触れないとわからない服 後編

上川路 俊輔 2018.05.02

昨日のブログの続きでございます。

ここからご覧になった方は宜しければ前回分からご覧ください。





片面パイルでなく、両面パイルで洋服を作る。「上質なタオルを着るような洋服を作る」事を目指しスタートしたこのブランドはまず洋服として耐えうる強度を持った生地を作るところから始まります。今や世界中のホテルやメゾンブランドの製品を請け負う今治では新たな生地開発を行う工場は決して多くありません。


新たな生地を作る為にどういった事をするかというと非常にシンプルです。

①糸の素材の混率を少しずつ変更する。

②糸の撚りも素材に合わせてバランスを取る。

③上質な肌触りと服にして耐えうる強度の絶妙なバランスが出るまで変更する。


この繰り返しです。

たった3行で書いていますが、糸を何度も変更し生地サンプルを作り製品テスト、を繰り返す事は簡単な事ではありません。少し前に町工場が舞台のドラマが話題になっていましたね。このブランドも生地の開発だけで2年ほど費やしたそうです。

根気の無い私は2年も実験を続けるなんて想像もできません。。。



そんな努力と思いの結晶の製品は本当にふんわりとしたタッチです。

実際家で使っているバスタオルよりこのTシャツの方が気持ちいいくらいです(笑)


柔らかな生地のデメリットもお伝えしますね。

このTシャツは数回の着用や洗濯でループが一部切れてしまう事があります。なにかとがったものとかに引っ掛けるのもまずいですね。

そのままでもそんなに目立ちませんが、気になる方はループの根元からハサミで切って頂けばわからなくなります。洗濯表記は手洗いですが私は裏返してネットに入れ洗濯機で洗っています(この辺は自己責任でおねがいします)去年ワンシーズン着ましたが、まだカットはしていません。少しほつれが有りますがまだ今は気にしてません(笑)

技術としてはこういったループのほころびの出来ない生地を作る事は事は可能だそうですが、ブランドとしてはこの柔らかなタッチを優先し、敢えてあまい撚りの糸で作っています。

少し手はかかるかもしれませんが、他では味わえない肌触りを味わえますよ!また、手入れをする事で愛着もわきますしね。



またこのブランドは昨年まで<今治タオル>の下げ札を付けていましたが、今期の仕入れ分からはありません。

代わりに<MADE IN IMABARI>の札が付きます。




クオリティの変更はされていません。

理由について、以前デザイナーから詳しく話を聞きました。


全てをここには書けないのですが話を聞いての私の理解としては

「今治で作っている事の誇りは持っているが、<今治タオル>のブランドは無くても良い。その分製品そのものを追求したい」

そういった信念を感じるお話でした。上手くお伝えできていないですが、このブランドが良い製品を作り、世界でも人気を増している理由がわかった気がしました。


などと個人的な感想を書いてきましたがなんとなく思いが伝わりましたでしょうか?

肌触りだけはやはり触って頂くしかないので、気にして頂いた方は是非店頭までいらして下さい。遠方でご来店が難しい方はオンラインもご活用くださいね。


お待ちしております。




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生地開発の説明を3行にする事で短いブログを目指したのですがあんまりですね。。。

本当は使われている綿の希少性やその産地、後ろ身頃が切り替わってるモデルの説明もしたかったんです。

このブランドが作っているもっと柔らかい生地のタオルの事も触れたかったんです。。。(商品リンクはつけています)


GW、お陰様でお店は忙しくさせて頂いております。が、もしかしたら第3弾として続きを書いてしまうかもしれないです。。。

その時は宜しくお願い致します(笑)

では本日も長文にお付き合いいただきありがとうございました。




上川路