デザイナー長岡綾子によるPOPUP SHOP『PLAY FOR LOOK ー見るための遊びー』を、新宿「BEAMS JAPAN」4階にて開催!

2021.05.13

『PLAY FOR LOOK ー見るための遊びー』

身の回りにある様々な物の用途を外し、物そのものを直に見ることで、そこに潜む美しさを発見したい。そんな欲求から、グラフィックデザインの仕事と平行して自主的な作品作りを行なっています。今回は、『PLAY FOR LOOK ー見るための遊びー』と題して2つの異なるアプローチによって制作した作品を展示販売します。

ひとつは、使用済みの食品パッケージなどを印刷の素材(版)にした印刷物「PRINT SAMPLE」シリーズ。日々の生活の中で気になったものをストックしていく中で、食品パッケージの裏側に実は洗練された凹凸模様が施されていることに気づきました。それは、意匠性を狙ったものはなく、食品を保護するための形であったり、食品をより魅力的に見せるために工夫された機能的な模様であり、数多くの人の手を経て洗練されてきたアノニマスなデザインではないかと考えています。その立体的な模様を印刷し2次元のパターンにすることで、パッケージの裏側に潜む美しさを定着する試みです。オリジナルプリントの印刷物と、元になったパッケージの実物を展示する他、本やポストカード、ポスター、トートバッグ等のグッズに展開。また、今回の展示では、豆腐のパッケージのみを集めた新作本を発表します。

もうひとつは、日用品を本来の用途ではない使い方で遊んだ作品シリーズです。『IKEBANA with the STATIONARY』は、文房具をフラワーベースに見立て、生け花を試みた作品集。花器として使うことで、文房具の素材や形の魅力を引き出せたらと考えました。床の間に花を生けるように、インテリアの一部として飾っても楽しめるよう、開いた状態で自立する蛇腹式の本にまとめました。こちらはポスターも販売します。

開催期間
2021年5月21日(金)〜6月6日(日)
開催店舗
ビームス ジャパン 4階

長岡綾子(Ryoko Nagaoka)

京都造形芸術大学卒業。印刷会社、編集プロダクションを経て、2015年奈良市内にデザイン事務所を開設。紙媒体を中心としたグラフィックデザインの他、プロダクトデザイン、日用品を使用したアートワークの制作や本の出版を行う。JAGDA年鑑2019、2020入賞。2019年、東京アートブックフェアで行われた『TABF Talent Award』にて永井秀二賞(TOKYO CULTUART by BEAMS)、ソフィー・キン & ウェイ・グアン選をダブル受賞。

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