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FILL THE BILL

こんにちは。

International Gallery BEAMSの田村です。

本日も拙いブログにお付き合いをお願い申し上げます。



今回のブランドは、FILL THE BILL


2012AWに金田 淳一氏がスタート。

FILL THE BILLとは、必要とされる物、欲求を満たす、望みが叶うという意味。


コレクションに毎シーズンのテーマは掲げず、時代背景、テイスト、ジャンル等のコンセプトもなく、スタンダードな洋服なので派手さには欠けるが生地、縫製、シルエットを追求する事で、自然と“良い雰囲気”になる物を提供する。



その為スタイリングサンプルも其処彼処で、FILL THE BILLが必要に。


派手さに欠けるが、サイドラインの生地を通常と異なる畳み込んだ仕様にする事で、歩みと共にサイドラインも表情が出るシルエットを追及。



レーベルの【SEASON STYLING】に於いて、同じパンツを用いた別のスタイリングサンプルをご紹介致しております。

http://www.beams.co.jp/tag/18igm2_pc10/



では、バイイングアイテムの一部をご覧ください。












レーベルの【SEASON STYLING】に於いて、インナーのペザントスリーブシャツを用いた別のスタイリングサンプルをご紹介致しております。

http://www.beams.co.jp/tag/18igm2_pc8/





一見すると既視感あるアイテムばかり。

ある人は古着として。





奇しくも、90年代は、何を着るかからどう着るかにシフトし始めた時代。


ビッグメゾンやコレクションブランドが、ランウェイから発信する最先端なファッションも、既存のシステムとは異なるアプローチで、ストリートからアイデンティティーを発信するインディペンデントなブランドも、その他のムーブメントも同時多発的に起こり始めた時代。

当然、古着のリバイバルも。


FILL THE BILLは、ミリタリー、ワークや様々なジャンルのユニフォーム等からインスピレーションを生み、何かを壊しながら
時代背景、テイスト、ジャンルのコンセプトを再解釈し現代に合わせた雰囲気、空気感を提供するブランドか? そうでないのか


それらの答えは?

知る欲求を満たす為、International Gallery BEAMSで、アイテムの一つ一つをご自身の目で、手でご確認下さい。



皆様のご来店をお待ち致しております。


 田村 通隆

最初のあいさつ


洋服に興味のある方なら「お洒落ですね」
と言われるよりも
「スタイルをお持ちですね」
と言われたほうが嬉しい。


特に男性の方、そんな気持ちに
思い当たる方もいらっしゃるでしょう。



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はじめまして。
ショップスタッフの鶴田と申します。


原宿のインターナショナルギャラリー ビームスに
勤務しております。


と、言いましても
旧サイトで長い間ブログを書いていたので
中にはお読み頂いた事がある方も
いらっしゃるかもしれませんね。



インターナショナルギャラリー ビームス外観。


新サイトにリニューアルして一回目のブログということで
今回は特定のブランドやアイテムについての話ではなく
ちょっと違う話を…。



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1990年代の中ごろから
2000年代の中ごろにかけて放送されていた
「古畑任三郎」という
刑事モノのTVドラマがあります。


主演・田村正和氏のモノ真似を含めて
皆さんご存知ですね。


そして「古畑任三郎」が
1960~70年代にアメリカで放送されたTVドラマ
「刑事コロンボ」をモチーフにしている事も
よく知られていると思います。


どこが?というと
まず思い浮かぶのが
各エピソードの冒頭が殺人の犯行シーンから
始まる
という点です。


所謂「倒叙モノ」と言われる形式で
「犯人が誰なのか、どのように犯行が行われたのかを
視聴者があらかじめ知っている上で
刑事(コロンボや古畑)が
どの様にして犯人を追いつめていくのか」に
フォーカスし物語は展開していきます。

「犯人捜し」を主題としていない分
大スターを違和感なく犯人に配役できる
ということのようです。

これは脚本家の三谷幸喜氏をはじめとする
製作スタッフにミステリーファンが多く
「刑事コロンボ」他、様々な
刑事/推理ドラマへの「オマージュ」であることは
言うまでもありません。


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ご覧になったことのある方は
お分かりだと思いますが
ドラマ「古畑任三郎」には
「お決まりのパターン」がいくつかあります。
オープニングから順に列挙してみましょう。

「冒頭で古畑が登場し視聴者に向かって小話」⇒
「オープニングロール」
(本間勇樹氏によるあの曲)⇒
「犯行シーン」⇒
「犯行現場に古畑登場」⇒
「捜査開始」⇒
「古畑が謎を解き終えたところで画面が暗転、
古畑が視聴者に挑戦」⇒
「CMを挟んで解決編」⇒
「犯人逮捕、全員が画面から退場しながら
エンドロールへ」

これがすべてのエピソード(全40回以上)で
繰り返されるわけです。

「え~、もうお分かりですね?」


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「スタイル」とは
繰り返し繰り返し提示されることで
受け手が認知することから成立するわけです。

例えば
ウェス・アンダーソン監督の
ワラビ―を合わせたスーツスタイルや
ブリジッド・バルドーのバレエシューズ、
ピカソのバスクシャツなどがそうです。

他の人が
「この人と言えばこのコレだよな」
と思い浮かべるということ。
初めは表面的なことですが
これを繰り返すうちに外見と内面が一致するようになれば
例えその特定の「コレ」を
身に付けていなくても
「この人がやれば、そうなるよな」と
皆が腑に落ちるようになります。
スタイルです。


インターナショナルギャラリー ビームスでは
世界中から様々なブランドをセレクトしています。
ともすれば「トレンドショップ」だと
思われがちですが、そうではありません。

トレンド性より
「らしさ=スタイル」を重視して買い付けてきたものも多く並んでいます。




唯一無二の世界観はもはやクラシックとすら言えるRICK OWENS



イタリア人でありながらパリブランドのような佇まいのEMILIANO RINALDI。





ジャマイカの血で英国のクラフトマンシップを料理するNICHOLAS DALEY。




素材やパーツへのフェティシズムからクリエイションを生み出すS.E.H KELLY。




故郷ドイツに捧げる御伽話にアート性を加えつつ進化するFRANK LEDER。



などなど。


デザイナーズブランドのアイテムは
流行に左右されるものばかりで
旬を過ぎると着る事が出来ない。
そんな誤解を意にも介さずわが道を突き進む
「らしさ」を持った洋服がここにあります。


彼らのクリエイションは
大きく変化しないながらも
繰り返されることで生み出される
「らしさ=スタイル」に溢れています。


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医者や女優といった
社会的強者である犯人たちとは対照的に
くたびれたレインコートや
申し訳程度に首からぶら下げたペラペラの
ナロータイという風体のコロンボ。

古畑任三郎は
スーツにネクタイという
古典的な刑事たちのルックスを
あざ笑うかのごとく
バンドカラーのシャツに
黒いスエードのブーツ姿で
セリーヌ(ブリヂストン製)の自転車に乗って
いつも遅れて現場に到着します。

彼らはまさに
「お洒落ですね」というよりも
「スタイルをお持ちですね」
と言える存在です。

衣装だけでなく
音楽や演出、タイトルに至るまで
見事に「古畑任三郎」という
「スタイル」を確立させた
三谷幸喜氏を始めとする製作陣の根底に
先人(コロンボやエラリー・クイーン)に対する
惜しみなきリスペクトがあることは
言うまでもありません。



ショップのエントランス。階段を上がって2Fがメンズフロアです。

是非ショップにて
RICK OWENSや
FRANK LEDER、
NICHOLAS DALEYをはじめとする
様々な「スタイル」を
感じてみて下さい。

そしてそれらを身に付ける人が
自身の「スタイル」を構築する上で
必要なお手伝いはショップスタッフまで
お申し付け下さい。

皆様のご来店
お待ちしております。



Tsuruta