
「お洒落は足元から」 と言われるように、靴はあなたの第一印象を大きく左右する重要なアイテム。いくらスーツやジャケットに気を使っていても、靴が汚れていてはだらしない印象を与えてしまいます。そこで今回は、基本中の基本である、カーフレザーのケア方法をご紹介。
〈ビームス F〉のサービスマスター大岡靖治が、初心者でも簡単にできる革靴のお手入れを、ステップごとに解説します。お客さまから信頼を集め、リペアの相談からシューケアまで一任される、大岡ならではのこだわりポイントにも注目です。
下準備
下準備

シューツリーで革靴の型崩れを防ぐ
「靴を正しい姿勢に戻す意味で、シューツリー は普段から使用してもらいたいアイテムです。シューケアを行う際にも、シワが伸び汚れが落ちやすくなるので、シューツリーを入れた状態からスタートしてください」
STEP 1 汚れを落とす
STEP 1 汚れを落とす
STEP 2 クリームを塗る
STEP 2 クリームを塗る
STEP 3 鏡面仕上げ
STEP 3 鏡面仕上げ
完成
完成

ツヤはもちろん、撥水効果も
「ワックスはあくまでお好みですが、使用することでつま先にツヤが出るのと、雨が降ったときの撥水効果が得られます。私の場合、シューケアはコーヒーを飲みながらや、天気の良い日に椅子を出して外で行ったりと気分転換にもなっています」
シューケアのQ&A
シューケアのQ&A
シューケアの頻度は?
1ヶ月に1回程度を目安に、しっかりとしたシューケアを行いましょう。出かける前にブラッシングでホコリと汚れを落とすだけでもOK。ブラッシングをしても「ツヤが出てこない」と感じたら、ケアをする合図です。
新しい靴のケア方法は?
基本的にケアは不要ですが、革が硬い場合は、M.MOWBRAY やSAPHIR など、革を柔らかくする成分の入ったデリケートクリームを塗りましょう。柔らかくすることで、足馴染みが良くなることがあります。
靴を長持ちさせるには?
1日履いたら数日休ませましょう。シューツリー を使用するのもおすすめです。
雨で濡れたときの対処法は?
濡れたまま放置すると革が硬くなり、ヒビ割れの原因にもなります。インソールまで濡れてしまった場合は、表面を拭いてから、刻んだ新聞紙などを半日ほど詰めて中の水分を取りましょう。梅雨時期などは、雨に強いラバーソールの靴を揃えると重宝します。

靴を磨きなさい。そして自分を磨きなさい
「靴に関しては様々な格言がありますが、これはベルルッティの言葉ですね。私には格言と呼べるような代物はないですが、コーディネートの組み立ては靴から行うことが多いですし、しっかり磨いた靴を履いて出社するとその日の気分が違います。また、ヨーロッパの有名なシューズブランドなどでは、オーダーはもちろん、その後のリペアまでできて一流と言われています。私もその心意気に感化され、信頼関係が築けたお客さまのシューケアを担当させていただいてます。"お洒落は足元から"とよく言われますが、ブランドや値段ではなく、手に入れたものを大切に扱い付き合っていくということも大切だと常に感じています」
ビームスF サービスマスター 大岡 靖治
今回ご紹介したシューケア関連以外にも"STYLEでありFASHIONではない目線と時代の空気感"をテーマにしたブログを独自の視点で公開中。
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