個人のソフト力を主に社外のクライアントワークに生かす「ビームス創造研究所」のクリエイティブディレクター兼<BEAMS RECORDS>ディレクター。 「ビームス創造研究所」では、執筆、編集、選曲、他企業のイベントや展示の企画運営、ブランディング、PRのお手伝いなどを行っています。 雑誌『ミセス』(文化出版局)、『CREA』(文藝春秋)、トーキョーカルチャート by ビームス発行の文芸誌『In The City』、「ぐるなび」のキュレーションサービスサイト「ippin」などでコラム、エッセイを連載中。

お気に入り
  • 2017.06.19
    文・音・造
    滑り込み雑記
    会期終了が迫っている展覧会のいくつかに滑り込んできた。ひとつは練馬区立美術館の「19世紀パリ時間旅行––失われた街を求めて––」(6/4にて終了)。これは練馬区独立70周年を記念して企画された展覧会で、フランス文学者・鹿島茂の『芸術新潮』での連載「失われたパリの復元」をもとに、19世紀パリの全体像を解き明かしたものだ。ナポレオン3世在位時、すなわち第二帝政期(1852-70)に、セーヌ県知事のオ
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  • 2017.01.20
    文・音・造
    人の営み、神々の装束、伝統行事
    12月の終わりに茨城県水戸市の水戸芸術館を訪れた。水戸芸術館現代美術ギャラリーでの写真家・石川直樹初の大規模個展「石川直樹 この星の光の地図を写す」を見るためである。品川駅から特急で1時間半ほど揺られ、水戸駅に着いたのは14時過ぎだった。まず昼食を求めて駅近隣を流してみるも、日曜日だったこともあってほぼ全滅(下調べをしないのが悪いのだが)。駅隣接の商業ビルの中で中華料理を食べたのち、水戸芸術館に
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  • 2016.12.15
    文・音・造
    映画のほとりから––––19世紀末と現代、など
    1839年にダゲレオタイプ(銀板写真)と呼ばれる写真撮影方法が発明され、リュミエール兄弟のシネマトグラフが1890年代後半に登場した。これらに象徴されるように、19世紀末から20世紀初頭は圧倒的に「見る時代」であった。いや、写真や映画ばかりではない。博物学の発達を進化した印刷技術がサポートして、詳細かつ美麗な動植物画が世の中に出回り、自国の国力や先進性をアピールする国際博覧会(万国博覧会)は興隆
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  • 2016.10.24
    文・音・造
    鶴見川オーディオ探訪記
    この10月、<Pilgrim Surf+Supply>が渋谷に店舗をオープンして1年を迎えた。それに関連して今月は様々な催しが行われているが、さる10月1日にはニューヨークから<Pilgrim Surf+Supply>の創設者であるクリスを招いたアニバーサリー・パーティーを開催した。閉店後のショップを会場にしたこのパーティー、実にたくさんの方にお越しいただき終始賑やかな雰囲気であった。この場を借
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  • 2016.10.01
    文・音・造
    スナック「日本號」一周年
    ここ数年で、スナックに行ってお酒を飲む機会が増えた。人に誘われたりして行く程度なので、大したものではないが、それ以前は足を踏み入れたことがなかったので、明らかに増えたといっていいだろう。巷でもスナック人気は高まっており、これまで訪れたことのなかった人がその扉を開け、新たなお客さんになっていると聞く。私もそのひとりということだ。 重そうな木製の扉で明確にこちらとあちらを隔てる。その重たい扉の向こう
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  • 2016.09.19
    文・音・造
    見た目は雄弁に語る
     「僕はファッションを逃れられない自己表現のひとつと思っています。たとえば声も匂いも届かない所で、ふとした瞬間に姿を見られたとき、どんなデザインでどんな質感の服を着ているかが、どんな人物像を目指しているかという唯一のアピールになってしまう。そこからはけっして逃げられないんです。」  これは、俳優を生業とされているとある方のことばを引用したものである。何から引用した誰のことばかは後述する
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  • 2016.09.13
    文・音・造
    読み方
    ありがたいことにいろいろな媒体で署名原稿を書かせていただく機会が増えるにつれ、ブログというものから遠ざかっていたが(時間的な問題から遠ざからざるを得なかった)、久しぶりに筆をとってみることにした。 ブログのタイトル「文・音・造」は「ふみ・おと・つくり」と読む。純粋なコラムもあれば、自分がディレクターを務める<BEAMS RECORDS>をはじめとする音楽のこと、そして現在所属している「ビームス創
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