こんにちは!
本重です!
今日は〈NAKAMURA NOTE〉。
キーワード編です。
「ブロックチェック」
「数シーズン前から注目されているチェック。22秋冬シーズンでも様々なパターンが見られましたが、このブロックチェックというのは非常に多く打ち出されていました。特にこういったダブルポケットのシャツジャケットに載せられているものが多く、比較的大柄のものが注目されています。赤×黒のチェックが代表的ですが、ブルーベースなど新鮮な配色も見られました。」
「ヘリテージチェック」
「チェックに関しては本当に多く、絞りきれないので今回はヘリテージチェックというカテゴリーでご説明します。これまでも注目されていたグレンプレイドやガンクラブチェックなどの英国の伝統的パターンは引き続き提案されていますが、新たにタッタソールなどの柄も非常に注目されています。」
「このチェック柄ですが、昨今では比較的若い層に受け入れられて流れになっているという側面もあります。一昔前ではややシニアなイメージがあり、固く、狭いところでの支持でしたがそこの幅が大きく広がっていますね。ビームスの若いスタッフの着用率が高いところからも見て取れます。」
「ヘリンボーン」
「ヘリンボーンもヘリテージというキーワードでは欠かせないパターン。次のシーズンでは大柄でややハッキリとしたものが多く提案されていました。ジャケットやスーツなどの重衣料だけでなく、ニットやシャツにまで広がりを見せており、コーディネートの様々な部分で取り入れられています。所謂ツイードのようなものだけでなく、無地ライクな織り柄で表現されているものもありますね。」
「コーデュロイ」
「数シーズン、いや5、6年継続して提案されているコーデュロイ。日本ではあまり定着していませんが、世界的に見ると大きな流れであることはまず間違いありません。先ほどのチェック柄との合わせにおいても非常に相性が良く、ヘリテージの核を担うと言っても過言ではないキーワードです。次のシーズンではジャケット、スーツ、シャツにアウター、と様々なアイテムで提案されています。」
「フリース & ボア」
「ウィメンズやカジュアルではフリース、ボアなどのキーワードは大きく出てきていましたが、やっとドレスカジュアルのサプライヤーからも提案が多くなってきました。インナー使いというよりはある程度厚みのあるものをアウターとして着る使い方が中心です。」
「ジャージー」
「世の中的に非常に流行っているジャージー。高級生地メーカーたちが軒並み打ち出しているところからも注目度の高さが伺えます。カジュアルウェアはもちろん、ジャケットやセットアップなど、多くのアイテムに落とし込まれています。ビジネススタイルの多様化やリモートワークにおける需要なども要因と考えられます。」
「キルティング」
「これもフリース、ボア同様、ウィメンズやカジュアルでは既に出てきていたもの。カジュアルではミリタリー系が中心ですが、ドレスではそれもありつつリバイバル的な流れとして、英国的なキルティングアウターが注目されています。人気の高い〈Barbour〉の並びとしての側面もあると思います。オーセンティックなキルティングの着こなしが提案されていました。」
「デニム」
「デニムは相変わらずの注目ぶりです。アイテムに関わらず提案されていますね。技術力の向上からウールで表現されたデニムであったり、ジャージーをデニム調に表現したりと、様々な広がりを見せているところがポイントです。リアルなデニムからデニム調、デニム色など関連づけて提案されているものも多く見られました。」
「ニットアンサンブル」
「所謂ニットオンニットのことです。一般的に色違いで合わせることも多いのですが、展示会では同じ色、素材のものを合わせていくような着こなしが提案されていました。ややフェミニンな感じですが、それがフレンチっぽくも映りますので着こなしとして増えているといった側面もあります。」
「ミリタリー」
「数年前からずっとキーワードとして出てきて、まだまだ続くと思われるミリタリーテイスト。M-65やトレンチコート、ピーコート、、次のシーズンでも様々なアイテムが見られました。本格志向のリアルなものもありますが、多くは時代感に合わせてアップデートされたもの。ドレスアイテムとのミックスコーディネートで提案されています。」
「ワーク&アウトドア」
「ミリタリーと対になって出てくることの多いワークやアウトドアのアイテム。先ほど出てきたフリースやカバーオールなども大きくはこのカテゴリーに含まれます。ただ、あくまでドレスとしての提案ですので、リアルな着こなしではなく品を残したスタイルでの提案です。そこがカジュアルとの違いですね。」
「ニュープレッピー」
「アイビーやプレッピーなどのキーワードはここ数年出てきていましたが、次のシーズンでもそれが色濃く反映されています。ただ、忠実になぞるのではなく、時代感を取り入れて表現されているところがポイント。アメリカンテイストをヨーロッパのブランドが解釈して作る。そんなミックス感が”ニュー”の部分で新鮮です。」
「テーラードスーツトレンド」

「ここ数シーズン同じ傾向ですが、ビジネススーツに関して特に大きな流れはありません。強いて言うのであれば、春夏に続いてミディアムグレーや浅いネイビーが多いかなといった印象ですね。」
「一方で、趣味性の高いスーツといったカテゴリーは盛り上がっています。ヘリンボーンやコーデュロイ、ツイーディな生地のものなど、洒落感のあるものが見られました。スーツが好きな方の為の提案です。」
「コンフォート&リラクシング」
「元々あったカジュアル化の流れがコロナ禍の中でいっそう加速し、コンフォート、リラクシング、ワンマイルといったキーワードが非常に注目を高めています。オフィスにそのまま着て行けるようなきちっと感を残したものから、ラグジュアリーなホームウェアとしての提案などその広がりは顕著です。ハイブランドやテーラードブランドからも打ち出しがあり、世界的にも欠かせない流れと言えます。」
「ネクタイトレンド」
「ネクタイに関しては特に大きな流れはなく、継続してヴィンテージ調のものが多く見られました。ただ、その中でも微妙に変化があります。プリントに関しては柄がやや小さくなってきており、ジャカードは今まで多かったダイヤ柄が減ってラウンドした、よりクラシカルな表情のものが提案されています。」
「ストライプはマルチな配色のものが少なく、ワイドピッチで表現されたシンプルなパターンが多く見られました。そして唯一新鮮なのがチェック。これまでも提案としてはありましたが、次のシーズンは特に多かったという印象です。タータンチェックが中心で、素材も様々なものに載せられています。」
「次にカラー。」
「アンティークブラウンという鉄を錆びさせたような、少しかすれたトーンのブラウンが出てきています。次にオリーブグリーン。これはベース、差し色関係なく提案されていますね。」
「パープル。久しぶりにパープルが注目されています。主に差し色に使われているものが多く、ブラックとのコンビネーションで艶のあるものから、落ち着いたトーンのニュアンス感のあるものまで様々です。そしてダスティブルー。これは春夏シーズンにも出てきたキーワードですが、秋冬も継続して提案されています。」
「さて次に・・・。」
ということで続きも次回に。。
次回はラスト。COLOR編です。
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