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美術家・西村友輝の個展『Force is Mine』を、2026年7月10日(金)〜7月20日(月・祝)の期間「ビームス カルチャート 高輪」にて開催します。
本展では、アルミホイルで包んだ物体を緻密に描く西村友輝の代表的な絵画シリーズ『The Thing』の新作を展示・販売します。展示される新作は、スニーカーやゲームのコントローラーといった作家にとっての“カルチャー”に由来するものをモチーフに、本展のために描き下ろされました。
対象物の本来の姿をあえて覆い隠し、鑑賞者一人ひとりの記憶や経験に基づく多様な解釈を引き出す作家独自の世界を、ぜひ会場でご体感ください。
展示作品
高校生になった頃、上京していた兄から真っ白なエアフォース1を贈られた。
地元の高校生だった私にとって、そのスニーカーは眩しいほど特別なものだった。
汚すのが惜しく、しばらく箱にしまって眺めていたが、通学にも慣れた頃、ようやく履いて学校へ向かった。
しかし、それはほんの短い時間しか私のもとになかった。
通学に使い始めて間もなく校内で盗難があり、その日を最後に私のエアフォース1は戻ってこなかった。犯人は同級生だった。後に兄はその話を聞き、「盗んだ側じゃなくてよかったね」と言ったという。
世間に広く愛されるそのスニーカーを、私はどこか避けるように眺めてきた。
広く共有されたイメージや価値を持つものでも、それに結びつく感覚や記憶は個々人によってまったく異なる。ある人にとっては憧れであり、ある人にとっては日常的な消費財であり、また別の誰かにとっては喪失の記憶かもしれない。
「The Thing」の作品では、物体をアルミホイルで覆い、その本来の姿を曖昧にしている。私たちは覆われた対象を前に、それが何であるかを理解しようとする。しかしその認識は、それぞれの知識や経験に基づいた推測に過ぎず、そこには必ず個人的な解釈の差異が生まれる。
物事を認識するということは、思っている以上に曖昧で、不確かな営みなのだと思う。そして私は、その「分かり合えなさ」を否定するのではなく、むしろそれを「分かち合いたい」と考えている。互いに異なる感覚や記憶があること、それぞれに固有の物語があること。その事実を理解し、尊ぶための余白として、この作品を提示している。
日時:7月11日(土)15:00-19:00
場所:ビームス カルチャート 高輪 (ニュウマン高輪 North4F)
※入場無料(どなたでもご自由に入場いただけます。)
※ご観覧のお客さまには、フリードリンクを用意します。
※アーティストの在廊時間については〈BEAMS CULTUART〉の Instagram(@beams_cultuart)にて随時お知らせします。
頭の中に立ち上がるイメージを実在するモチーフとして再構成し、それを起点に主にペインティングを制作。アルミホイルで物体を覆ったシリーズ「The Thing」では、対象の情報を意図的に曖昧化することで、私たちがものごとを認識し理解する過程そのものを主題化している。
見ることと捉えることのあいだに生じる揺らぎを通して、認識の不確かさと、その先に広がる想像の余白を提示する。現在、関東を拠点に活動中。
Instagram|@tomoterunishimurahomme
2026年7月10日(金)〜7月20日(月・祝)
11:00-20:00
ビームス カルチャート 高輪 (ニュウマン高輪 North4F)
カルチャーは現象。誰かと何かが出合って、
気づいたらいつもそこにあった。
世界各地で生まれる新たな息吹を、
BEAMS的な視点で捉えて、育みたい。
きっと、そこにまた新たなカルチャーが
生まれるから。