スポーツミックス今昔

Satoshi Tsuruta 2018.10.14

10月といえば運動会。

スポーツの秋、到来です。


唐突な前フリから、本日のお題はスポーツ(笑)。
こんにちは、Tsurutaです。


スポーツミックス、という言葉がトレンドの表舞台に登場して久しいのですが、これも簡単に言うと90年代リバイバルの流れの中にあります。1990年代は、通り一遍な言葉で語るならば「ストリートファッション隆盛の時代」です。


ストリートファッションにとっての必須条件とも言えるのが「安価なアイテムを使うこと」。比較的簡単に手に入るアイテムに(サイズバランスや着方などで)自分なりの工夫を凝らしオリジナリティを創出する、という行為はいつの時代の若者にとっても「大人に反抗する為の最も代表的な手段」であると言えます。たとえば1950~60年代にロンドンの不良少年たちが好んで身に付けたエドワーディアンジャケットは、ちょうどその当時、古着で安く手に入る前時代的なアイテムだったわけです。彼らはテディボーイと呼ばれました。本来はワークウェアであったはずのジーンズが反抗の象徴になった1950年代アメリカも同様です。


(安価な)スポーツ用のアイテムを着こなしに取り入れることは、DIY精神を根幹に置くストリートファッションの中で何度もリバイバルを果たしてきました。それらはハイファッションにも逆輸入的に影響を与え、1980年代~90年代にはARMANIやRALPH LAURENといった有名デザイナーも「スポーツ」と名前を付けたラインを発表しスウェットパーカやナイロンブルゾンなどを発表しています。


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2018年秋冬。
インターナショナルギャラリー ビームスの店内を見渡してみるとスポーツアイテムをミックスしたスタイリングがあちこちに見受けられます。




ダウンベストにTシャツ、というスポーティーな軽いアイテムを主役にしたスタイリング。




中綿やダウンが入ったボリュームのあるアイテムが今年のトレンドです。



ボトムがスウェットパンツではさすがにスポーティ過ぎるので、ここはあえてウールサキソニー素材のクラシカルなパンツでバランスを取っています。スニーカーもVALENTINOの芸術的な一足。




こちらは少しクラシカルなスポーツアイテム。アワードジャケット=スタジャンを素材使いでアレンジしたkolorのブルゾンを主役にコーディネートしています。




インナーはJOHN SMEDLEYのモックネックでクラシカルに。



足元はBataのハイトップ。アッパーに使われているのは…あの素材。



こちらもダウンベストを着ていますが、ボトムでアクセントをつけています。



安全ピンをあしらったウールパンツとテディボーイによろしく厚底パイピングシューズ。




こちらはチェックツイードのジャケットにフード付のナイロンプルオーバーをイン。ツイードのスモーキーな発色にナイロンの赤がヴィヴィッドに映えています。足元はChurch'sのライダー(スエード素材、クレープソールのチャッカブーツ)でツイードに寄せています。





スポーツアイテムをコーディネートに取り入れる、とは言ってもナイロンやスウェット素材一辺倒では「家着」に見えてしまいます。当レーベルが提案するスポーツミックスはツイードやレザーシューズなど、あくまでクラシックなアイテムとのミックスを規範としています。

注目は「Calvin Klein JEANS」「HILFIGER COLLECTION」など'80~'90年代アメリカで活躍したデザイナーブランドのリニューアル。アメリカらしいスポーツアイテムをベースにコンテンポラリーなミックス感が楽しんで頂けます。


それと同時に「ツイード」「フランネル」「スエード」「乗馬用アイテム」など英国クラシックスタイルをベースとした重衣料的な目線で「スポーティ」とされるものも取り揃えています。「スポーツミックス」も広義で捉える事で、グッと着こなしの幅が広がりそうです。

店内のディスプレイでも多く提案させて頂いております。
是非、店頭にてご覧ください。




Tsuruta