JOE FALCONEとROCKAWAY BEACHにて【前編】

Ryoichi Igarashi 2020.08.25

先々週からの続きです。


LONG BEACHでの楽しいセッションから2日後(2018年11月6日)、

帰国まで残すところあと2日に迫ってきた中、JOEから「明日サーフィンしようぜ」との連絡が。


もちろん二つ返事でOKと答え、翌朝6時にJOEの家に集合。1人旅の時に自分が気を付けている事は、あまりスケジュールを入れ過ぎない事。何か誘いを受けた時にサッと動けた方が個人的に何かと都合が良かったり、そこで思いもよらぬ出会いがあったりするものです。なので私は基本ノープランで行動するのが好きだったりします。


BROOKLYNにあるJOEの自宅からROCKAWAY BEACHまでは車で約20分くらい走ると着きます。

JOEの車のフロントガラスの亀裂が気になったので聞いてみたら、「ロングボード乗っけて急ブレーキかけたら割れた」との事。

このままで大丈夫?って聞いたら、「雨も入ってこないし直さなくても大丈夫」って言うから大丈夫なのは大丈夫なのでしょうが、ちょっと心配ですよね。。。


ROCKAWAYで生まれ育ったJOEは、サーフィンをはじめたのもシェイプをはじめたのもここROCKAWAY BEACH。

JOEとまわりの仲間がずっと守り続けているシークレットポイントや、子供の時よく遊んだ場所(廃墟)など、波チェックがてら色々案内してくれました。JOEの車はFJクルーザーで、クリスもJOEも車はTOYOTAが一番良いみたいです。以前はTOYOTA TACOMAを2台乗り続けていたみたいなんですが、JOEの奥さんがこれがいいってなって、今はFJクルーザーに乗っています。クリスも然りJOEも然り、だいたいニューヨークではオールテレーンタイヤを履かせるのが主流なんでしょうか。雪が多いニューヨークではスタッドレスタイヤは必要不可欠ですし、東京と変わらないくらい暑い夏にわざわざタイヤを交換するより、年中はかせてOKなオールテレーンタイヤなら交換もしないで済む。という合理的な考えなんだと思います。オールテレーンタイヤは燃費が悪くなるので私は履かせませんが、ガソリンを世界一消費するアメリカではガソリン代が日本よりもかなり安いので、タイヤ交換の手間を考えればオールテレーンタイヤの方が確かに楽ですしね。とても実用的な使い方だと思いました。話が逸れてすみません。


そうこうしているうちに小腹が減ってきて、JOEが「何か食べたいものあるか?」と聞いてきたので、私はもちろん「ベーグルで!」と即答。JOEが「オーケー。この街一番のベーグル屋に連れて行ってやるよ(笑)」と連れてきてくれたのがこちら。JOEが子供の時からずっと通っているベーグル屋さんだそう。お客さんもスタッフもみんなJOEと仲良しみたいで、JOEがドアマンみたいに近所のお客さんを先にお店に入れてあげるこの光景を見て、なんだかホッコリしました。


頼んだのはもちろん「ベーコンチーズエッグ」。この旅でいくつかのベーグル屋を回ったり、結構日本人にはオススメされる「サーモンクリームチーズ」とか色々試しましたが、やっぱりこの「ベーコンチーズエッグ」が個人的に一番安定感ある王道メニューでした。


肝心の波は、この間のロングビーチセッションよりクオリティーはやや落ちてますが、全然出来ます(またしても人が少なくて最高)。

波もロケーションも日本の千葉九十九里にちょっと似たような雰囲気もあり、アウェイ感をそこまで感じずに楽しくサーフィンをさせてもらいました。


JOEとROCKAWAY BEACHを車で走っていると、対向車がJOEに向かってクラクションを鳴らして窓から手を出したり(もちろん知り合いです)、JOEの車を見つけてはこっちに向かって手を振ってきたり、歩いていると捕まって長話をしたり、本当にJOEはROCKAWAYのみんなに愛されているなーと実感。こうやって波乗りの準備にさしかかろうかという時も何人ものJOEのサーフボードを乗っている人が通りかかったり、「HEY JOE!」という声が聞こえるとそこでまた立ち話がスタートしたり。。。こうしているうちに時間はどんどん過ぎて行き、このまま本当に波乗りは出来るのか!?と一瞬思ったくらいみんなに呼び止められるJOEがいました。その後、みっちり3時間ほど一緒にサーフィンさせてもらいましたが。




後編に続く