それぞれのオーダーの在り方

体に合った服がほしい。唯一無二の服を着たい。自分の感性を服で表現したい…。オーダーの在り方は人によりさまざま。逆に、共通するのはそれぞれのワガママが投影されていること。そしてそれが叶うと、なにより愉しいということ。オーダーを経験したスタッフの表情を見れば、それはわかるはずです。
スタイルブック MR_BEAMS Vol.2にて掲載仕切れなかったスタッフ20人によるリアルな"マイ オーダー スタイル"をご紹介します。

「季節感が出過ぎていない、通年で着られる中庸なネイビージャケット、さらに実用性を考えてナチュラルストレッチの生地でオーダー。伸縮性があるのでジャケットを着たまま車に乗ったり、ボタンを留めたまま座ったりしても苦しくはないですね。オンオフ兼用できるようなジャケットだと実感しています」

「既成のスーツに英国生地が少なかったので、当時の自分の中で気分だったバルマー&ラムのハウンドトゥース柄をチョイスしました。生地に合わせて英国的なディテールであるスラントポケットを。あとはスポーツをやっていて太ももが太いので若干の補正をしました」

「広いピッチのストライプスーツが欲しかったのでオーダーしました。数年前のものですが、打ち込みがしっかりとした生地を選んだことと、やはりフィット感がいいので今でも一軍として活躍してくれます。初めてのオーダーで迷ってしまう方は長く着ることを想定して定番生地がおすすめです」

「<スティレ ラティーノ>のネイビーのダブルが好きで、定番で展開があるのですがあえてオーダーで作りました。のちに縁あって手に入れたメタルボタンに変更してプレッピーな雰囲気を。オーダーは仕上がりまでにコーディネートのイメージを膨らませながら、いざ実物を見たときのなんとも言えないワクワクした気持ちが好きですね」

「店舗で開催された<サルトリア ダルクオーレ>のオーダー会で作ったジャケットです。クラシックなグレーですが、スポーティーな雰囲気を出すためにパッチ&フラップポケットに。また生地感に合わせてフェアアイルやローゲージのニットを着たかったので身幅にややゆとりをもたせました」

「身長が高く、肩幅もあるのでスーツはほぼオーダーです。仕事柄立ったり座ったりする機会が多いので、生地は打ち込みがしっかりしていて丈夫な、シワになりにくくハリがあるものをよく選びます。オーダーしたもので仕事をしていると着心地はもちろん、気持ちの面でも気持ちいいですね」

「グレンプレイドにブルーのペーンという自分好みの生地を<スティレ ラティーノ>のオーダーイベントで選びました。イベントではディレクターのアットリーニ氏とコミュニケーションを取りながらオーダーできたり、コーディネートのアドバイスをして貰えるのも貴重な経験だと思います」

「スポーツをしていたので体型上、なかなか自分に合うパンツがなかったのですがオーダー専業の<イガラシトラウザーズ>でフルオーダーしました。パンツのオーダーは初めてだったのですがヒップから裾にかけてのラインなど、シルエットは抜群の仕上がり。インバーテッドプリーツやベルトループなしの仕様などサルトリア風のディテールも取り入れました」

「初めてオーダーしたこのスーツ。定番にするか、冒険するかで迷ったのですが先輩スタッフと相談して、オーダーでしか手に入らないこのパープルの生地にしました。仕上がり生地番地で見ていた以上に上品な雰囲気で、さすがはイタリアの老舗生地<トレーニョ>といったところです」

「もっとも大人らしく、男らしくみせるにはネイビーが1番、だからこそずっと使えるものが欲しくて<スティレ ラティーノ>でこのスーツをオーダーしました。既成の展開だと私にはジャケットとパンツのサイズバランスが微妙に合わなかったのですが、オーダーではメジャーリングもしっかりとしてくれるのでより体型にあった仕上がりに」

「オーダーをする際に気をつけているのは、奇をてらって珍しい生地を選ぶのではなく自分のワードローブを考えて、コーディネートしやすい仕上がりを目指すこと。この<スティレ ラティーノ>のスーツも、一緒にオーダーしたコートとの相性を考えて選んだものです」

「<スティレ ラティーノ>でオーダーしたジャケットです。普段からデザイナーズアイテムを着用する機会が多いので、ドレススタイルはもちろんですが、このコーディネートのようにモードな雰囲気にも合うような生地とカラーをチョイスしました」

「生地選びは洋書や映画のクラシックなスタイルを参考にすることもありましたが、今はそのときの気分や直感で。この150年以上もの歴史をもつ老舗高級生地ブランド<ドーメル>の生地は、フランスのマーチャントながら英国製という色気と堅牢な要素がミックスされている雰囲気が好みです」

「オーダーするアイテムには自分の好きな音楽や時代背景などを投影することが多いです。また生地の雰囲気に合わせて、タイト、ルーズといったフィッティングを変えて楽しんだりもしています。この5年前に作った<ロロピアーナ>のジャケットは狙ったように色あせてくれて、これからも経年変化を楽しいながら着続けたいですね」

「スーツの生地感に合わせて、程よいカジュアルさと軽快さを出すためにパッチポケットやラペル部分にダブルステッチのディテールを加えました。オーダーは細かい補正も魅力の一つなので、より自分にあったフィッティングを目指すために補正内容を微量でも変更するようにしています」

「初めて見たときから気になっていたこの生地、オーダーを見送ったことを後悔していたところ、次シーズンにも展開があったので迷わずオーダーしました。本当に気に入った生地が選べる、さらにオーダーを重ねる度にサイズフィッティングを追求できるのというのもオーダーの醍醐味だと思います」

「ブラックウォッチのジャケットをずっと作りたいと思っていました。生地としては定番で既成でも展開していたり、オーダー生地の中にも何種類か合ったりしたのですが、チェックの大きさや色のトーンなど自分のイメージとピッタリのものが見つかりました。自分の好みを追求できるのもオーダーの楽しいところだと思います」

「身長に対して細身の体型なので着丈を長く、股上を深くしてバランスを取りました。生地は初めてのオーダーなので先輩スタッフと相談しながら選んだグレーでジャカード織を。私もそうでしたが2着、3着とオーダーを重ねることで自分の本当に好きなスタイルというのが確率されていくと思います」

「秋冬でも着られる明るめのトーンを探していたので、この生地を選びました。生地に合わせてジャケットはダブルに、さらにエレガントな雰囲気を出したかったのでラペル幅を太く修正しました。ラペル幅やゴージ位置など微量の修正でも印象は変わり、より自分の好みに近づけることができると思います」

「自店で開催された<スティレ ラティーノ>のオーダー会で好みを生地を見つけオーダーしました。ブラウン系をずっと探していたのですが、このやややや厚手で色も濃いめというのはまさに自分のイメージぴったり。イベントでは裏地やボタンのカラーなどもアットリーニ氏と相談しながら選択しました」

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