カルチャーは現象。誰かと何かが出合って、
気づいたらいつもそこにあった。
世界各地で生まれる新たな息吹を、
BEAMS的な視点で捉えて、育みたい。
きっと、そこにまた新たなカルチャーが
生まれるから。

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行ってみたら最高だった。『TOKIO ART BOOK FAIR』

少し時間は経ってしまったけど、やっぱりこれは残しておきたい。 先日訪れた『TOKIO ART BOOK FAIR』の熱気と余韻を、今あらためてお届けします。 アート、ZINE、本。ページをめくるたびに、感性が心地よく刺激されていく。 今回は、現地ですっかり沼落ちした2人のスタッフに聞いた「ここが良かった!」「これ、買いました!」をピックアップ。 この熱量、ちょっとだけおすそわけ📚

『TOKIO ART BOOK FAIR』とは?

一般社団法人東京アートブックフェアが主催する、新たなスタイルのアートブックフェア。従来の『TOKYO ART BOOK FAIR』とは異なり、コンパクトな規模で国内外のインディペンデント出版シーンの活性化に貢献します。名称には『TABF(TOKYO ART BOOK FAIR)』のパラレルな存在として別視点を示す意味が込められています。

TOKIO ART BOOK FAIR


ホストがつなぐ、新しいアートの輪

「ホスト出展者がゲスト出展者を招待する、という形式がとても新鮮!」

膨大な情報量の本家『TABF(TOKYO ART BOOK FAIR)』では、時間や体力の関係で泣く泣く素通りしてしまうブースも。『TOKIO ART BOOK FAIR』は、コンパクトながら高密度。パブリッシャー同士の関係性が興味の入口となり、知らなかった作品や作家にも自然と触れることができます。

出展者との対話で広がる世界

「本を“買う”というより、作家の視点そのものを持ち帰っている感覚に近い。」

各ブースの出展者とじっくり話せる時間が多く、アットホームな雰囲気の中で自然と距離が縮まっていきます。人見知りでも安心!優しい出展者さんたちが、作品に込めた思いや背景を丁寧に教えてくれて、気づけば会話もどんどん盛り上がってしまう。そうやって1冊1冊を手に取ると、その作品の世界観がそっと自分の中にインストールされていくような感覚に。どんなに予算があっても足りないくらい、夢中になって買い物できる場所です。

くつろぎながら楽しむアートフェア

「その世界観に完璧にフィットしていた。」

会場となった「芝パークホテル」は、重厚感と静けさをまといながらも、随所に心地よい余白があって、自然とアートブックに集中できる空間。訪れるだけでテンションが上がる、まさに特別な場所。座れるスペースやフードエリアも充実していて、会話に夢中になったあとの小休憩も嬉しいポイント。購入したアイテムをその場で見返しながら、ゆったりと余韻に浸る.....そんな贅沢な時間も楽しめました。

収穫ログ。

堪能した2人が、それぞれの視点で掘り出した“収穫ログ”をお届け。

TOKYO CULTUART by BEAMS・B GALLERY バイヤーの場合

01:📖 SPACE PAPER&K.M.C
K.M『HUSTLER / K.M』
Diego&S.S.S『series of inevitable』



アーティスト・DIEGOがストリートカルチャーから現代美術まで自身の繋がりや独自の視点をベースにアーティストのZINEを出版している〈SPACE PAPER〉と、染色家・宮入圭太の制作所〈K.M.C〉が共に出店!ZINEならではの自由な表現に魅力を感じました。
02:📖 BIKO & KENNY
BIKO『TeARS INK RAIN』
KENNY.『風まかせ。』



教育、絵画、素描、陶芸、彫刻、リソグラフィー、シルクスクリーン、メディアアート、ジン、コラージュ、インスタレーション、ソーシャルアート...様々な表現を通して、社会を取り巻く問題を発信し続けるBIKOとKENNY。そんな2人の新作ZINEをGETしました。帰りにふらっと立ち寄った「ON SUNDAYS」(ワタリウム美術館内)でも、偶然にも彼らの作品が展示されていて、ますます興味が湧きました。
03:🍜 幸福スタンド
太子堂にあるストリートフードショップ「幸福スタンド」を飲食スペースで発見。好きが故にフォーには厳しい私ですが、こちらのフォーは本当に美味しかった!ザーサイの食感がアクセントになった、オリジナルな味わいが印象的。幸福スタンドをはじめ、「TOKIO ART BOOK FAIR」は美味しいフードが充実。プロムパーティーの会場のようなロケーションで、思い思いのフードを頬張る空間(賑わっているけど混みすぎてはいない!)はなんとも平和でした。

profile

横山菜美

TOKYO CULTUART by BEAMS・B GALLERY バイヤー

福岡県生まれ。2013年入社と共に上京。〈RayBEAMS〉〈BEAMS T〉で店舗スタッフを経験した後、現所属に。お笑い、ラジオ、音楽イベント、映画、野球観戦が好きです!家にぽっちゃりした猫がいます。

BEAMS CULTUART プロデューサーの場合

01:📖 DOOKS
Patrick Tsai『Photographic Memories』



日本で活動しているアメリカ出身の写真家の12枚の大判作品が綴じられずに収められた一冊。ポスターとして部屋に飾るもよし、アートブックとして本棚に収めるもよし。楽しみ方がたくさんある作品集です。

書籍という枠組みを広げていくような企画・出版を行っているレーベルだなと感じました。陶器でできたカバー付きがついてたり、経典のように蛇腹折りになっていたりなど、内容はさることながら、手に取る前からワクワクするようなものがたくさん並んでるブースに自然と引き寄せられました。そして気づいたら購入しているという…
02:📖 Edition Taube
Sebastian Utzni『M-Maybe』



スイスで活動するコンセプチュアル・アーティストの同タイトルプロジェクトをまとめた作品集。
注意深く見つめる、切り取ることで可視化される社会の仕組みや流れ...的なことをモヤモヤと考えるきっかけになる一冊です。

Tokyo Art Book Fair2024でも購入したパブリッシャー。社会やアートに対する視野を広げ、思考を深めるようなアートブックを展開しているイメージです。普段、感知できていなかった視点や見過ごしていた違和感を提示してくれるような…なるほどと感心してるうちに時間が経ってました...

03:📖 oar press
奥誠之『ドゥーリアの舟』



アーティストの頭の中を覗くには作品やキャプションから想像や推測をするしかないことが多いですよね。ただ、このアートブックでは、エッセイと作品がそれぞれ同居しながらまとめられています。

生活や日常と地続きにあるアートを体現した出版物が並ぶパブリッシャーだなあと感じました。作家とのコミュニケーションの中で生まれたアイデアを具現化させていく。アーティストと出版者の関係性の深さがうかがえる丁寧なアートブックが並んでいました。ほっこりと優しい気持ちになると同時に「豊かな日常」とはなにかに思いを馳せつつブースをあとにしました。

profile

オカダ

ビームスクリエイティブ部 / ビジネスプロデュース部

1997年広島県生まれ。大体ネイビーの洋服を着てます。お笑いライブと美術館によく行きます。音楽はNUMBER GIRLが好きです。

確かな高揚感がある。でも、ただの熱狂ではない。静かに、じわじわと、自分の中に新しい視点が積み重なっていく感覚。『TOKIO ART BOOK FAIR』が提示してくれたのは、今の時代ならではのアートブックフェアの“もう一つの在り方”だったように感じます。
きっと来年も、この空間にまた戻ってきたくなる。
あなただったら、次にどんな視点を見つけに行きますか?

カルチャーは現象。誰かと何かが出合って、
気づいたらいつもそこにあった。
世界各地で生まれる新たな息吹を、
BEAMS的な視点で捉えて、育みたい。
きっと、そこにまた新たなカルチャーが
生まれるから。

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