jp

Engineered Garments(R)

鈴木大器(Daiki Suzuki)プロフィール
NEPENTHES AMERICA INC.代表、<ENGINEERED GARMENTS>デザイナー。1962年生まれ。バンタンデザイン研究所デザイン科出身。1989年に渡米、ボストン、ニューヨーク、サンフランシスコを経て1997年にニューヨークにオフィスを構える。1999年に<ENGINEERED GARMENTS>をスタート。2008年にCFDAベストニューメンズウェアデザイナーを受賞。
http://www.nepenthes.co.jp

Bihind the Story | BRAND-2
KAPTAIN SUNSHINE
SIDE-A: LOOK ico-a

LOOK 1 of 2

IVY STYLE

ワークウェアとしての起源を持つ、英国発祥のダッフルコートは、その昔アイビースタイルに愛された防寒着です。そんなヒストリーを表現してみました。インナーのフィッシャーマンセーター、ブラウンのコーデュロイパンツなども、ざっくりとしたシルエットが今の気分です。イギリスやアメリカの伝統校のカラーをモチーフにしたスクールマフラーや、アーガイル柄のソックスもアイビーの演出に欠かせません。そして、足元は<SANDERS>のブリットチャッカ。スティーブ・マックィーンが愛したと言われています。

LOOK 2 of 2

TRAVEL STYLE

毎シーズン別注しているこのトラベラーセットアップ。今季はアメリカントラディショナルの要素を強めつつ、グレゴリーの別注リュックとの世界観を統一したかったこともあり、ネイビーでお願いしました。アウトドアとトラディショナル、二つの要素を兼ね備えています。スノー柄のニットとモックネックのカットソーのレイヤードは、クラシックなアウトドアスタイルから。しかし足元の<L.L. Bean>のビーン・ブーツを含め、<KAPTAIN SUNSHINE>を象徴するネイビーで統一し、モダンかつクリーンに仕上げました。

SIDE-B: INTERVIEW ico_b

Behind the Story

INTERVIEWED BY

SHINSUKE KOJIMA

AWシーズンの定番として展開している、直線的なシルエットのクラシックなオーバーシルエットのダッフルコートをベースに別注のお話を頂きました。<KAPTAIN SUNSHINE>では高密度のしなやかなウールメルトンなどを使用することが多いので、180度違った素材感を提案しました。また、BEAMS PLUSから唯一のリクエストが”軽くて暖かいもの”だったので、表地のコットン100%にピーチ加工を施し、AWシーズンでも心地よく使える肌さわりにしています。中綿には人工羽毛として絶大な効果を発揮するPRIMALOFTの最上級GOLDをサンドウィッチしました。中綿入りでフードを付けると少しキュートになってしまうので、1940年代にイギリス軍のオフィサーが着用していた襟付きのロングダッフルコートをモチーフにしました。軽やかで暖かく、リクエストに応えられたと自負しています。もともと、イギリス軍のダッフルコートの野暮ったさに惹かれ、年代別にコツコツと集めていました。迫力があってかっこいいのですが、当時の防寒着なだけあって、着ても重過ぎて疲れてしまいます。ミーティングでのお話はスムーズでしたが、PRIMALOFTのグラム数の決定には時間をかけました。もう少し厚くしてボリュームを出そうか迷いましたが、結果的にこれでよかったと思います。毎シーズン取り組みをさせて頂いているトラベラーセットアップは、SUPER100’sのウーステッドを使用したウールジャージーを提案しました。自身の経験をベースにトラベルシーンを意識しています。丈が少し短く、ゆとりのあるテーパードのトラウザーズもらしさが出ていると思っています。BEAMS PLUSは、洋服のもつストーリーをとても大事にされている。また僕と好きなものが近いので、ものつくりを最大限に理解してくれていると、自分勝手に解釈しています。とても嬉しいことです。

児島晋輔(SHINSUKE KOJIMA)プロフィール
<KAPTAIN SUNSHINE>デザイナー。1976年生まれ。メンズファッション誌の編集者を経て、メンズブランドに参加。さまざまな企画の経験を経て、2013年春夏より、自身のブランド<KAPTAIN SUNSHINE>をスタート。生地の開発・製作にも携わり、自身の世代ができることを大事にものつくりを続けている。
http://kaptainsunshine.jp

KAPTAIN SUNSHINE

児島晋輔(SHINSUKE KOJIMA)プロフィール
<KAPTAIN SUNSHINE>デザイナー。1976年生まれ。メンズファッション誌の編集者を経て、メンズブランドに参加。さまざまな企画の経験を経て、2013年春夏より、自身のブランド<KAPTAIN SUNSHINE>をスタート。生地の開発・製作にも携わり、自身の世代ができることを大事にものつくりを続けている。
http://kaptainsunshine.jp

Bihind the Story | BRAND-3
ts(s)
SIDE-A: LOOK ico-a

LOOK 1 of 2

COUNTRY STYLE

ts(s)が提案するリラックスしたランチコートに、ワークなアイテムを結びつけました。大判のチェックのノーカラージャケットにヘンリーネックを合わせ、ワイドなミリタリーパンツと無骨なアイテムを揃えながらも、ts(s)らしい繊細なマテリアルや淡く柔らかな色味で全体を統一することで、リラックスした印象を与えました。足元には<L.L.Bean>のラウンジャーブーツでカントリー感を意識。胸ポケットに忍ばせたレザーグローブも、足元と同じ意味を持つアクセントです。

LOOK 2 of 2

WESTERN STYLE

ランチコートの代表的な着こなしをイメージしました。ネイティブベストとターコイズのチョーカーの組み合わせは、ウエスタンの世界観を色濃く表現しています。コートはボアも含めてオールブラック、ブーツも黒、ジーンズは濃いインディゴと、ダークトーンでまとめることで、ちょっとモダンな男らしさと色気をもたせました。同色のハットは、まさにカウボーイを意識したものです。

SIDE-B: INTERVIEW ico_b

Behind the Story

INTERVIEWED BY

TAKUJI SUZUKI

この別注のお話を頂いてから、最初に考えたのはディレクターの溝端氏が、今シーズンのラインナップで気に入られていた形(ランチコート)と素材(ストレッチコットン)、その両者を組み合わせた、よりシンプルで着こなしやすいアイテムでした。本格的なランチコートは生地がごわごわしていて重いものが多いので、軽くて柔らかく、でもちゃんと保温性もあるアウターを作りたかった。出来る限りシンプルで大人っぽいデザインが、別注のベースとなった本ラインのランチコートのコンセプト。今回はそれを深く追求した結果が、うねの細いコーデュロイの使用に至りました。ストレッチ性も兼ね備えているので、着やすさは抜群です。ランチコートのセオリーでいけば、裏地のボアの色はナチュラルな生成りなどですが、デザインを重視すると、ボディと同系色でまとめるのも新鮮だな、と感じてチョイスしました。ランチコートであることは、あくまでただのスタート地点に過ぎませんでした。大事なのは”らしさ”よりも全体の”まとまり”であり、「ニューランチコート」を目指した結果がこれです。ライニングの話にも触れましたが、ベーシック、スタンダード、セオリー、これらを知ることはとても大切です。でもそれに縛られ過ぎたり、振り回され過ぎてもいけないと思います。むしろ時にはそれを利用して、裏をかくことも必要です。そう言った考えが、<ts(s)>とBEAMS PLUSの共通認識だと、個人的に思っています。

鈴木卓爾(Takuji Suzuki)プロフィール
<ts(s)>デザイナー。桑沢デザイン研究所を卒業後、ファッション誌を中心としたスタイリスト、エディター、クリエイティブディレクターとして活動。2009年よりPITTI IMMAGINE UOMOに初出展。2012年に代官山にアトリエを併設した直営店をオープン。現在も年2回、イタリア、パリ、NYのショールームや合同展にて出展を継続し、ヨーロッパ、北米圏にも積極的に進出中。http://notsohardwork.com/tss.html

ts(s)

鈴木卓爾(Takuji Suzuki)プロフィール
<ts(s)>デザイナー。桑沢デザイン研究所を卒業後、ファッション誌を中心としたスタイリスト、エディター、クリエイティブディレクターとして活動。2009年よりPITTI IMMAGINE UOMOに初出展。2012年に代官山にアトリエを併設した直営店をオープン。現在も年2回、イタリア、パリ、NYのショールームや合同展にて出展を継続し、ヨーロッパ、北米圏にも積極的に進出中。http://notsohardwork.com/tss.html

BEAMS PLUS HARAJUKU

今回のコラボレーションアイテムは撮影のロケーションとして使用した
「ビームス プラス 原宿」を始め、<BEAMS PLUS>取り扱いの一部店舗にて販売。

  • 住所:東京都渋谷区神宮前3-25-12 1F
  • 電話番号:03-3746-5851
  • 営業時間:11:00 - 20:00 / 定休日:不定休

その他の取扱店はこちら

SHOP INFO.