39歳の免許合宿へのロードマップ。
Roadmap to the driver’s license training camp for 39-Year-Olds.
お笑いトリオ「グランジ」の五明拓弥さんと、音楽ユニット「group_inou」のimaiさんが、39歳にして免許合宿へ行ったのが2021年。その模様を漫画家・ごめたん名義で描いた処女作『39歳の免許合宿 〜ストーリーは自分（てめぇ）で創れ〜』のポップアップショップを、7月8日（金）から18日（月・祝）まで「TOKYO CULTUART by BEAMS（以下、カルチャート）」で開催します。初の実店舗発売を記念して、オリジナルのグッズも展開。期間中にはイベントも控えるお二人に、その道のりと裏話を伺ってきました。
Takuya Gomei of the comedy trio "Grunge" and imai of the music unit "group_inou" went to a driver's license training camp in 2021 at the age of 39. A pop-up store for Gomei’s first work, "The Drivers’s License Training Camp for 39-Year-Olds: Create Your Own Story", which depicts this event under the name of manga artist Gometan, will be held at TOKYO CULTUART by BEAMS from July 8 (Fri.) to 18 (Mon., holiday). To commemorate the first actual store launch, original goods will also be available. We asked the duo, who will also be holding an event during that period, about their journey and the story behind the event.
PROFILE
左：ごめたん
（漫画家）
1981年生まれ、千葉県出身。著書に、自身の体験を描いた自費出版漫画『39歳の免許合宿 ～ストーリーは自分（てめぇ）で創れ〜』（教習社）がある。本名の五明拓弥名義では、2005年に結成したお笑いトリオ「グランジ」のボケを担当し、ラジオパーソナリティとしても活動中。日本一小さな出版社「教習社」の社長も務めている。
YouTube
右：imai
（ミュージシャン）
1982年生まれ、神奈川出身。2003年に結成したエレクトロ・ヒップホップユニット「group_inou」のトラック担当。2017年より本格的にソロ活動を開始し、活動の幅を広げている。直近ではクラウドファンディングを採用し、七尾旅人など多数の客演が参加したアルバム『MONSTERS』を各種フォーマットでリリースした。
Official Site
悪ノリで始まった免許合宿。
ー マンガのストーリーは、お二人と漫画家の山本さほさんが梅ヶ丘の居酒屋で話しているところから始まります。そこで、免許合宿の打診をされたと。
ごめたん：飲みの場のノリでしたね。なんなら、さほさんの悪ノリというか。
imai：「LINEグループつくるんで」みたいに言ってたんですが、行くのか半信半疑で。本当に送られてきた時にもう逃げられないぞと。
ごめたん：ぼくら3人でいるとよく言うのは、（さほさんが）気づいたら先頭を走ってるっていう。
imai：性格的にそうですよね。火が着いたら走り出すタイプなんですよ。あと、大男をいじめるのが好きというのもあると思うんですけど。
一同：（笑）。
ごめたん：年上の大男をね。
imai：さほさんは本当にマンガのままで、お調子ノリっていうかね。「あ、いい！ やっちゃいましょう！」みたいな感じで、ぐっと引っ張ってくれる人なんです。
ごめたん：逆に助かってることもたくさんあるんですよ。「コミティア」に出たのも、なんならiPadでマンガを描くのも、さほさんに御輿に担がされて始めたっていう。コロナ禍で仕事がなくなり、やることもなかったですし。そうでなければ、免許合宿へも確実に行ってないですね。
imai：そんなに時間が空くことも、二人のスケジュールが2週間合うこともないですからね。当時、ぼくは音楽もつくれないくらい参っちゃってたんですよ。ここ数年はライブ中心に活動して、そこで会った人と新しいものを生み出すというフェーズに入っていたので。でも、誰もがツラいから相談もしにくくて。気分転換にと言ってくれたというのもあったと思います。
ごめたん：意外とコロナ禍でもスケジュールが合わなかったんですよね。
imai：それは五明さんのせいでしたよね？
ごめたん：まだ始まったばかりですけど、もう喧嘩ですか？
imai：五明さんはラジオ収録があるから、一度は帰らなきゃいけなかったんですよ。最初は宮崎のビーチサイドにある、現地の友達が行って怖そうな教官がいないと聞いていた教習所に行くつもりだったんですけど、一度帰るのが無理で。日本中で数箇所しかない一時帰宅可能なところに決めた結果、あの地獄の免許合宿になったんです。
ごめたん：imaiさん、よく覚えてますね。ぼくも電話して調べて、「静岡とかの近場に行くよりも、実は飛行機の方が安いですよ」ってアドバイスしましたよね。よく言えば、いろんな奇跡が重なってあの教習所に行ったんです。
免許合宿は何歳から行ってもいい。
ー 合宿中に一番印象深かったできごとはなんでしたか？
imai：マンガでは描かれていないんですけど、最初の集合場所に集まった時ですね。ぼくらが一番に着いてマイクロバスの出迎えを待っていたら、若い女の子たちが徐々に集まってきて、女の子三人とぼくら二人、初めて同期と接触しました。2週間一緒だし挨拶しようと思って、すれ違いざまに「お願いします」みたいな感じでおじぎしたんですよ。そうしたら、全員に無視されて。
一同：（笑）。
ごめたん：ぼくはそれ、覚えてないですよ。でも、そのなかのひとりが駅前で待ってたんですよね。ぼくらが集合場所に向かって歩いてる時、運んでるゴロゴロの音に気づいたらしくて。大きいおじさんがぴったり並んで歩いてくるって、きれいな二度見をされたのは覚えてます。
imai：久々にこんな風に女子に無視されて、始まったなってその時に思いましたね。
ごめたん：ぼくは赤髪と呼んでいた、とっぽいお姉ちゃんとエレベーターが一緒になった時。彼女がラップグループ「舐達麻」のTシャツを着てたので、埼玉県熊谷市出身なのかなと思って「埼玉からですか？」「どこから来てますか？」みたいに話しかけても、ずっと無視されて。
imai：それはホテルだったんですけど、知らずにエレベーターを待っていたら、ちょうど二人が出てきたんです。五明さんは190cmあるはずなのに、すごいちっちゃく見えた。
ごめたん：合宿に行くと、 39年間の経験がゼロになるんですよね。全員、ただの同じ人間。仕事を長いことやってると、 人となりを知ってオファーをくれますし、ゼロになることってもうそうそうないじゃないですか。
imai：少しは距離が縮まると思ってたんですけど、最後まで女子とは話さずで。ヤンキーの男は人懐っこく近づいてきてくれて、仲よくなったんですけどね。山賊って呼んでた、常にサンダルの男とぼくは卒業のタイミングが一緒だったんですけど、「卒業おめでとうございます」って言ってくれましたよ。卒業式直後にその場で教科書をゴミ箱に捨てて帰っていて、あの感覚があるやつには一生敵わないなと思いましたけど（笑）。
ー そんな風にマンガにされていないところも多いかと思うんですが、どういうポイントで取り上げるかの決まりはあったんですか？
ごめたん：描くポイントはありのままです。最初はimaiさんとぼくの交互の話にしようかなと思って、imaiさんにも話を聞いてましたよね。
imai：そうですね、ぼくの話の時はたまに電話くれて。
ごめたん：でも結局、ぼくだけの目線の方が見やすいかなと思って。あと、ボケないっていうのは、ルールで決めてました。長いこと芸人をやっていると、なにかあるとすぐにおもしろい方へ走っちゃう癖がつくんです。でも、それはやらないってルールでやりました。脚色なしで、リアルな話とおもしろい話があったら前者を取ると。
imai：周りの友達とかに、 「よく毎日なにかしらあったね」って言われるんですが、マジであったんですよ。
ー いろいろとありましたけど、楽しめちゃう二人だったからこそやっていけましたよね。
ごめたん：楽しまなきゃやってられなかったっていうのもありますね。でも、忘れちゃうだけで、毎日ひとつぐらいは誰にでもなにか起きてると思うんですよ。ぼくはそれを防ぐためにメモをしてた。なんてことないことでも、絶対にあるような気がしますけどね。すみませんね、説教みたいになって！
imai：いまちょっと教官みたいでしたよ？
ごめたん：（教官風に）そういうこと言うな、静かにしとけ！
ー imaiさんは初日から鬼教官に当たって、スタートで出遅れちゃいましたね。
imai：有名な鬼教官が二人いて、その片方に当たって。ぼくは親もクルマ持ってなくて、本当にゼロからのスタート。どうしたらいいかも分からない時に、「何も分かんないんだろ」「だったら先に喋んな。オレが言うから」みたいな。この歳になってそんな怒られないんで、萎縮しちゃいました。しかも、五明さんが順調だから、余計に焦る気持ちにもなって…。
ごめたん：ぼくは原付の免許を持ってたから、ある程度分かったんですよ。imaiさん、一発目の教官は漢の中の漢でしたね。
imai：（呼び名）オレ流になったんでしたっけ？
ごめたん：そうそう、名前変えようかなって話しましたけど結局、変えませんでした。
ー 教官陣がいい味出してますよね。マンガ的には重要な登場人物といいますか。
imai：でも、自分たちの人生で避けてきた人ばっかなんですよ。こういうのが苦手だから、がんばってミュージシャンになったのに（笑）。
ごめたん：よかったのは天使ぐらいですよね。
imai：天使はみんなから好かれてた。独特な人がやっぱり多かったからね。帰ってから自分の周りにいる友達、マジでいいやつばかりだなって思いました。
ー 楽しみだったのは、やはり食事ですかね？
ごめたん：日々の晩飯ですね。天使は待合室に街の飯屋マップみたいなのを貼ってくれてるんですよ。しかも、どこもちゃんとおいしい。
imai：マンガではカットしてるんですけど、ミールスを食べたお店にすごい美人の女性がいて、五明さんは当時、その人をすごく好きになって。いつも一緒にご飯に行ってたのに、一度抜けがけしてひとりで行った時もあったくらい。
ごめたん：体調悪そうだったからさ。傘も返しに行かなきゃいけなかったし。まあ、そのマップのおかげで2週間耐えられたっていうのもあるかもしれないですね。若くてお金がなかったら、 教習後にコンビニの飯食って、ホテルにこもって寝る毎日だっただろうから、ツラかったと思います。
imai：ぼくらもいい年になってるから、つまらない時に楽しもうとするスキルはありますよね。それは人間スキルが上がってから行ってよかったなって。
ごめたん：そこは39歳で行ってよかったですよね。
ー まとめると、免許合宿はそこまでおすすめじゃないってことですよね？
ごめたん：いえ、めちゃくちゃおすすめです。
imai：何歳からでも、おすすめですよ。世の中にはいろんな人がいるというのを体感するいい機会でしたから。ネットとかだと、実感が伴わないじゃないですか。ぼくはなんでも感じられた方が楽しい。普通に暮らしてると、自分の好きな人とか、得意な人たちばかりで安全地帯になっちゃうんですよ。それだと世の中の全体を見渡せない。視野が広がるきっかけをくれてよかったです。
インディーズ版のゴール。
ー ごめたん先生は免許合宿後に自費出版して、imaiさんと山本さほさんと「梅ヶ丘ドライビングスクール」として「コミティア」へ出展し、持って行った300部が完売したんですよね。
ごめたん：ありがたいことに。前日まで100部でいこうと考えてたんですよね。でも、imaiさんが沢山持って行った方がいいと。
imai：2、3日前にまとめサイトがバズってるのにさほさんが気づいたんですよ。「もう30万ビューされてますよ」みたいに。それで全部持って行った方がいいかもしれないみたいになって。
小川（「カルチャート」ディレクター）：100部だったら、多分ぼくも買えてないですからね。買えるまでドキドキしてて、目の前で終わるんじゃないかみたいな。
ごめたん：すごくいい思い出です。「コミティア」の存在を教えてくれたのもさほさんですし。もう全部、みなさんのおかげですよ。
「コミティア」への道のりは、YouTubeでも配信された。
ー 実際に製本された本を見た時、imaiさんはいかがでしたか？
imai：感動しましたよ。1コマ描くのも大変なのに、最終話前日にネットから消さなきゃいけなくなって、300ページ描き直ししてるのを見てますから。しかも、描き直し初期は、再度発表できるかも未定だったんです。でも、五明さんは体育会系のガッツがあるし、どんな時も頑張れる人。ぼくと真逆で滅多なことで折れないんですよ。ちょっと嫌なことがあっても、「こうしたらいけるでしょう、頑張りましょうよ」みたいに言う。でも、消してる時はさすがにツラそうでした。
ごめたん：マンガもだけど、貰ったコメントが全部消えちゃうのもツラかった。でも、前半と後半で明らかに絵が変わっていたんですよね。なので、逆に気持ちをプラスに変えて「描き直せてよかった。嬉しい、幸せ」って、何度も何度も繰り返してた。
imai：しかも、その時に一番嫌だったのは、最終話前日に消しちゃったから、「バズって書籍化されるから消したんでしょ」みたいな声があったこと。最終話は買って読んでください、みたいに戦略だと勘違いされたのが悔しかった。描き直している姿を見て、五明さんのいいところ、素晴らしいところがはっきりしましたね。
ごめたん：ここ、赤字の太文字ですよ。
ー そして、遂に「カルチャート」での取り扱いもスタートします。
ごめたん：オンライン販売も始めて、もうある程度行き渡ったなって感じもあったんで、次の目標としてお店に積まれてる絵を見てみたかったんです。そんな話をimaiさんにしたら、小川さんを教えてくれて、夜中の2時にDM送って。ぼくは本当に全部、友達に助けられてます。表紙周りもimaiさんのお知り合いの方にやってもらったりして、友達パワーの結晶です。ここは太文字とアンダーラインをお願いします。
ー 今回はキーホルダーやステッカー、Tシャツといったアイテムを発売する他に、教習所に必須の教本などを入れる「梅ヶ丘ドライビングスクール」のクリアファイルも製作中です。
imai：五明さんが初日に失くしたやつですね。初日にすべて忘れるなんて、やばいなこの人って思いましたよ。
ごめたん：打ち合わせの時に軽いノリで言わせてもらって、まさかつくるわけないと思ってたんですが…。こんなすごいことになるなんてある種、インディーズ版のゴールというか。
imai：うん、そうですね、マジで。
ごめたん：もう来るとこまで来ましたよね。だって、キーホルダーも出るんですよ。
imai：ぼくたちの唯一の楽しみだった食べ物のね。
ごめたん：ぶつぶつ文句言いながら食べたメニューがね。読まないと分からない、かなりファンに寄ったものです。imaiさんはobakさんが描いたTシャツをよく着ているから、imaiさんのためのTシャツみたいですね。教官たちもインナーとして、これを毎日着て頑張ってます。
ー 7月9日（土）にはごめたん先生が来店され、購入者特典として似顔絵イベントも開催します。
ごめたん：軽い気持ちで言っちゃったんですが、免許書の顔写真の箇所に似顔絵を描こうかなと。人前で描くのでプレッシャーもあるんですけど、まずは知らない方に手に取っていただきたいですね。奇跡的に「カルチャート」さんには、クルマが置いてあるじゃないですか。そのフォトスポットで、好きな教官と一緒に写真を撮ることもできます。
imai：好きな教官がいる人、いるんですか？
ごめたん：強いて言うなら天使。免許証型の顔はめパネルもつくってもらいます。
ー 「教習社」からは今後、新刊の予定はありますか？
ごめたん：まったくの未定ですね。
imai：そういえば、ギャルに「免許合宿のやつ読んでました。写真撮ってください」って話しかけられて写真撮ったら、「また免許合宿行ってください」って言われましたよ。絶対嫌だよって返しましたけど。
ごめたん：大型二輪とかいいですね。「教習社」からの第2弾の声もあるので、免許ブラザーズとして赤と緑のキャップ被って行きましょうか。
imai ：ネタを得ようとしていたら、なにも起こらないと思います。
INFORMATION
39歳の免許合宿 at ビームス ジャパン
期間：2022年7月8日（金）〜2022年7月18日（月・祝）
場所：TOKYO CULTUART by BEAMS
住所：東京都新宿区新宿3-32-6 4F
似顔絵イベント
イベント内容：ごめたんことお笑い芸人「グランジ」五明さんによる似顔絵のサービスを行います。本イベントの為に用意した免許証型フォーマットに、5分程のお時間で似顔絵を描いていただけます。
日時：2022年7月9日（土）14:00〜16:30
場所：TOKYO CULTUART by BEAMS
参加条件：7月9日（土）に店頭で『39歳の免許合宿～ストーリーは自分で創れ～』対象アイテムを6,000円（税込）以上ご購入いただいた先着15名様に、整理券をお配りします。
トークショーイベント
イベント内容：『39歳の免許合宿』の著者であるごめたん、合宿でごめたんと苦楽をともにした「group_inou」のimaiさん、この物語のキーマンとも言えるマンガ家・山本さほさんの3名によるトークショーを開催します。
日時：2022年7月17日（日）17:00〜18:00
場所：TOKYO CULTUART by BEAMS
参加条件：7月17日（日）に店頭で『39歳の免許合宿～ストーリーは自分で創れ～』関連アイテムを6,000円（税込）以上ご購入いただいた先着15名様に、観覧席をご用意しています。
※注意事項
・イベントへの参加は、両日ともに当日ご購入の方に限らせていただきます。
・先着順での受付となります。定員に達しましたら受付を終了させていただきますので、予めご了承下さい。
・トークショーの撮影、録音は禁止とさせていただきます。
PROFILE
Left: Gometan
(Manga Artist)
Born in Chiba Prefecture in 1981. He is the author of the self-published manga “The Driver’s License Training Camp for 39-Year-Olds: Create Your Own Story” (Kyoshusha), which describes his own experiences. Under his real name, Takuya Gomei, he is in charge of “boke”* in the comedy trio “Grunge,” which he formed in 2005, and is also active as a radio personality. He is also the president of Japan’s smallest publishing company, Kyoshusha.
*boke: “manzai” is a Japanese style stand-up comedy. Normally it is played by two men, one acts a clown and another straight man in comedy makes a witty comment.
YouTube
Right: imai
(Musician)
Born in 1982 in Kanagawa, Japan, imai is a track maker of the electro hip-hop unit “group_inou” formed in 2003. imai began his solo career in earnest in 2017 and is expanding the scope of his activities. Most recently, he employed crowdfunding and released the album “MONSTERS” in various formats with numerous guest appearances, including Tabito Nanao.
Official Site
A driver’s license training camp that began with a bad joke
ー The story of your manga begins with the two of you and manga artist Saho Yamamoto talking at a tavern in Umegaoka. That is where you were talked into the idea about a driver’s license training camp.
Gometan: It was decided on the spur of the moment over drinks. Or I should say it was more like Saho-san’s bad joke.
imai: She said something like, “I’ll create a LINE group,” but I was skeptical about whether we would really go. When she really messaged me, I knew there was no way I could escape.
Gometan：When the three of us are together, we often say that Saho-san is running ahead of us before we realize it.
ima: That’s true. She is the type of person who starts running when a fire is lit in her. I think she also likes to bully big guys.
Everyone: (laughs).
Gometan: Yes, older big guys.
imai: Saho-san is really just as she is depicted in the manga, a clown. She’s like, “Oh, okay! Let’s do it!” She is the kind of person who pulls you along like that.
Gometan: She has helped me a lot, too. I started participating in Comitia and drawing manga on my iPad because Saho talked me into it. But it was good timing. I lost most of my work because of the pandemic, and I had nothing to do. Otherwise, I would not have gone to the driver’s license training camp for sure.
imai: Normally, it would have been impossible for us to have so much spare time or for our schedules to coincide for two weeks. At the time, I was so depressed that I couldn’t even make music. For the past few years, I had entered a phase in which I focused on live performances and created new things with the people I met there, but I was no longer able to do so. But it was hard for me to talk to anyone about it because it was a difficult time for everyone. I think she threw the idea out so that I could refresh my mind.
Gometan: We had a lot of free time because of the pandemic, but our schedules didn’t match up unexpectedly.
imai: That was your fault, wasn’t it?
Gometan: We’ve just begun talking, but are you already ready to fight?
imai: Gomei-san knew he had to go back home at least once during the training camp because he had a radio recording. At first we were going to go to a driving school by the beach in Miyazaki, where I had heard that a local friend of mine went and that there were no scary instructors. But the school didn’t allow temporary leave, so we decided to go to one of the few places in Japan that allowed it, and as a result, we ended up in that hellish driver’s license training camp.
Gometan: imai-san, you remember it well. I also researched and advised you that it was actually cheaper to fly than to go to nearby places like Shizuoka. To put it better, it was a combination of various miracles that led us to that driving school.
You can go to a driver’s license camp at any age.
ー What was the most memorable event during the camp?
imai: This is not depicted in the manga, but it was when we gathered at the first meeting place. We were the first to arrive and waited for the microbus to pick us up. Three young girls gradually gathered. They were in the same group as us, and that was the first time we met each other. Since we would be together for two weeks, I thought I would greet them, so I bowed to them as we passed each other, as if to say “Nice to meet you”. But I was ignored by everyone.
Everyone: (laughs).
Gometan: I don’t remember that. But one of the girls had started walking from the station before us. When we started walking to the meeting place, she noticed the rumbling noise that my luggage was making. I remember she looked at me twice, once because of the noise, then the second time because she realized a big guy was walking right behind her.
imai: It had been a long time since I had been ignored by a girl like this, and I thought at that time that the camp began.
Gometan: When I shared an elevator with a girl I called “Akagami” (red hair). She was wearing a T-shirt of the rap group “Namedaruma,” so I wondered if she was from Kumagaya City, Saitama Prefecture, and asked her, “Are you from Saitama? Where are you from?” but she kept ignoring me.
imai: That was at a hotel, but I was waiting for the elevator without knowing it, and they just came out. Gomei-san is supposed to be 190 cm, but he looked so tiny.
Gometan: When you go to a training camp, your experience of 39 years becomes zero. We are all just the same person. When you’ve been working for a long time, you get to know people and they make you offers, and it’s not so common to be a zero person anymore.
imai：I thought we would get a little closer, but I didn’t talk to the girls until the end. The “Yankee” bad boy came up to me in a friendly manner and we became friends. The guy I called “Bandit,” who always wore sandals, and I graduated at the same time, and he said to me nicely, “Congratulations on your graduation.” He threw his textbooks in the trash right after the graduation ceremony, and I thought I would never be able to compete with a guy who had that sense of value (laughs).
ー I think there were a lot of episodes that weren’t depicted in the manga, but did you have a rule as to what you were going to cover?
Gometan: The rule was to write the story as it was. At first I was going to alternate between imai’s story and mine. So, I collected stories from imai-san, too.
imai: Yes, he sometimes called me when it was my turn.
Gometan: But in the end, I thought it would be easier to see things from my perspective alone. Also, I made a rule that I would not clown. When you have been a comedian for a long time, you get into the habit of immediately going for the funny side whenever something happens. But I made it a rule not to do that. If I had to choose between a real story and a funny story, I would choose the former.
imai: My friends around me say, “How could you find a story every single day?” But there was something everyday.
ー Starting with real-time posting on Twitter, a lot of things happened every day. I think you were able to do it because you two were able to have fun.
Gometan: It’s more like we had to have fun to get through it. I think an interesting thing happens to everyone at least once a day, but we just forget about it. I kept notes to prevent that. I’m sure there is always something, even if it is a trivial thing. Sorry, I feel like I’m preaching!
imai: You sounded like an instructor, didn’t you?
Gometan: (like an instructor) Don’t talk like that, be quiet!
ー imai: You had a bad start because your instructor was a drill sergeant on the first day.
imai: There were two famous tough instructors, and I had one of them. My parents didn’t have a car, so I had to start from scratch. When I didn’t know what to do, he said, “You don’t know anything, do you? Don’t talk. I’ll tell you what to do.” At this age, you rarely get scolded that much, so I was intimidated. And since Gomei-san was doing well, I got kind of panicked, too.
Gometan: I had a moped license, so I could understand to some extent. Your first instructor was the king of the thugs, wasn’t he?
imai: Did we name him “Ore-ryu (My Way)”?
Gometan: Yes, we talked about changing the name, but in the end we didn’t.
ー The instructors have a strong presence, don’t they? They are important characters in the manga.
imai: But they are the type of people we have avoided in our lives. I worked so hard to become a musician so as not to encounter them (laughs).
Gometan: The only one who was good was “Angel”.
imai: Angel was liked by everyone. There were a lot of unique people there. After I returned home, I thought that all the friends I had around me were really decent.
ー What you were looking forward to was the food, right?
Gometan: The daily dinner. Angel posted a map of restaurants in town in the waiting room. And all of them were delicious.
imai: This wasn’t included in the manga, but there was a very beautiful woman at the restaurant where we had Indian meals, and Gomei-san liked her a lot at the time. We always went out to eat together, but once he went alone without telling me.
Gometan: She looked like she wasn’t feeling well. I also had to return her umbrella. Well, maybe it was that map that made it possible for us to endure for two weeks. If we had been young and had no money, we would have had to eat convenience store food and sleep in a hotel every day after the trainings, so I think it would have been hard.
imai: We are getting older now, so we have the skill to try to have fun when things are boring. I am glad we went there after our human skills had improved.
Gometan: In that aspect, I’m glad we went there at 39.
ー In summary, you are saying that you don’t recommend the license training camp that much, right?
Gometan: No, it is highly recommended.
Imai: I recommend it no matter how old you are. It was a good opportunity for me to experience that there are all kinds of people in the society. If you go on the Internet, you don’t get a real sense of what it’s like. For me, it is more fun to feel everything. In a normal life, you are in a safe zone with only the people you like or are ok with. That makes it hard to see the world as a whole. I am glad that I was given the opportunity to broaden my perspective.
Goal of the indie publisher
ー Gometan, you self-published the book after the driver’s license training camp and exhibited it at “Comitia” as “Umegaoka Driving School” with imai and Saho Yamamoto, and the 300 copies you brought with you were sold out, right?
Gometan: We were very grateful. Until the day before, we were thinking of selling 100 copies. But imai-san said it was better to bring a lot of copies.
imai: A couple of days before the event, Saho-san noticed that the roundup website was getting a lot of buzz. She said, “It already has 300,000 views.” So we thought it might be a good idea to take all copies with us.
Ogawa (CULTUART director): If it was 100 copies, I probably wouldn’t have been able to buy one either. I would have been so nervous until I could buy it, and I would have feared they might get sold out right in front of me.
Gometan: I have very good memories. It was Saho who told me about Comitia. I could not have done this alone.
The road to “Comitia” was also streamed on YouTube.
ー How did you feel when you saw the actual bound book?
imai: I was very moved. Even drawing one frame was hard work, but the day before the last episode was to be released, we had to delete all episodes from the Internet*. I saw that he redrew 300 pages. And in the early stages of redrawing, it was undecided whether we would be able to present the work again. But Gomei-san has the guts of an athletic person, and he can do his best at any time. He is the complete opposite of me. He rarely breaks down. Even when he has a bad day, he says, “Let’s try this way. Let’s do our best.” But when he was erasing them, he looked heart broken.
Gometan: It was also hard for me to see all the comments I had received disappear, as well as the manga. But the picture clearly changed from the first half to the second half. So I turned my feelings into a positive one and said, “I’m glad I was able to redraw them. I’m happy, I’m happy.” I kept repeating this over and over again.
imai: And what annoyed me the most at that time was that we deleted them the day before the final episode, so some people said, “You deleted because it was going to be published as a book because it got buzzed. I was frustrated that people thought it was a strategy, as if we were asking them to buy and read the final story. When I saw him redrawing, it became clear to me what was good and great about Gomei-san.
Gometan: Please emphasize what he’s just said in bold red letters.
ー Finally, the first actual store sales will start at CULTUART.
Gometan: We had already started online sales and felt that we had already reached a certain level of success, so our next goal was to see the books piled up in the store. I mentioned this to imai-san, and he introduced me to Ogawa-san, and I sent him a DM at 2 am. I really appreciate all the help from my friends. The cover was done by a friend of imai-san’s, and it is the fruit of the power of friends. Please bold and underline here.
ー In addition to releasing items such as key chains, stickers, and T-shirts, we are also producing a clear file for “Umegaoka Driving School,” which is used to store essential driving school books and other materials.
imai: Yes, because Gomei-san lost all his books on the first day. I thought, “How can he lose everything on the first day?
Gometan: I was just a bit light-hearted when we had the meeting, and I didn’t think there was any way BEAMS would make it…but…it turned out to be such a great thing. It’s like the ultimate goal for an indie publisher.
imai: Yes, yes, seriously.
Gometan: We’ve come as far as we can go, haven’t we? Because there will be key chains, too.
imai: The key chains of the food that was the only thing that we were looking forward to during the camp.
Gometan: The meals we ate while complaining. The key chains are for avid fans because you have to read it to understand. imai-san often wears T-shirts drawn by obak-san, so the T-shirt made this time looks like a T-shirt for imai-san. The instructors also wear these as inner-wear and work hard every day.
ー Gometan will be at the store on Saturday, July 9, and will hold a portrait drawing event as a special offer for purchasers.
Gometan: I said this lightly, but it came true. I am thinking of drawing a portrait in the photo section of a driver’s license. There is a lot of pressure because I will be drawing in front of people, but I’ll do it because I would like to reach out to the people who don’t know the manga yet. Miraculously, there is a car at CULTUART. You can even take a picture with your favorite instructor at the photo spot.
imai: Do you really think our readers have favorite instructors?
Gometan: I’m not sure, but Angel may have fans. I’m having CULTUART to create a face-framed panel made in the shape of a driver’s license.
ー Are there any plans for new publications from KYOSHUSHA in the future?
Gometan: No plans at all.
imai: Oh, by the way, a gal came to me and said, “I was reading the manga about the driver’s license training camp. Please take a picture with me.” So we took a picture, then she said, “Please go to the driver’s license training camp again.” I replied, “No thanks.”
Gometan: Large motorcycles would be nice. Since I have been receiving requests for releasing the sequel from Kyoshusha, shall we go again wearing red and green caps as “License Brothers”?
imai: If you are trying to get a story, I don’t think anything will happen.
INFORMATION
“The Drivers’s License Training Camp for 39-Year-Olds” at BEAMS JAPAN
Period: July 8, 2022 (Fri)- July 18, 2022 (Mon)
Location: TOKYO CULTUART by BEAMS
Address：4F, 3-32-6 Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo
Portrait drawing event
Event Details: Gomei of the comedy trio “Grunge”, aka Gometan, will provide portrait services. The portrait will be drawn in about 5 minutes on a driver’s license format prepared for this event.
Date and time: July 9, 2022(Sat) 14:00-16:30
Place: TOKYO CULTUART by BEAMS
Conditions for participation: Numbered tickets will be handed out to the first 15 customers who purchase at least 6,000 yen (including tax) of the related items at the store on July 9 (Sat).
Talk Show Event
Event details: A talk show will be held by Gometan, the author of “The License Training Camp for 39-Year-Olds,” imai-san from “group_inou” who shared the same hardships with Gometan at the training camp, and Saho Yamamoto, a manga artist who can be considered a key person in this story.
Date & Time: July 17, 2022(Sun), 17:00-18:00
Place: TOKYO CULTUART by BEAMS
Conditions for participation: The first 15 people to purchase at least 6,000 yen (including tax) of “39-year-old Driver’s License Training Camp – Create Your Own Story” related items at the store on July 17 (Sun.) will be invited to sit in the bleachers.
*Please note
•Only those who make purchases on the day of the event will be allowed to attend the event on both days.
•Applications will be accepted on a first-come, first-served basis. Please note that registration will be closed when the maximum number of participants has been reached.
•Photography and recording of the talk show will not be permitted.
