増山士郎 展覧会「毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る」<Now Exhibition>

増山士郎 展覧会「毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る」<Now Exhibition>

Information

現代美術家、増山士郎のBギャラリーでは9年ぶり2回目となる個展を開催します。本展では、ペルーの標高4900メートルの高山地帯で地元の人々の協力を得てアルパカの毛を剃り、毛から糸を紡ぎ、マフラーを織る過程の記録映像を伴った最新のインスタレーション作品を展示。作品制作を通して彼が体験したことを、映像展示とトークでご紹介します。

「あいちトリエンナーレ2013」に出展された前作「毛を刈った羊のために、その羊の羊毛でセーターを編む」(2012年)では、現在の活動拠点であるアイルランドに生息するジェイコブ羊の毛を刈り、その羊毛で羊のためのセーターを編みました。最新作ではペルーという異なる環境での作品活動にトライしています。
クラウドファンディング「KICK STARTER」で活動資金を募って実施したプロジェクトであることも現代的で興味深い、増山士郎の最新作にどうぞご期待ください。

「ペルーは日本に比べインフラが整備されておらず、問題が出れば街や行政などに個人で交渉することも少なくありません。一方で世界でも有数の行政によってインフラ整備がきちんとコントロールされた日本は便利ではありますが、それは同時に何か問題が起きても個人ではなかなか実現に結びつきにくい社会のシステムがあるということでもあります。今回のペルーは滞在で考えさせられた大きなことは、特に田舎の人たちがインフラ整備とは無縁に完全に孤立した『自給自足の生活』を送っているということです。現代の生活に慣れてしまった私たち日本人にとって、このペルーのような社会が今まさに必要とされているのではないかと思うのです。ペルーでアルパカの首の毛を刈り、その刈った毛でマフラーをつくり、もとのアルパカに着けるという行為もそれらの動物にとっては大きなお世話ですが、よくよく考えてみれば、『自給自足的生活』や『自給自足的手法』なのです。」 ― 増山士郎

協賛:Kick Starter, Arts Council of Northern Ireland

増山士郎(ますやましろう)/現代美術家

1971年東京都生まれ、川崎出身。ベルファスト(北アイルランド)を拠点に活動。明治大学理工学部建築学科大学院修了。建築を学んだバックグラウンドを活かして、ニューヨークのISCP(International Studio & Curatorial Program)、ベルリンのキュンストラーハウス・ベタニエン、ダブリンのアイルランド近代美術館、韓国国立現代美術館の主宰するナショナル・アート・スタジオ・ゴヤン等、世界各地のアーティスト・イン・レジデンスに滞在しながら、それぞれの地域に根ざした社会と関わるプロジェクトを実施している。

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