スタッフ「上川路 俊輔」の記事

<SALE30%OFF>FWのブリティッシュムードに備えて

セール4日目です。

週末はお陰様で沢山のお客様にご来店いただきました。ありがとうございます。


今日はなかなかセールにならないこちらのブランド…


なんと、ジェームス・グロースがセールになりました!


ウエストベルトを無くしたビームス ライツ別注モデルも



オリジナルが好きな方には定番モデルも




(画像無しですがスウェードもご用意しています。)



ブランド薀蓄は商品ページから見て頂くとして、商品の感想を・・・


ジェームスグロースは別注の黒を所有しているのですが、本来無骨なライダースジャケットに

ベースの雰囲気を壊さずにライツらしい上品さを加えられていると思います。


ラムを使用している為、最初の着用からストレスなく着れましたし非常に気に入っています。

本物の雰囲気を持ちつつスマートなライダース。他ではあまり見つからないと思います


また次の秋冬では重衣料、カジュアル問わず英国的なデザインの流れがきそうな気配です。


チェックやドリズラーなどの分かりやすいアイテムでも良いですが、英国ブランドを取り入れてひっそり流行を楽しむなんてのも

おつでは無いでしょうか?


安くは無いですが、セールで買えるなんてもうないかもしれません。。。


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別注モデルのブランドタグはユニオンジャックカラーの特別タグ。

ブランド史上初めてのものらしいですよ。


もう今後出ないかも。。。気になる方、お早目に!

お待ちしております。



上川路

<SALE30%OFF>ケープコッドからアパラチア山脈まで

セール三日目です。


本日もブルーの物をご紹介。

ケープハイツのナイロンパーカです。






ベーシックですが非常に綺麗なシルエット。良い意味でアメリカブランドらしからぬ洗練された佇まいです。




こういう独特のカットがこの雰囲気に繋がっていますね。




手首側に倒れるように付けられたリブ。

締め付け過ぎないですがしっかり袖口を閉じてくれます。見た目だけじゃなく機能的にも優れてますね。




フロントにも…




ポケットが。意外と収納力も高いです。


日本だとダウンが人気のイメージが強いケープハイツですが、LL.BEANなど名だたるブランドの生産を請け負ってきたメーカーのオリジナルブランドです。


長年培った技術や経験とやり過ぎない現代的な感覚がうまくミックスされているブランドだと思います。


ケープ(海岸)ハイツ(山脈)というブランド名の由来の通り、様々なシチュエーションを想定されたものづくりです。


梅雨も明けたしもう暑くて着ないかな、って思う方もいるかもしれませんが、御旅行時やキャンプなどのアクティビティ、夏にかけての様々なお出かけに向けてこういうのがあると重宝すると思います。


<セールで買っておいて良かった物>ってなるような気がしませんか?


セールでのお買い物を楽しんでくださいね!


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ケープコッドとアパラチア山脈を有するで生まれたコンセプトのブランド、ケープハイツ。

ケープコッドと言えばエルメスの時計を思い出す方もいらっしゃるかと思います。


同じ場所から着想を得たデザインでも色々ありますね。

美しいけど洗練され過ぎてない、ような部分は共通の様な気がします。

ケープコッドってそんな場所なんですかね。行ってみたいなぁ。



上川路

<SALE30%OFF>ビクトリーレッドと勝色

セール二日目です。


何となく青い服が着たくなるようなここ数日ですね。

本日のご紹介はこの2点。









ビームス ライツオリジナルのバンダナストールとインディゴのカットソーです。


バンダナストールの柄はドックタウンを彷彿とさせるクロス柄。バンダナストールにはあまりないですよね。

スケートをしなくても何となくの雰囲気の良さにぐっと来て頂けるかと。

デザインもカットする前のバンダナそのままのような、古着屋さんでごく稀にでる感じです。

こちらの黒を愛用しているのですが、シワ加工してあり巻いた時の収まりも非常に良いので重宝しています。


そしてTシャツは刺し子風のざらついた生地。


サッカーの日本代表も刺し子風のステッチがデザインされたユニフォームですね。

藍色を勝色と銘打って、戦うものが着る色というコンセプトでデザインされているそうです。

日本代表のユニフォームの襟元には侍の着物の合わせをイメージしたというデザインに日の丸の赤が差し込まれています。

意味を持つ洋服って面白いですね。


全くテイストが異なるアイテムを合わせてみましたが、ここまで読んで頂いた後見ると、無くもないって感じがしませんか。

しませんね(笑)


この2つは合わせて買って頂いても一万円以下です。

セールでのお買い物を楽しんで下さいね!


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梅雨明けしたみたいですね!

暑くなってきそうです。渋谷駅から直結で来れるヒカリエは涼しいですよー!

お待ちしています。



上川路





<SALE 30%OFF>ヒヤっとしないTシャツ

本日より当店でもセールが始まりました!



個人的なオススメをご紹介していきますね。

初回はこちら。







Marmoto×bamboo shootsのTシャツです。

Marmotoの過去(70年代後半)の名品たちをバックプリントしています。


男心をくすぐるアウトドアギアのグラフィックは勿論、グレー×サックス×パープルの配色が絶妙です。


白ベースも良い感じです。








ボディはポリエステル100%の吸水速乾素材。

実際に着用していて一番気に入っているポイントはこのボディです。


非常にさらっとしていて乾き易く、汗ジミ等も分かりにくいです。

またポリ100%だと濡れていても体を冷やしにくい為、私はジョギングウェアとしても使っています。

ジムで10キロほど走ってかなりの汗をかいた後、立ち止まるとクーラーで一気に寒くなる事が多いのですがこれだと全然平気です。


夏場汗をかいた後の駅ビルなど、寒く感じる方はこういった機能素材を是非試してみて下さい。

違いがはっきり分かると思います。


30%オフ対象ですので本日より税込で4000円しません。

ものは試しに是非!




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胸元のロゴ<Marmot Mountain Works>は85年まで使われていた旧ロゴでありバークレーにあった直営店名でもあるそう。

クラシックで良い雰囲気です。


現代のボディにアーカイブのデザイン。ボディバランスはちょっとゆったりめで最近の気分に合うと思います。

こういう時代のミックス感、良いですよね。

上川路

続 )プリントの意味なんて知らなくて良い

最期の晩餐をモチーフとしたユニークな作品がプリントされたTシャツのご紹介です。

以前、こちらを描いたアーティストの所属するユニット<ウルトラヘヴィー>についてと、個人的なこの作品への考察を書かせて頂きました。

もし興味を持って頂けましたらこちらもご覧ください⇒http://www.beams.co.jp/blog/syl/23130/


今回はこのアーティスト、ジェリー鵜飼さんの別な作品もご紹介させて頂きます。

(こちらはBEAMSでのお取扱いは無く私の私物です。ご了承ください)




<記憶の地図>

Tシャツの上に出している本は先日ジェリー鵜飼さんが出された自伝的小説になっています。

「キミ」と呼ばれる女性と旅した山々の思い出を振り返る内容です。一人称で語られ、初めはまるでラブレターを呼んでいるかの様に感じられます。

読み進めると徐々に思いを伝える相手は(おおそらく幼稚園生くらい?の)娘さんだとわかってきます。


静かな文章で淡々と語られる思い出と「キミ」への言葉が非常に優しい気持ちにさせてくれ、読んだ方は思わず山へ出てみたくなると思います。

また山への愛情や向き合い方を、「キミ」へ語りかける様にして自分自身に問いかけている様に感じるところもあり、読んでいた私自身も普段の生活を振り返るきっかけとなりました。


いくつかのWEBショップと蔦谷書店の一部でしか販売されなかったものですので購入は難しいかと思いますが、私物をお店に置いていますのでご興味ある方は是非ご来店ください。あと先日訪れた代官山の蔦谷書店(文学書館のコンビニの前あたり)にサンプルが置かれてましたのでこちらだとゆっくり読めるかもしれません。

(もしくはどこかの山小屋で見つけられるかもしれません。ハイカーが山小屋で見て何か感じてもらえたらとどこかの山小屋に置かれているそうです。)


「キミ」との物語以外にもジェリー氏自身が使っているアウトドアギアについての過去の連載なども纏められておりウルトラヘヴィー(UH)に続く感覚が感じられます。


最後にUHに触れられていた部分を少し抜粋してご紹介いたします。




自分で背負えるものしか運べないから荷物はいつも悩んで厳選する。ウルトラライトにハマった当初は、荷物を軽くする事、減らす事に夢中だった。それはそれで楽しかったけど、過度なミニマム装備での山遊びはちょっぴり味気なかったね。大自然に囲まれているだけで満足な人も居るんだろうけど、僕はそこまでストイックにはなれなかった。

UL(ウルトラライト)落ちこぼれである。

~中略~

アルコールバーナーに火を灯して、山頂でホットサンドを作る。さんざん悩んだあげくバックパックにバウルーを突っ込んできたのは大正解だった。

挽きたてのコーヒ―が飲みたいから豆のまま持ってきた。特別な事じゃなくて、皆とやってることは同じだけどね。


肩肘張らない、いつも通りが僕の「山で一服」。


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プリントの意味なんて知らなくてもかっこ良ければ、好きだったらいいんですけどね。

背景を少し知ると着る時にも意味を持ってくれるので違った楽しみ方も出来る様になると思っています。

このTシャツを買った方の気分に少しでも良い影響になったら幸いです。


上川路


怪我の功名

<別注商品>というとなんだか仰々しいというか、凄い特別なデザイン変更等を行っていそうなイメージですが

個人的にはビームスの別注品って、バックのブランドネーム内側に隠すとか、靴のステッチの色を微妙に変えたとか

結構分かりにくい、少しの変更のものが多い気がします。

(クレイジーパターンとかバイカラー別注とかもあるんで一概には言えませんが)



今期ビームスライツで別注したスペルガもそんな分かりにくい変化のものです。





別注ポイント、お分かりになりますか?

写真じゃわからない別注ポイントは先にお伝えしますと....




まずアウトソールがボーダーになっています。

履くと見えない部分までぬかりなくテンションを上げてくれますね。





続いてインソール。

別注の証としてBEAMS LUGHTSネームがプリントされているのも特別感があって良いです。


またシューレースが2色つくというお得なポイントもあります。


ただこれ以外にもアッパー部分ではっきりとした別注ポイントがあるんです。もう一度ご覧ください。






この写真だけだと分かりにくいかもしれないので、通常のスペルガも見てみましょう。




どうでしょう?



お分かりになりましたでしょうか?

そうですハトメが1対少なくなっています。

つま先側のハトメを1対無くす事ですこしつま先部分が長い様な錯覚がおきます。


カジュアルだけどどこかオトナっぽくはけるスニーカーのイメージのスペルガですが、この別注でよりスッキリとした印象となっています。気づきにくいですが、非常に印象が変わる別注だと思います。



さかのぼる事1年ほど。



巡回できたバイヤースタッフが当店のマネキンの足元を暫く眺めていました。

近くにいた私も気になって見ていると、シューレースが中途半端に通されたままマネキンに履かされていました。


その日マネキンをいくつか変更していた為、当時2年目になったばかりの若手スタッフに指示したコーディネートを着せつけてもらっていました。

着せつけを行ったY君は初めての大役に意気込みと緊張を爆発させながら行ったのでしょう。

慌てて通したシューレースは2番目のハトメから通されていました。しかも両足。


こんな聞いたこともないミスをたまたま来店したバイヤーが見つけ、注意を受けるかと思いきや

「これだ…」とテンションのあがるバイヤースタッフ。



そこから一年。今期のイチオシ別注スニーカーです。

嘘みたいな制作秘話ですがほんとの話。

ミラクルなミスをした今は武蔵小杉店で頑張るY君と常にアンテナを張っているバイヤースタッフの偶然から生まれた逸品です。


面白がって試着しに来て頂けたら武蔵小杉店の矢藤君のミスもうかばれます。

お待ちしております。



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ネット情報ですが、ポテトチップ・コカコーラ・ポストイットなども失敗や偶然から生まれたらしいです。

失敗もしてみるもんですね。


ミスが続いて5月病になってしまったなんて方も是非ポジティブに失敗を成功に昇華させて頂けますように。


そのきっかけとしてこのスペルガを購入いただけますように。



上川路


触れないとわからない服 完結編

やはり続きを書いてしまいました。。。(笑)

こちらのブログは前・後編に続くものになっています。もしご興味持って頂けましたら過去のブログもご覧ください。


触れないとわからない服 前編

http://www.beams.co.jp/blog/syl/23914/


触れないとわからない服 後編

http://www.beams.co.jp/blog/syl/24009/


過去2回では、タオルの生地とはどういったものがあるのか?THING FABRICSとはどういったブランドか、どうやって作られた生地なのか等をご説明させて頂きましたが、本日はもう少し手前の素材そのもの、綿の話です。


このブランドでは洋服用のオリジナル生地とタオル用の4種類の生地、計5種類の生地を使用しています。

その中で、洋服に使われるメイン素材はアメリカはカルフォルニア洲にあるサンンホーキンバレーという地区で取れる<サンホーキン綿>というものを使用しています。

普段、イメージされる事があまりないかと思いますが、綿は、植物です。(当たり前なんですが(笑))品種による差は勿論、育てる土、気温・湿度、育て方等で綿の繊維の特徴も変わっていきます。サンホーキン綿は枯葉剤を使用せず、完熟した綿を手摘みで収穫しています。

このように育てられ、収穫されたサンホーキン綿の繊維は均一で長く毛羽が出にくい事で知られています。また吸収力が高いのでタオルに非常に向いていると言えます。




(参考までに綿花の写真です。綿花とはいっても実際は花では無く、花が咲き実になり、その身がはじけた後に残った皮の様なものなんです。)


更に言うと、サンホーキン綿とはこの地域で取れる綿のブランドの様なもので、品種としてはアプランド綿といういう品種です。もともとはメキシコ等の中米地域の野生の物をアメリカで品種改良した品種です。繊維の品質が良く多くの国で栽培されています。その中でカルフォルニアで作られるサンホーキン綿は上記したような栽培方法で最も高品質とされています。高品質というのは繊維一本の長さが長いという事です。通常の長綿が28㎜以上で(もっと短い物はたくさんあります)超長綿と呼ばれる高品質な綿は35㎜以上の長さです。サンホーキン綿は勿論超長綿です。

超長綿のブランドは世界中に有るのですが(ギザコットンとか海島綿とか)ここまで説明しますと終われなくなりますので割愛しますね(笑)


つまり、「世界中で栽培されているアプランド綿をカルフォルニアの豊かな土壌で薬品使用を減らし手をかけて育て収穫した高品質な超長綿」がサンホーキン綿です。


話が逸れますが、カリフォルニアはオーガニックの概念が生まれた土地とも言われる場所です。ヒッピー達がラブアンドピースの精神から環境に配慮した生活を始めた事からこの概念が生まれ、シェ・パニーズというレストランがこの流れに加速を付けました。このレストランは今では世界中に影響を与え、東京にもこういった系譜の先の「ファーム・トゥ・テーブル(地産地消が一番近い表現だと思います)」という概念のお店が増えています。最近この辺りのレストランが気になっていくつか訪れていたので個人的にもカリフォルニアのサンホーキン綿は気分に合う素材でした。こじつけですが(笑)

(ヒッピームーブメントからの時代の流れはファッションにも非常に影響しているんです。ビルケンとか・・ビートニクが・・と終わらなくなるのでいつか文章を書くのがが上手くなったら知識を整理して纏めてみたいです)


と、話を戻しますがTHING FABRICSの洋服に使われている綿はこういう綿です。

そしてタオル製品は質感に合わせてまた別な綿を採用しています。デザイナーのマニアックともいえる拘りが感じられますね。


肌触りの良い服をお探しの方、柔らかな見た目の服をお探しの方、上質な素材を味わってみたい方、カリフォルニアの食文化に興味のある方(笑)は是非一度お試しください。



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THING FABRICSの説明を3回もしてしまいましたがまだ言い足りてはいません(笑)

ただ他にもご紹介したいものは沢山ございますので今後はまた違うものご紹介させて頂きますね。


皆様は明日が連休最終日でしょうか?ゆっくりご自宅で身体を休めるのも素敵ですが気分転換にお買い物は如何でしょう?

上質なタオルのTシャツを買って、早速着てお家でのんびりなんてきっと最高ですよ?



ご来店、お待ちしております。




上川路




銀座線工事中

タイトルの通り銀座線が本日より工事中でございます。渋谷〜表参道、青山一丁目〜溜池山王が5-3〜5/5で運休だそうです。

渋谷にいらっしゃるお客様はお気をつけくださいね。


当店にご来店いただいた事があるお客様はご存知かと思いますがガラス張りの店舗ゆえ見晴らしが良いんです。


銀座線の線路の新設という滅多にない機会でしたので写真を撮ってみました。



オープン前はまだ静かな様子でした。



お昼過ぎです。あっという間に真新しい砂利が撒かれ、線路もどんどん配置されています。



更に2時間後くらいでしょうか、もう一列は完成していますね!こんなに進行が早いとは思わず驚きました。



作業はどんどん進んでいきます。



夕方は夕陽が強く私のiPhoneでは対応できず…



閉店前の時間も変わらず作業は続いていました。お疲れ様です。


渋谷に勤務して4年が経ちましたが、当店からの景色は常に変化するとても東京らしい景色だと思います。ご来店頂いた際はちょっと外を覗いてみても良いかもしれません。


ご来店、お待ちしております。



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今までとうって変わってほぼ写真のブログにしてみました。

私は電車の知識は全くないのですが、凄く貴重な出来事のようで、沢山の電車ファンの方々が観にいらしてました。見学会場は予約制の様でしたので見れなかったお客様がこれで少し楽しんで頂ければ幸いです。


次回はまた洋服のお話に戻ると思いますが、銀座線について勉強してくるかもしれません。ご期待ください(笑)


本日もご覧頂きありがとうございました。


上川路


触れないとわからない服 後編

昨日のブログの続きでございます。

ここからご覧になった方は宜しければ前回分からご覧ください。





片面パイルでなく、両面パイルで洋服を作る。「上質なタオルを着るような洋服を作る」事を目指しスタートしたこのブランドはまず洋服として耐えうる強度を持った生地を作るところから始まります。今や世界中のホテルやメゾンブランドの製品を請け負う今治では新たな生地開発を行う工場は決して多くありません。


新たな生地を作る為にどういった事をするかというと非常にシンプルです。

①糸の素材の混率を少しずつ変更する。

②糸の撚りも素材に合わせてバランスを取る。

③上質な肌触りと服にして耐えうる強度の絶妙なバランスが出るまで変更する。


この繰り返しです。

たった3行で書いていますが、糸を何度も変更し生地サンプルを作り製品テスト、を繰り返す事は簡単な事ではありません。少し前に町工場が舞台のドラマが話題になっていましたね。このブランドも生地の開発だけで2年ほど費やしたそうです。

根気の無い私は2年も実験を続けるなんて想像もできません。。。



そんな努力と思いの結晶の製品は本当にふんわりとしたタッチです。

実際家で使っているバスタオルよりこのTシャツの方が気持ちいいくらいです(笑)


柔らかな生地のデメリットもお伝えしますね。

このTシャツは数回の着用や洗濯でループが一部切れてしまう事があります。なにかとがったものとかに引っ掛けるのもまずいですね。

そのままでもそんなに目立ちませんが、気になる方はループの根元からハサミで切って頂けばわからなくなります。洗濯表記は手洗いですが私は裏返してネットに入れ洗濯機で洗っています(この辺は自己責任でおねがいします)去年ワンシーズン着ましたが、まだカットはしていません。少しほつれが有りますがまだ今は気にしてません(笑)

技術としてはこういったループのほころびの出来ない生地を作る事は事は可能だそうですが、ブランドとしてはこの柔らかなタッチを優先し、敢えてあまい撚りの糸で作っています。

少し手はかかるかもしれませんが、他では味わえない肌触りを味わえますよ!また、手入れをする事で愛着もわきますしね。



またこのブランドは昨年まで<今治タオル>の下げ札を付けていましたが、今期の仕入れ分からはありません。

代わりに<MADE IN IMABARI>の札が付きます。




クオリティの変更はされていません。

理由について、以前デザイナーから詳しく話を聞きました。


全てをここには書けないのですが話を聞いての私の理解としては

「今治で作っている事の誇りは持っているが、<今治タオル>のブランドは無くても良い。その分製品そのものを追求したい」

そういった信念を感じるお話でした。上手くお伝えできていないですが、このブランドが良い製品を作り、世界でも人気を増している理由がわかった気がしました。


などと個人的な感想を書いてきましたがなんとなく思いが伝わりましたでしょうか?

肌触りだけはやはり触って頂くしかないので、気にして頂いた方は是非店頭までいらして下さい。遠方でご来店が難しい方はオンラインもご活用くださいね。


お待ちしております。




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生地開発の説明を3行にする事で短いブログを目指したのですがあんまりですね。。。

本当は使われている綿の希少性やその産地、後ろ身頃が切り替わってるモデルの説明もしたかったんです。

このブランドが作っているもっと柔らかい生地のタオルの事も触れたかったんです。。。(商品リンクはつけています)


GW、お陰様でお店は忙しくさせて頂いております。が、もしかしたら第3弾として続きを書いてしまうかもしれないです。。。

その時は宜しくお願い致します(笑)

では本日も長文にお付き合いいただきありがとうございました。




上川路





触れないとわからない服 前編

もし、今このブログをご自宅でご覧なっている方がいらっしゃれば、宜しければ洗面所からタオルを持って来て頂き、どういった生地かご覧になってみて下さい。

外出先で見て頂いてる方は思い出しながら(難しいですかね。。ですが外出中にお読み頂きありがとうございます)お読みください。


生地の表面はループ状になっていますか?それとも芝生みたいに細かい糸がツンツンと出ている感じでしょうか?

また両面とも同じ構造ですか?片面がループ状で裏側はフラットでしょうか?


一口にタオルと言ってもいろんな種類がございます。

ふわふわで軽い綿菓子の様なもの、欧米でよくあるカラフルでガシッとした質感のもの、実家で良く使われる「〇〇酒店」みたいな店名入りの薄い物など様々です。


こういった触り心地の違いは素材の違い(綿・化繊・リネン・竹繊維なんかもあります)も大きいですが生地の構造も大きく影響します。


一番イメージし易い<パイル>は表面がループになっており水分をより吸収しやすい構造になっています。弾力性もありタオルの基本ですよね。

ただ表面が均一でない為デザイン性は低くなります。


またパイル同様に良く目にするのが<シャーリング>。パイルのループの頭を切ったような構造です。先程の表現だと「芝生みたいな」構造です。

シャーリングは肌に触れた時の感覚がよりソフトに感じられます。また毛足が短くなる分プリント等が入れやすい為、デザイン性が高いのも特徴です。

コンサートグッズのタオルやキャラクタープリント物はほぼこちらですね。


今回は割愛しますがサーマルの様なワッフル地、水泳等でも使われるマイクロファイバー、キッチンで良く見るガーゼ素材等もございますね。




と、タオルの基本的な話をつらつらと書いてしまいましたが、本日の主題は勿論洋服でござます。





画像でお分かりになって頂けますでしょうか?

そうです。パイル素材のTシャツです。


「パイル素材の洋服なんて珍しくないよ、良くあるじゃん」

と思われた方、もう少しだけお付き合いください。

「タオルみたいな生地のTシャツとか気持ちよさそう!」

と思われた方、そうなんです。ただ、このブランドは他のパイル地の洋服とは全然違うんです。




私自身、パイル地の洋服は肌触りの良さや見た目の柔らかさが好きで、ジャケットやパーカー、ショーツ、カットソーなど沢山着てきました。

ただ過去に着用してきたそれらは共通して表がパイル(ループ状)で裏はフラットな生地です。

タオルみたいで気持ちよさそう!な生地なのですが、実際肌に触れやすい裏面はフラットな生地になっているのが一般的です。

なぜかと言うと、それでしか洋服は作れない(とされてきた)からです。



両面パイルの生地で洋服を作ると数回の着用や洗濯ですぐに型崩れをしたり、縫製が外れたりしてしまいます。その為、販売可能な洋服としての検査を通過できず一般的には作成できないとされていました。

しかしこのブランドのTシャツは両面パイルです。

肌に触れる部分もループになっていて気持ちの良い肌触りを直接感じられます。「上質なタオルを着ている」そんな感じです。

ちょっと気になりませんか?



このブランドのデザイナーは元々アパレル業を長くされた後、地元である今治に戻られてタオル業界に入ります。

その中で過去の経験を活かし、上質な今治タオルのクオリティを活かした洋服作りを目指し始めました。

ただ、前述したようにパイル地は片面でしか洋服を作る事が出来ません。


しかしデザイナーは「上質な肌触りの今治タオルを洋服として着ることを味わう」為に製品開発を目指していた為、両面パイルで洋服として耐えられる生地づくりを一から始めたそうです。



またまた長くなりました。。。(苦笑)続きはまた明日アップさせて頂きます。




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4月からブログを書かせて頂いてますが、沢山の方にご覧頂けており、またブログをご覧頂いた後にその商品をお買い上げ頂けており大変嬉しく思っております。

ありがとうございます。


今回のTシャツは、昨年個人的に気に入って沢山着たブランドの物の新色です。デザイナーと直接お話しさせて頂いた事もあり、愛着も非常に有りますのでそういった物をお伝えできればと思います。


(本日お買い上げ頂いたお客様へ。本日はありがとうございました。お約束通り本日アップはさせて頂いたのですが、お陰様で店頭があの後も賑わいました為、後半は明日に持ち越させて頂きます。。。)


今回も長文におつきあい頂きありがとうございます。では、また明日。



上川路











74億の世界と結びつく写真

当店はビームス ライツの旗艦店ですので商品は基本的にビームス ライツのものしか扱っておりません。


しかしカタログやフライヤーなどは他レーベルやビームス全体のものも扱っておりまして、お客様にご案内差し上げています。

もちろん私自身もビームスファンの一人ですのでそういったものは目を通すのですが、先日久しぶりに興味を引かれたフライヤーがありました。


BEAMS JAPAN内にあるB GALLERYで行われる写真展の告知フライヤーです。

特別珍しいものは写っていないのですが魅力的で、現実的な場面だけれど何か非現実的な違和感を感じるいくつかの写真が載っていました。

特に目を引いた浜辺の写真は村上春樹の書く異世界のような不思議な世界観です。

ですが、他の写真は洗濯物?や燃やされた写真、朽ちた太い枝など一貫性がありません。

ただどれも不思議な魅力と非現実的な違和感を携えているということは共通してました。



引き込まれるようにキャプションをなぞると、およそ6年にわたり撮り続けられた写真であること、撮影時のルールのようなもの、この写真家の写真への向き合い方が書かれていました。


より魅力的な写真を撮りたいという、純粋なエネルギーの大きさが感じられる文章であると思いました。



数日後、休みの日にBギャラリーにて行われているこの写真展を訪れることができました。



ホワイトボードほどの大きな写真とトランプほどの小さな写真がランダムに並べられている珍しい構成です。

色彩の強い物だけかと思いきやモノクロプリントの物もあり、決して大きくない空間の中に様々な存在感を発する作品が並びます。



圧倒されながら、作品を見ていると運よくこのギャラリーのキュレーターである藤木の話を聞くことができました。


渋谷征司のキャリア、展示方法の意図、今回の展示は渋谷征司の3冊目の写真集発行の記念展示であること。

写真家、キュレーター、デザイナーのこの写真集への思いが伝わり普段あまり写真集をあまり出さない文藝春秋より発行された事。藤木の思う渋谷征司とその作品について。


こういった話を聞くうちに、この写真展に自分が惹かれた理由が少しずつ腑に落ち、じっくりと作品に見入っていました。

そして次第にもっと他の作品も時間をかけて見てみたくなり思わず写真集も購入してしまいました。


藤木に聞いた内容もここに書いてしまいたいのですが私の語彙力で上手くお伝えできそうにありません。

興味を持って頂けた方は是非、新宿を訪れて頂き、藤木とお話になってみて下さい。物腰も柔らかく非常に丁寧に説明してくれるかと思います。

作家に代わって展覧会や写真集作成を請け負うキュレーターという立場の方から、直接話を聞くという機会もあまりないかと思います。

(藤木は私の大先輩にあたるスタッフで美術は勿論、以前は社内でブランドを立ち上げるような活躍もしています)


大変刺激的な時間でした。



最後に、渋谷征司さんによるの展覧会紹介の一部と、藤木の言葉の一部を載せておきます。

どなたかの琴線に触れる事が出来れば幸いです。



渋谷征司さんによるフライヤーの紹介分






B GALLERY 藤木による紹介分

本作「A CHILD」は、澁谷の想像力の始まりである「BIRTH」と、それを深く開いていった「DANCE」を世界全体(始まりと終わり)として捉え、その世界の中を手で掬い上げてみた時、そこに残っているものや知らないうちに入ってきているものを目前に差し出してみるような、そんな作品です。

ある世界の、またはある生の中にある、全体の一部を掬い上げてみることで現れるものとは、一体どんな世界でしょうか。例えばそれは、私たちがつい
見落としがちである、生きていく上で不可欠な眠りの世界であったり、誰もが経験している子供の時に見た世界なのかもしれません。



タイトルは写真集の中にある藤木の文章から付けさせて頂きました。

是非、会場でご覧になってみて下さい。

(もしくは当店にて私にお声掛けいただければ私物をお見せしますね)



展覧会詳細

http://www.beams.co.jp/blog/bgallery/20897/



                ******




先週末より始めたブログですが想像以上にご覧頂けており大変嬉しく思っております。ありがとうございます。

ただ、私の登録に不備があった様で、記事だけアップされ私のアカウント等が表示されていないままとなっていたようでした。

申し訳ございません。一旦過去の3件のブログが非公開になっていましたがこのブログが上がる頃には再度公開されているかと思追います。

ご興味持って頂けた方は是非ご覧になってみて下さい。


昨日お休みだった為、直接自店に関係の無い内容を書いてみました。

あえて写真は載せませんでした。

美術に興味ある方は勿論、あまり触れる機会の無い方も新宿にお立ち寄りの際は是非足を運んでみて下さい。

(開催期間は4/22まで。今週いっぱいです。残りわずかですが。。。)



上川路(カミカワジ)


見た目だけじゃないですよ?

昨晩は風が凄かったですね。皆様無事ご帰宅されましたでしょうか?昨日に続きレインファブスのご紹介です。


(偶然こちらを見ていただいた方は、昨日のブログからご覧頂いた方が分かりやすいかもしれません。http://www.beams.co.jp/blog/syl/23206/よろしければこちらからご覧ください)




本日は見た目では分かりにくいところのお話です。



レインブーツの素材ってどんな素材があるかご存知ですか?

普段、店頭でお客様に伺ってみたりする事が有るのですが、割と皆さん「ゴム」を使っていると思われている様です。



確かにゴムを使った製品は非常に多いですが、実は他にも合成皮革(生地に塩化ビニルやポリウレタンを塗布したもの)や

塩化ビニル樹脂(PVC素材などと呼ばれます)を使ったものもございます。

それぞれの特性についてご説明させて頂きます。


ゴムの良さはまず何と言っても伸びの良さですね。素材としても防水性が非常に高いですし、レインブーツの代表的素材になるのも頷けます。

弱点を上げるとすれば経年劣化してしまう事でしょうか。お惣菜買った時の輪ゴムとか家で再利用してると伸びにくくなって切れちゃいますよね。あんな感じのイメージです。そんなケチくさいことしないから分からないとかは言わないでくださいね(笑)


続いて合成皮革です。合皮はとにかくデザインの自由度の高さが抜群です。かつフィット感もあるので非常に履き易いと思います。

弱点は防水性がこの三つの素材の中では最も低くなってしまいます。ですのでちょっと雨が心配だな、くらいの時は便利だと思います。


そして塩化ビニル樹脂です。他の素材と比較してキズや汚れが付きにくいです。また素材自体が丈夫で経年変化は多少しますが半永久的に劣化しないというのもポイントですね。また、デザインやカラーの自由度も高いです。

弱点は低温時に固くなってしまう事。雪の時にも履けますが、素材が若干固くなる分履きづらく感じる事があるかもしれません。また収縮性が他の二つに劣ります。



と、こんな感じの3種類がありますが、レインファブスは塩化ビニル樹脂を採用しています。

ですのでデザインの自由度の高さからレザーの様な風合いを作れているんですね。

ただ、先程お伝えしたように、塩化ビニル樹脂には収縮性がやや劣るという弱点があります。とはいっても実際製品を触って頂くと、大体のお客様は「持ってるゴム靴より柔らかい」と言って頂けるんですけどね。ただレインファブスは固いとしても履き易く感じて頂ける工夫を施しています。


こんな感じです。






お分かりになりますか?ふっかふかのインソールが入っています。そして写真だとかなり分かりにくいですが、このインソール、足の甲や踵、ブーツタイプの足首の部分まで繋がった裏地として内側すべてについているんです。ブーツの中に底がふかふかの靴下が入っている様なイメージでしょうか。足をしっかり包んでくれます。僕自身幾つかのレインブーツを持っているのですが、厚めのソックスも履けるように大体少し多き目に買います。その為、薄い靴下の時など若干靴擦れしちゃうことが有るのですが、こんなに全体にクッションがあれば擦れも軽減されますよね。

更にこの素材、抗菌防臭素材を使用しています。レインブーツは蒸れるという宿命には逆らえません。ただ抗菌防臭機能がある事で他のレインブーツに比べると格段にストレスを感じにくいと思います。

更に更に、裏地と別で吐き口にはフェイクスェードまで貼って足入れも良くしてあります。


改めてラインナップを…


こんなに工夫が施された靴、他にあまり見ないですよね。個人的には固くて重くてごつごつした作りの物を我慢して履くのも楽しいんですが、こんなに履く人に優しい靴ってあんまりないなって、ビームスライツで扱い始めた当初感動したんですよね。デザイナーさん凄いなぁって。

「あーこれだったら2.3万円はするよなー。一体型のブーツに裏地つけるの大変そうだし、色付け手作業でしたらコスト高そうだしそん位するよなー」なんて思っていたんです。


で、店頭に出そうとプライス見たら1万円でした。「ぜいこみいちまんはっぴゃくえん」でした。


…。


試してみたくなりませんか?WEBでお気軽にも良いですし店頭でじっくり見るのもオススメです。

なお、ローファータイプはビームスライツ別注デザインなのでより特別感ですよ!


店頭に来て頂ける方は良かったらお声を掛けて下さいね。こういうところには書けない、デザイナーから伺った製作裏話とかこっそりお話します。

お待ちしております。



                                 ※



本日もまたまた長くなりました。纏まらない文章を最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

店頭でのご案内ですとお客様の興味やニーズ、お時間に合わせてお伝えする内容やボリュームを調整しますので、ここまで自由にお伝えする機会はなかなかございません。


販売員よがりなご案内にお付き合いいただきありがとうございます。

今後も是非ご贔屓の程、宜しくお願い致します。


上川路(カミカワジ)

たい焼きでもガムでもなく

スーツで出勤される方や綺麗目な格好がお好きな方、大雨の日とか梅雨時って靴どうしてらっしゃいます?


最寄駅まで頑張れば会社は駅直結だから駅まで慎重に行く?よくこれやります。

会社(目的地)までレインブーツを履いてって履き替える?これもたまにありますが面倒ですよね。

帰りまで雨っぽいから多少服に合わなくても1日レインブーツで我慢?これやると1日気分上がらないですよね。

最初から諦めて革靴で行っちゃう?会社着いたら後悔しますよね。


なんていろんな方がいらっしゃるかと思います。


そんな時思いませんか?


革靴がそのまま防水だったら解決するのに。って。



そういうモヤモヤをこのブランドが解決するかもしれません






レインファブスという日本のブランドのシューズ達です。

レインはもちろん雨、ファブスは楽しむという意味があります。


そう、雨を楽しむことを提案するレインブーツブランドなんです。


革靴っぽいレインブーツってたまにありますけどここのはちょっと違いますよ。

色の濃淡、自然な柔らかい皺、甲やヒールのシェイプ。どれをとってもレザーシューズに見えちゃいます。

実際、リーズナブルな革靴だと勘違いして買おうとされるお客様も度々いらっしゃるくらいです。


それもそのはずで、このブランドはまずデザイナーが実際に履き込んで味出しした靴から型をとり成型します。それを職人さんが1点ずつ塗装し敢えてムラのある仕上がりにする事でリアルな革の質感を表現しているんです。


型取りも通常ですと、タイトルにしたように片足の両側をそれぞれ型取り最後に中心で接着するようなたい焼き型や、アッパーにソールを接着したりガムソールをつけるものが一般的ですが、レインファブスは違います。

アッパーもソールも完全に一枚につながっている状態で初めから作られています。ステッチもフェイクなので、切れ目、穴が全くない為、隙間からの水の侵入の心配がありません!これって結構凄いですよね。


革靴と見紛う見た目で、隙間のない、アッパーとソール一体型の成型。

更には素材とインソールも凄くて....


とオススメポイントがありすぎて長くなりそうなので、今日はここまでにしておきます。

続きはまた明日ご紹介しますね!







と、ここまで読んでいただけてる方はいらっしゃるんでしょうか。

本日もお付き合い頂きありがとうございます。

今夜は暴風雨だとか。皆さまお気をつけてお帰りくださいね。




上川路(カミカワジ)



プリントの意味なんて知らなくていい




UL(ウルトラライト)という言葉をご存知ですか?


世界中でリーズナブルに販売されているあのメーカーのダウンが浮かぶかもしれませんが、ここでのウルトラライトはまた別の話です。


ULとはアウトドア業界、登山を楽しむ人たちの中の一つの考え方、スタイルのことで

その名の通り出来る限り軽量・軽装備で山に向かうという考え方です。

2000年ごろにアメリカのトレッキング周りの人達の中で生まれ、日本では2010年ごろから広まっている様です。


日本にULのスタイルを持ち込んだとされる土屋智哉さんは


  • 「シンプルで軽い道具によるハイキング」
  • 「自然とのつながりに重きをおくハイキング」

これが核心だと思っています。


と定義されています。


軽装備で山に入る事で普段に自分に近くなり、より山も身近になる。繋がりが強まると言った事でしょうか。

休みの日に手ぶらで街に出ると何とも言えない解放感が有りますし、身軽でいつも見えない景色が見える様な気がしませんか?

本格的な山登りは未経験の僕はそんな感覚なのかな、と想像します。


そんなULが日本に持ち込まれた2010年の日本の流行語大賞には「断捨離」が入っています。

またこの5年後くらいには「ミニマリスト」や「ノームコア」などの言葉が広がり始めたりと非常に時流にあったタイミングで日本に広まったようですね。

ULはこの5年間ほどで一種のトレンドとしてアウトドア業界を席巻していたようです。



そんな流れが、2010〜2015年の日本のファッションにも影響を及ぼす中、アートディレクターであり、このプリントを描いたアーティストでもあるジェリー鵜飼氏は

2013年にスタイリストの石川顕氏、アーティストの神山隆二氏とUH(ウルトラヘビー)というユニットを作っています。



ULに対してのUH。強烈なアンチテーゼを感じるネーミングですが、UHのキャプテンである石川顕氏はこう説明します。


「流行りのULウルトラライト原理主義への嫌みでもないし、最新アウトドアギアへのカウンターパンチでもないんです。

ましてや都会生活のすすめでもない。自分のことは自分で決めたいのです」

「味気ないタイベックシートに絵をデザインし,悪戯描きしたものを敷いたり眺めたり。いざという時の備えたり。

ただコットンドレスシャツを着て汚れ仕事していたいとか、重いウールコートで暖を取りたいということです。

汚れて愛せないというなら気分のいい色に塗ったり、シルクスクリーンで生き返らせることもいいでしょう。いい気持ちなら。

それが理由で他のモノすべてを軽量化してもかまわないのですし、逆に最先端というのも台無しにしても問題ありません。

ようはそこにいる為のちょうどいいスペックなんです。重い想いという意味です。」


と説明しています。

ULそのものは良いが、そのスタイル(ここで言うところのスペック)を本当に自分で選んでいるか?

自身のスタイルの選択を流れに委ねてないか?そんな警鐘の様な「重い想い」を感じます。



UL((ウルトラライト)はアウトドア業界の言葉ですが、例えば「パンク」や「ロック」が音楽の形容詞を越えて使われるように、

UH(ウルトラヘビー)はアウトドアを越えて使える感覚の言葉であるような気がします。



そんな重い想いを持ったジェリー鵜飼氏の描くこのプリントを改めて見てみます。



世界中誰もが知っている絵画「最後の晩餐」がモチーフなのは一目瞭然ですね。


キリストはここでワインとパンを自身の血と肉として与えたとされます。


一方、このプリントではテーブルにわざわざクロスを引いて実はキャンプでよく作られる料理でもあるピザを楽しんでいます。

バーナーなども置かれ、アウトドアのマインドを感じます。まさにウルトラヘビーなスタイルですね。



身を削って分け与える元ネタのシリアスなシーンとは異なり、一つのピザをみんなでシェアして楽しそうに見えませんか?

元々の設定とはだいぶ異なる世界を見せてくれています。


このプリントはUHとしてではなくジェリー鵜飼さん個人での作品なのでむやみにリンクさせるのは違うのかもしれませんが、

こういった誰もが知ってる絵画を極端なパロディで表現することで、既成概念に囚われず「きちんと自分で選んでる?」「自分で楽しくしてる?」といった

メッセージを柔らかく、でもしっかり伝えているTシャツのような気がします。


多分、考え過ぎですけどね(笑)



Tシャツのプリントの意味なんて知らなくても、なんとなく気に入って着てるならそれでいいのは当たり前ですし、

ブランド薀蓄や生地の知識などを調べて着るのも楽しいです。


もしくは、こんな感じでその服を見て、自分勝手に想像や考えを膨らませていくのも洋服の楽しみ方の一つですよね。

そんな事を改めて考えたりさせてくれたTシャツでした。


もうあんまり在庫無いんですが、自店には少しだけ在庫集めてますので。気になって頂いた方がいらっしゃれば

是非お店にいらして下さい。





こんな長文を最後まで見て下さった方、ありがとうございます。

今回からブログを始めましたビームスライツ渋谷店の上川路(カミカワジ)と申します。

渋谷ヒカリエ4階におりますので遊びに来て下さいね。


お待ちしてます。