〈SLOW〉×〈BEAMS〉の最新作。ナイロン素材をベースにジャパンクラフトを体現した全3型がラインナップ

2024.04.15

移り変わりの激しい時代に流されずゆっくりと創作を追及していきたいという思いの下、使うほど味わい深くなるモノ・ゆっくり永く愛用できるモノを生み出してきたMade in JAPANブランド〈SLOW(スロウ)〉。
レザーを代名詞とする同ブランドと、〈BEAMS〉は10年以上の長きに渡りお取引を重ね、数々の別注アイテムもリリースしてきました。

今シーズン新たに別注したのは、レザーではなくナイロン素材を採用したバッグ3型。
日本古来の『あずま袋』をデザインソースにした『AZUMA BAG』、ミリタリーをルーツに持つ『HELMET BAG』と『RUCK SACK』のラインナップは、三者三様のデザインと拘りが詰まったコレクションです。

ブランドらしいクラフトマンシップ溢れるものづくりに、ナイロン素材を用いることで、年齢を問わず使いたくなるトレンディなアイテムへと昇華しつつ、細部のディテールによってデイリー使いの利便性も高めたアイテムへと仕上げています。

4月20日(土)より、全国の〈BEAMS〉レーベル取り扱い店舗およびビームス公式オンラインショップにて、『AZUMA』の販売がスタート。『HELMET BAG』と『RUCK SACK』は6月7日(金)の発売に向けて、4月20日(土)より予約受付をスタートします。

担当バイヤー飯塚と小川の語る制作の秘話も是非ご覧ください。

Styling & Direction_ @ryotayamada______

Photography_ @kiyotakahamamura

Art direction_ @aloha_from_okinawa @aloha_from_okinawa

SLOW × BEAMS

AZUMA

風呂敷や手ぬぐいを縫い合わせて鞄代わりにしたのが始まりとされる、日本古来の『あずま袋』をデザインソースに、現代的にデイリー使いできるようにナイロン素材を使用。斜め掛けや肩掛け、手持ちと様々な持ち方ができる点で実用性が高い。また、正面とサイド片側にはそれぞれコンシールタイプのファスナーを使用したポケットを装備し、利便性を高めている。さらに、大口の本体開口部にはホックボタンを3つ付けることで安心感も担保した。
ハンドルやネームタグにはさりげなくレザーを採用することで、〈SLOW〉らしさもオン。レザーを取り外してナイロン同士を結ぶことで、伝統的な風呂敷のような雰囲気も楽しめる。
各¥15,400(inc.tax)

NYLON HELMET BAG

US ARMYのパイロットヘルメットバッグとUK ARMYのパイロットヘルメットバッグ、それぞれのデザインの魅力を融合して新しいデザインを実現。本体正面のダブルポケットには敢えてフラップを設けないことで、よりシンプルかつデイリーユースしやすいヘルメットバッグへとアップデートした。
コンパクトなサイズ感も相まって、ヘルメットバッグのニュースタンダードとなりうる。
各¥17,600(inc.tax)

NYLON RUCK SACK

ボンサック型リュックサックの“ボンサック”とは、フランス語で“縦型の筒状の物入れ” を意味しており、元々はミリタリーアイテムとして使われてきた。それを現代においてデイリーに使えるようにリデザインしたのが本アイテム。前面のダブルポケットは縦横に大きな仕様が特徴で使い勝手に優れ、サイドのファスナーは内装に貫通しており、物の出し入れを容易にしてくれる。
各¥25,300(inc.tax)

発売日
2024年4月20日(土)
※『NYLON HELMET BAG』、『RUCK SACK』は6月7日(金)予定のため、4月20日(土)より先行予約を受付ます。
販売店舗
全国の〈BEAMS〉レーベル取り扱い店舗
ビームス公式オンラインショップ

SLOW × BEAMSの最新作。ナイロン素材をベースにジャパンクラフトを体現した全3型がラインナップ。

高品質なメイドインジャパンにこだわるバッグブランドの〈スロウ〉に、ビームスが継続して別注しているバッグシリーズ。その最新版は、なんとレザーではなくナイロンを採用。完成したのは、どれも理にかなった実用性に長けたバッグばかりでした。では、一体どんなバッグなのか。その魅力を、仕掛け人であるバイヤーのお二人に聞きました。

SLOW

Sports・Luxury・Outdoor・Workを根幹に、移り変わりの激しい時代に流されることなく、使うほどに味わい深くなるモノ、ゆっくり永く愛用できるモノを、アメリカンカジュアルを背景に日本の職人が誇る技術を駆使して展開。
@slow2008

小川 涼|BEAMS メンズカジュアル バイヤー

1997年生まれ、石川県出身。2017年からアルバイトとして働きはじめ、2023年9月にメンズカジュアルバイヤーへと就任。ルードな男に憧れていて、バイク以外にも酒、麻雀など、男らしい趣味多数。
@ogawa_ryo_

飯塚 昴|BEAMS メンズカジュアル バイヤー

1993年生まれ。時代を捉えたバイイングセンスに定評がある入社8年目のバイヤー。「10年後、20年後も色褪せることのない“未来のアーカイブ”を生み出す」をコンセプトに始動したBEAMSのプロジェクト『FUTURE ARCHIVE』の仕掛け人。
@kou99999

見た目に反して詰まったディテールワーク。

早速、今回の別注アイテムが完成するまでの経緯を教えてください。

飯塚:局地的なんですが、以前からバイヤーチーム内で斜め掛けのバッグを使っている率が高かったのと、“こういう斜め掛けのバッグがあったらいいよね”みたいな話がよくワードとして挙がっていたんです。そんな時に、タイミング良くSLOWとの別注の話が舞い込んできたので、ガッツリ提案させていただきました(笑)

それが「AZUMA BAG」ですね。そもそもレザーなどエイジングに定評のあるSLOWで、なぜナイロンを?

飯塚:実はナイロンを使った別注は今回が2回目なんです。1回目はナイロンをタイダイ染めした2WAYタイプのショッピングバックで、今回はさらに型数を増やして展開することにしました。

小川:ナイロンも張りと光沢感のある生地をオリジナルで作っていただいてます。SLOWとしてもナイロンを推していたり、あと今のファッションのトレンドとか色々考えると、レザーよりもナイロンの方がデイリーに使いやすいんじゃないかっていう意見も多くあったので。

では、今回展開するアイテムについて教えてください。

飯塚:SLOWに限らず、別注する以上、ただ素材を変えるとか、色を変えるとか、過去に作ったものの復刻みたいなことはなるべくやりたくないので、形から提案させていただいた本作は完全にビームスエクスクルーシブのアイテムになっています。

なかでも「AZUMA BAG」はシルエットがユニークですね。

飯塚:名前の通り、昔の「あずま袋」を現代的に解釈したものです。「あずま袋」は、風呂敷とか大判の布を直線で縫い合わせたシンプルな袋で、トートにもショルダーにも巾着にもなります。とにかく形が面白いですよね。

小川:あとは、本体開口部にホックボタンを3つ付けて物が落ちないようにしているのと、正面とサイドにそれぞれひとつずつコンシールタイプのファスナーを使用したポケットを付けています。例えばスマホやイヤホン、財布とか、すぐ取り出したいものを入れるのに最適ですね。一見シンプルなんですが、かなり実用性を考えた作りになっています。

飯塚:ハンドル部分はSLOWらしさを表現するためにレザーにしています。ただ、これも取り外しできて、ナイロン同士を結んで風呂敷みたいに使うのもありですね。

別注に込められた思い。

たしかにとても理にかなった作りで、外国人からの評判も良さそうですね。残りの2つをお聞きする前に、お二人にとってSLOWってどんなブランドですか?

飯塚:ビームスのお店に、いつ行っても必ず置いてある“レザーの小物と言えば”な定番ブランドですね。

小川:流行りに左右されない日本の職人が作るブランド。ビームスとしても長年お取引させていただいていて、インラインの中には、入荷すると必ず売り切れてしまう、永久品番的アイテムもあります。

飯塚:SLOWの工場にもお邪魔したことがあるんですが、職人さんの技術とクオリティの高さに対するコストパフォーマンスが圧倒的にすごいなっていうのを感じました。こんなに素晴らしいブランドであれば、もうちょっと僕らが考えるファッション、つまりトレンドに敏感な洋服好きたちにも届けられるんじゃないかって。そんな思いも今回の別注に込められています。

より多くの人にSLOWを知ってもらうきっかけ作りのようなものですね。撮り下ろしているビジュアルも素敵です。

飯塚:これも第1弾から続けている新たな試みのひとつですね。アイテムはもちろん、見せ方も変えることで、SLOWの新たな一面を垣間見せることができるんじゃないかなと思っています。実際にビームススタッフやお客様からの反響も大きくて手応えを感じています。

新境地を切り開いた感じがしますね! では、話を戻して、NYLON HELMET BAGとNYLON RUCK SACKについても教えてください。

小川:まず「NYLON HELMET BAG」から。デザインソースは、US ARMYとUK ARMYのヘルメットバックの融合です。大前提としてミニマムなデザインにしたかったので、US ARMY特有のポケットのフラップを省いたり、UK ARMY特有の丸いフォルムを削ぎ落とすことで、適度にミリタリー感を払拭しました。

無駄のないデザインが潔いですね。

小川:サイズ感も小さすぎず大きすぎずないい塩梅。男女問わずデイリーに使えるヘルメットバッグになっています。

背面に付けたタグも絶妙ですね。背負うと見えないっていう。

小川:洋服と一緒で“それどこの?”って聞かれると嬉しいじゃないですか。完全に狙ってます(笑)。「NYLON RUCK SACK」は、元々ミリタリーアイテムとして使われてきたボンサック型リュックサックがベースになっています。ボンサックはフランス語で縦型の筒状の物入れのこと。デザイン的にはフロントのポケットが特徴的で、縦長でマチもあるので500mlのペットボトルが余裕で入ります。このサイズ感はあまり見かけない気がします。あとは、物を出し入れしやすいサイドジップ。使い勝手は申し分ないと思いますよ。

バックパックとして必要最低限な機能を、最低限のパーツでミニマルに仕上げた好例と言えそうですね。最後に今後のSLOWとの取り組みについて教えてください。

飯塚:第2弾がこれから発売なので、どんな反応が来るのか楽しみですが、第3弾も“こう来たか!”って思ってもらえるようなものにしたいですね。楽しみにしていてください!

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