ランドセルができるまで【第四弾~接着、縫製、手縫いについて~】

タカハシ 2022.09.10

皆さまこんにちは!


こども ビームスのタカハシです。


皆さま、「ランドセルができるまで」の第一弾第二弾第三弾

もうご覧いただけましたでしょうか??


まだの方はぜひ合わせてご覧くださいませ♩


第四弾の今回は、

~接着、縫製、手縫いについて~

です!


宇都宮工場の工場長、椎谷さんについていってみましょう。



まずは接着について。

大峽製鞄のランドセルは、パーツが多いのはもちろん、

それ以上に作業工程がものすごく多いのに驚きました。


縫製までに、どのパーツにも、革をすいたり、縫いやすいように穴をあけたりと

ひと手間が必ずかけられています。


その一つが接着です。

このようなパーツも縫う前に接着という作業が入ります。



「こちらはちょうど、こども ビームスさんのですよ」と作業している方が教えてくれました。

とても丁寧に作ってくださっているという気持ちが伝わってきました。



こちらは完成するとこの部分になるパーツです。



こちらの機械は、接着剤がローラーのところに出てくるもの。



接着剤はすぐに付けることが出来ないので、

接着剤をつけたら、



このように一旦乾かす時間が必要なんだそうです。

ひと手間だけでなく、ひとつひとつに時間も要しています。



こんなところにLEGOを発見♩

ちょうどいいサイズだったそうで、付けているそうです。



工場内ではありますが、ところどころにこのようにほっこりするアイテムがあり、

大峽製鞄のあたたかさが伝わってきました。



次は、縫製についてです。

こちら、どこに使われているものは分かりますか?



スリッターといってテープ状にして使っているパーツの一つ。

色数やメーカーも色々あり、ランドセルのカラーに合わせて使い分けています。



使われているのはこちら!

ランドセルの要所要所で使われており、丈夫さの秘密でもあります。



色々な種類やカラーから、各箇所に合うものが使われています。

素材やカラーが本当に細かく違うので、合わせるのが難しいそうです。



パーツひとつとってみても、こだわりが感じられます。

完成した時の見た目や丈夫さに関わってくるそうです。



各箇所に合わせたパーツを使うことは、修理の時にも影響があるそうです。

6年間保証への責任というものが感じられました。


こちらは実際に縫製に使用されているミシン糸。



番手(ばんて)といって、糸の太さで分けられています。

※番号が大きいほど、糸が細いです。



こちらは一番太い糸で0番。

一般のランドセルは1番の太さまでを使用していることが多いそうです。

それより更に太い0番。丈夫さへのこだわりが感じられます。


糸というより、紐のような太さでした。


ランドセルのカラーや各箇所にに合わせて、

力のかかるところは、太い糸を使用し、

内側などの繊細な部分には、細い糸を使用し、

使い分けているそうです。



ミシンを使って縫製している様子がこちら。



ランドセルの内側にあるジッパー部分を縫い付けているところです。



ジッパーは両サイドに縫わないといけないので、とても気の遣う部分でもあります。



このように合わせを確認しながら慎重に縫い合わせていきます。



足踏み式のミシンで微妙な調節をしながら丁寧に作業されていました。



最後は、手縫いについてです。


大峽製鞄ならではの丈夫さを生み出しているのは、やはり手縫いの部分。

手縫いは本当に限られた職人さんにしか出来ないそうです。


こども ビームス別注のランドセルは、

このショルダーが繋がっている部分が手縫いされています。

↓↓↓↓↓




こちらの部分は手縫いではないのですが、太い糸が使われています。

↓↓↓↓↓



太い糸を縫うもの職人さんならではの作業。

限られた人しか出来ないそうです。





そして何より!

大峽製鞄といえば、こちらのギャザーしている部分の「菊寄せ」

革製品を製作する上で用いられる技の一つです。



まさに職人技。

革がたるんでしまうコーナー部分を均一にシワを寄せていき、「菊」のように仕上げるというもの。

革が均一な厚みになり、仕上がりも美しくなります。



”手縫い”以外にも、細かい部分に技がきいている大峽製鞄のランドセル。


知れば知るほど、その仕上がりの美しさと丈夫さに感動するばかりです。


職人の誇りが詰まったランドセル。


お持ちの方も、これからランドセルをお探しの方も、ぜひ一度ご覧になってくださいね♩


では、第五弾のたまののブログもお楽しみに!


次回に続きます。