BEAMS <fennica> ニッポン最高の手しごと OTHER STORIES

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<フェニカ>で扱う日本の作り手のもとを巡った本
「ビームス<フェニカ>ニッポン最高の手しごと」発売記念 スピンアウトストーリー

“デザインとクラフトの橋渡し”をテーマに、日本を中心とした伝統的な手しごとと、
新旧デザインを融合したスタイルを提案する<フェニカ>。
この度、<フェニカ>ディレクターであるテリー・エリスと北村恵子が、20年以上に渡って築きあげてきた
素晴らしい作り手たちとの交流と、ふたりの審美眼に迫った書籍
「ビームス <フェニカ>ニッポン最高の手しごと」(光文社刊)が発売されました。

INDEX

本特集では書籍に掲載しきれなかったエピソードをFOOD(食)、SHELTER(住)、CLOTHING(衣)に分けてお届けします。

FOOD

FENNICA MEETS “YACHIMUN”
YAMADA SHINMAN

伝統とモダンのミックスがときめきの理由

これぞ真骨頂!大胆な赤絵の大皿

季節外れの沖縄で“胸アツ”になる宝物の器を探しに

沖縄の焼きもの、やちむんと聞いて何を思い浮かべる?ぽってりとした形?色とりどりの絵付け?ただ近ごろは内地(本州)から移住した作家さんも多く、これ!とひとことでは言えないのも確か。ただ<フェニカ>のふたりがこだわるのは、あくまで伝統的な製法を守りつつ、新しいことに挑戦する作り手たち。なかでも長年恋い焦がれ、お店でも初期から扱っているのが「読谷村焼共同窯(よみたんそんやききょうどうがま)」の山田真萬さん。12月という、沖縄に行くにはやや季節外れの時期を狙って来たのは、“やちむんの里”と呼ばれるこの読谷村で、陶器市が行われるから。

見て触って持って確かめる

まるでアートの展覧会のよう

訪れたのは市の前日。山田さんの陶房前にはこの時に向けて作られた器がズラーリ。人気の作家ゆえ、いざ始まるとすごい勢いで争奪戦が繰り広げられるところ、特別に前もって見せてもらうことに。山田さんといえば、思わずドキッ!とさせるモダンでアブストラクトな絵付けが真骨頂。なかでも「赤絵」と呼ばれる鉱物由来の赤・黄・緑などの釉薬を使った作品は、二度焼きするため手間がかかり、かなりのレアもの。エリスはさっそく赤絵の壺にターゲット・ロックオン!次の日、いの一番にゲットしたのでした。

<フェニカ>と山田さんの共通点

その後、山田さんとお話できるチャンスも。「モダンと言われますけどね、無理しないで、あるがままに周りにあるものを使っていると、遊びの中にどんどん面白い形が、自然と出てくるんです。あとは窯に委ねてね」。山田さんと<フェニカ>のふたりは、かれこれ20年以上ものお付き合い。「ふたりの選ぶものを見ているだけで刺激になりますし、理解もできる。お互い無理なく、感覚が溶け込むんですね」

読谷山焼共同窯

1980 年沖縄県読谷村に開窯、大嶺實清さん、金城明光さん、玉元輝政さん、山田真萬さん4名による共同窯。丘の上にそびえる9連房の登り窯(階段状に連なった窯)はその象徴。山田さんは陶房とギャラリーも。

SHELTER

MATSUMOTO MINGEI KAGU

ここでしか作れない手わざを凝らした家具

200㎡×2フロアの広いショールーム

世界じゅうの名家具があるのはなぜ?

信州・松本といえば、工芸がさかん。なかでもギャラリーや骨董店が多く並ぶ中町通りにある「松本民芸家具」は、歴史ある家具メーカーとしてつとに有名で、<フェニカ>のふたりも長年のファン。広い空間に居並ぶ家具は、どこか海外アンティークのような趣?それもそのはず、もともと日本に洋家具がなかった時代から、欧米の名作家具を忠実に習作。特に昭和28年ごろ民藝運動にも深くかかわるバーナード・リーチが幾度となく訪れ、ウインザーチェアなど英国家具の製作指導をしました。

家具作りにきれいな水が大事?

松本は湧き水がきれいで豊富な地域。実はこれが家具作りにも大きく影響しています。その理由が、彼らが最も得意とする曲木の技術。木材を水の中に浸したあと、圧力窯で蒸して曲げるのですが、浸す際、かけ流しのきれいな水でないとぬめりが出てしまうなど、悪い影響を及ぼすのです。また仕上げにおいては職人さんの腕の見せどころ。カンナを駆使して微妙なラインを手で触って、削っていきます。まさにデリケートすぎる作業!

企画・設計の板坂真次さんと記念撮影

デニムのように風合いが出るのはなぜ?

その後は塗装。松本民芸家具のかなめは、塗料を何度も何度も、少しずつ塗り重ねていくこと。そうすることで、もとの木肌を見せながら、独特の深みのある色合いを表現できる、だけでなく!経年変化も段階的に。つまり使い込んでいくと一気に塗料がはげるのではなく、グラデーションに色が徐々に褪せていくのです。これを、エリスさんは「デニムのよう」と表現。なるほど、愛着の湧きっぷりも増すというものです。

松本民芸家具

池田三四郎が柳宗悦に師事、民藝の思想を故郷の松本で実践すべく、地元の材を使い、家具職人の技術を生かす「松本民芸家具」を創業。ショールームでは、蔵造りの建家の中に製品を常時400点あまり展示販売。

CLOTHING

KURUME KASURI & ARAKAWA KOBO

かすりの風合いが織り目から立ちのぼる

天日で干すことで、より風合いが増す

その歴史ごとファッションに

「絣(かすり)」と呼ばれる、古く着物に使われた織物は文字通り、柄がほんのりかすれて見えるのが特徴。今や希少となった絣の産地、福岡県久留米市。重要無形文化財に指定される久留米絣を絶やさず今の時代に生かすべく、<フェニカ>は以前より洋服や椅子の張り地などにして取り扱っています。今回は、生地の企画と卸などを行うグッドウィーバーさん(もとビームスの社員とか)ご案内のもと、いくつかの工場をめぐる買い付け旅に同行することに。

とりどりの色柄はセクシー?

ドット、ストライプにチェック、迷彩まで。サンプルのストック部屋に行くと、想像以上におしゃれな、とりどりの柄が勢ぞろい。しかしよく見るとプリントにはきっと醸せない深い風合い、色合い、豊かな表情。エリスもあれこれ出しては「ファンタスティック!」「ベリーセクシー!」とベタ褒めフレーズを連発。さらに北村も刺激を受け「これはスニーカーに使えるね!」「同じ柄でパッチワークにするのは?」など、アイデアがとくとく湯水のように湧き出ます。

想像を絶する手間とひま

あれもこれもとなるけれど、やはりお値段もそれなり。ただもの作りの現場を見学すると当たり前と思えてくる。特に驚きは、何十本と束ねた糸を「くくる」工程。このくくられた部分が染め抜きされ、組み合わさって柄となるため、コンピューター級の緻密な計算が必要。とてつもない時間と手間もかかる上、超絶に頭も使う世界!それらを熟知しての「ベリーセクシー」だということ。はい、忘れません。

GOOD WEAVER

福岡発のテキスタイルブランドGOOD WEAVER(グッドウィーバー)で代表を務める幸田修治さんが設立。久留米絣(かすり)という素材を取り入れ、サスティナブル(持続再生可能)なファッションを今の暮らしに合う形で提案。

NOW ON SALE!!

テリー・エリス × 北村恵子

BEAMS <fennica>
ニッポン最高の手しごと

価格:¥1,400+税
販売店舗:
「インターナショナルギャラリー ビームス」2F、
「ビームス ジャパン」5F、「ビームス 神戸」、
「BEAMS 公式サイト」及び全国書店にて

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テリー・エリス × 北村恵子

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