
2020年10月。
火星より愛を込めて。
お待たせしました。
満を持しての登場。
<RAF SIMONS(ラフシモンズ)>
もはや説明不要ですね。



店内中央には、<RAF SIMONS(ラフシモンズ)>のアイテムをメインにマネキン5体。
下から見上げると圧巻です。
今シーズンのテーマは「SOLAR YOUTH」
ラフシモンズ本人が好む”SF”と”ユースカルチャー”を掛け合わせた造語。
ラフシモンズ25周年にふさわしいコレクションテーマになっています。

<RAF SIMONS(ラフシモンズ)>ビッグフィット チェック パンクシャツ
カラー:BROWN-GREY
サイズ:44 46 48
価格:¥81,000+税
商品番号:23-14-0447-414
一見するとボンテージアイテム。
しかしゆったりとしたフィッティング、洗いをかけることによって少し毛羽の立ったファブリック、そしてコレクションテーマの上から手書き風のフォントでプリントされたメッセージ。

自身が影響を受けたものに対するリスペクト、時折現れる素直すぎるくらい分かり易い形でのアウトプット、しかしよく見ていくと決して表面的ではないデザイン、彼自身のオリジナリティ。
”THE OTHERS”
前向きな言葉の間にあるこの言葉。
彼なりのユーモアか、皮肉か。

スモーキーなカラーが特徴的な<TA CA Si(タキャシ)>のセットアップのインナーに。

袖口からあふれるピュアでロマンティックな雰囲気。
続いてコレクションでも一際異彩を放っていたこちら

<RAF SIMONS(ラフシモンズ)>ボンバーケープ
カラー:DARK BROWN
サイズ:44 46
価格:¥199,000+税
商品番号:23-18-1621-414
アメカジの代表アイテムともいえるスタジャンをケープにアップデート。
スタジャン本来のラフで男らしいアイテムの要素は皆無。
タイトな肩回り、拘束性のある仕上がりです。



ナイロンのプルーバータイプのブルゾンにハウンドトゥースのジャケット。
そこにケープをオン。

スポーティなアイテムで纏めつつも素材で変化を加えています。
ベージュのチノタイプのパンツであっさりとまとめているのもポイント。
ここ数年の”ユルくて、ラクで、イージー”なフィッティングにすっかり慣れてしまった僕たちの目を覚ましてくれるアイテム。
もちろん話題のこちらも入荷してます。


どこか時代を感じさせるデザイン、それでいてスニーカーと同じハイテクソールを搭載した近未来的なアイテム。
しかしこのシューズに未来を感じる一方、どこか感じる懐かしさ。
彼の真骨頂な気がします。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
いかがでしょうか。
今回のコレクションではその他にも、カレッジロゴの中にエリア51、ネバダ州(UFOが飛来する土地として知られている)。
ラフ自身が敬愛するデヴィッド・ボウイの名曲「LIFE ON MARS」のプリント。
ジップを多用したパンキッシュなアイテム。
オンブレチェックやブロックチェック等、様々なファブリックを使用したケープなど。
彼自身の中からあふれ出る様々なモチーフを繋ぎ合わせ、国籍や人種などを超えた、もっと壮大なものを感じさせてくれます。
90年代前半のアントワープでカウンターカルチャーに囲まれて過ごした彼も、いまや50代。
彼が音楽オタクなのは有名な話。
ここからは、あくまで僕個人の想像で書いていきます、、、
”Don't trust over thirty"
音楽、特にパンクやオルタナ好きなら誰もが一度は耳にし、少なからず影響を受ける言葉です。
きっと彼もそんな言葉にぶち当たった瞬間があるはず(はたまたそれすらも全く気にすることのない別次元の天才だったかも)。
それでも続けていかなくてはいけない(義務や責任感ではなく、内から出る衝動がゆえに)。
そしていつまでも若く、新しい物を発見する為に、常に過去を振り返ります。
”過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい”
これは写真家の森山 大道氏が2000年に発行した書籍のタイトル(来年には同タイトルでドキュメンタリー映画も公開されますね)。
「LIFE ON MARS」が収録されたデヴィッド・ボウイのスタジオアルバムである「ハンキー・ドリー」がリリースされたのが1971年。
ラフ・シモンズ若干3歳。
そうです。
彼もリアルタイムではなかった。
僕に至ってはまだ生まれてもない。
自身の内面にフィットするもの、欲求を満たしてくれるもの。自分を壊してくれるもの。
それを見つける為に過去をさかのぼる。
その行為はすごく未来的だと思います。
彼のデビューコレクションが発表された1995年。
僕は9歳でした。
全てがリアルタイムである必要はありません。
”今”この瞬間も過去になってしまう。
それならば過去を振り返るのも悪くないかも。
けっしてノスタルジーではない、未来の為に。
ご来店お待ちしております。
Yamaguchi