人間の力では及ばないスピード感に憧れて。
- 「サーフィン」を仕事にしていくまでの経緯を教えてください。
- 幼少期に住んでいた北海道で、父がカイトサーフィンをやっていて、それでサーフィンには興味があって。3歳くらいからスノーボードをやっていたんですけど、多分、人間の力では及ばない領域、スピード感に憧れがあるのだと思います。
工業大学で意匠設計を学び、ウィンドサーフィン部に入りました。就職先として希望していたのはデザインか、バイク関係でした。でもデザインの部署は美大・芸大出身じゃないと受けることもできなかったんです。開発部門にテストライダーという枠があったので、600CCのバイクに乗っていたことを活かし、テストライダーとして就職しました。
バイクはエンジンを使うモータースポーツで、スノーボードやウィンドサーフィンは自然の力で動くスポーツ。働くうちに、人間が作ったものではない、自然の領域に踏み込みたくなり、一度バイクから離れようと。デザイン専門学校に通いながら、次に何をやろうか探していたら、屋外型サーフィン施設のインストラクター職の情報を見つけて、これはチャンスだと思って。

