The 4100D マウンテントレイル in野沢温泉

Kazuma Seki 2021.09.22

今回は7月23日に開催されたトレイルランニングのレース「The 4100D マウンテントレイル in野沢温泉」の紹介をしたいと思います。まず、この状況下で徹底した感染対策を行い、レースを開催してくれた運営チームと、開催を受け入れてくれた地元の方達に感謝の気持ちを伝えたいと思います。


この大会、種目は

・65km(ソロ・ペア・トリプル・駅伝)

・24km(ソロ・ペア)

・14km(ソロ・ペア)

とバラエティー豊富になっています。

※感染対策に則り、開催前2週間の健康状態を管理し受付時に契約書を提出が義務化されていました。


実は僕、このレースは2度目の出場になります。前回の出場は、2019年でその時は3つのコースを3人で襷を繋ぐ65km駅伝でエントリーをしました。そこでトレイルランの虜となり、次回は1人で65kmを走りたいと思っていたのですが、2020年大会は残念ながら中止。そして今年の開催で念願の65kmソロに出場しました。レースは1年半振りで、自身最長距離となる65km累積4100mは、新たな経験へのワクワクと、完走できるか不安な気持ちが入り混じっていました。

しかしスタート直前は、ランナー友達との久しぶりの再会や、和太鼓の演奏でテンションが上がって楽しくスタートできました。感染対策としてウェーブスタートを取り入れていたので、比較的に渋滞が少なかったように感じます。

(撮影時のみマスクを外しています。)


このレースはスタート地点から3つのセクションでコースができています。まず<第一セクション>は温泉街を走り抜けます。ここは沿道から地元の方や温泉客からの応援があります。例年より少なかったのですが、走ってる時の応援は本当に心に沁みます。


そこからトレイルに入るのですが、この辺で渋滞があるので、僕は久しぶりに会う友人とのんびり歩いて登りました。


<第一セクション>のラストは急勾配の下りです。トレイルは慣れてきているのですが、どうしても急勾配は苦手です。そして気温もグングン上がり、体力もかなり奪われながらも、なんとか<第一セクション>の23kmをクリアしました。

<第二セクション>は距離は14kmと短いのですが、延々と続く石段や鎖場などトリッキーなコースになっています。距離は短いですが、登りが続き、暑さも厳しかったです。持っていた1Lの水も底をつきそうになり、現在地は約半分地点。気持ちが折れそうになりますが、途中で友人と合流し<第二セクション>なんとかクリア。


<第二セクション>を終えた時点で37km。<第三セクション>はロード多めの28km。フルマラソンが最長距離だったので、ここからは未知の領域。身体が動かなくなることも想定して、装備を万全に備えて、ここから精神的な挑戦がスタートします。前半はだらだらしたロードの上がりで、暑さに耐えながら無心で走ります。そこから徐々にゴールが頭をよぎり始めると、なんだか気持ちが昂り始めてきました。ランナーズハイってやつですかね。下りは1度も歩くことなく、他のランナー達をどんどん抜かしていくのが、楽しくて仕方がなかったです。


そして遂にゴール。結果は目標としていた12時間を切る11時間50分で完走することができました。


ゴール地点では、友人達の向かい入れが。これがまた最高の瞬間です。


大会を終え、仲間達との会話の中で、どんなランナーで、どんな距離であったとしても走ることは「辛い」。しかし「辛い」を耐え抜き、ゴールをすると全員が口を揃えて「楽しい」と言う。そしてランナーはその「楽しさ」を求めてまた「辛さ」と向き合う。改めてトレイルランニングは面白いアクティビティだなと感じました。

泊まる宿もこの大会の楽しみの一つなのですが、今回は白樺に宿泊をしました。地元野菜を中心とした食事が美味しくお酒の種類も豊富で、部屋も過ごしやすい宿でした。外にはサウナと水風呂もあるので、レース翌日はここでアフターケアをしました。


最後に。今回このレース中に熊の目撃情報や、前回大会の遭難に引き続き、本大会でもコースロストによる捜索が起こりました。楽しいアクティビティですが、自然では危険が隣り合わせであることを、意識しないといけません。そしてアクティビティができるこの環境を維持する為に、自分自身ができる行動について考えないといけないと感じました。

それではまた次回。