ニッポンの名技術と名産地との共演

FEATURE

これぞジャパンメイドな
新定番タオル

SELECTOR

光木 拓也

Begin ブランドディレクター

人の動きを電気エネルギーに変え抗菌作用を生み出す新技術とニッポンで一番歴史のある泉州タオルのモノ作り力が結実! これぞジャパンメイドな新定番タオルの魅力に迫る!

姿

電子部品の研究で世界的に名を馳せる『村田製作所』と
繊維開発の雄、『帝人フロンティア』が共同開発した繊維『ピエクレックス』。
そのスーパー繊維を使い、タオルの名産地の老舗名がカタチに
した。そのファクトリー名は『成願』。コットンのみならず、さまざ
まな素材をタオルにしてきた技術力が生んだ新定番、その裏に
は不可能を可能にする熱意と試行錯誤が隠れていた。

MEMO

・電気を発する繊維は染色が大変!

・接触冷感タオルで培った技術を転用

・タオルってコットン100%がほとんど

・ふっくら感とドライタッチを両立

GUEST PROFILE

  • 佐藤 嘉紀

    ビームス プロデューサー

    ビームス、ビーミングのバイヤー・ディレクターを経て現職。

    モノ作りのみならず、さまざまな案件を手掛ける仕掛人。

    ミツキとは現場時代からの仲で、2人で作ったコラボ作も多数。

    今回、「ピエクレックス」と「成願」の取材に同行。

    ニックネームは“よっちゃん”。とにかく酒が強い。

よっちゃん、2人でお仕事するの久しぶりだね♪

そうですね、何年ぶりでしょうか? ミツキさんと久しぶりにうれしかったです♪

しかしさ、人の動きを電気に変えて抗菌作用をって、すんごいことよね

ですよね! 研究室に伺いましたが、なんだか難しくて……

同感!w 数字とコードの羅列だし、とてつもなく賢い方々だったよね

でも実際に菌の増殖を抑制する実験を拝見したときはびっくりしました

ね! ほんとビーカー使って化学の実験以来の光景だったよね

抗菌剤を一切使わずに、抗菌機能を自然発生させる技術って、
これからさまざまな衣類へ転用されていくでしょうね!

薬品を使わないから肌に優しいっていうのもポイントだよね。

まさに今回商品化されたタオルにはもってこいの技術ですよね

素材の良さをそのまま生かしつつ抗菌機能があるんだからね

なんか機能を謳っているモノってこれ見よがし感が強くて抵抗があって。
だけど、われわれ服好きもナットクのスタンダードなデザインも好感度大です

そうなんだよ~個人商店でも書いているんだけど、シャツでいえばオックスBD的な。
飽きの来ないベーシックなデザインにエキサイティングでしたよ!

あ、ビームスの社訓「BASIC&EXCITING」を拾っていただきましたね、ありがとうございます(笑)

いえいえ(笑) でも大阪・泉州のファクトリー『成願』さんの取材でも目ウロコな話が多かったよね。ミツキ的には染色と構造体開発がとにかく苦労したって話が印象的だったな~

ありましたね! 適切な織構造で染めないと「ピエクレックス」繊維が肝心な電気を発しなくなると……

通常の織構造での染だと電気を発しなかったらしいけど、電気発生のために、とにかく何度も“織構造と染の試作”を試行錯誤したとか……

あと、タオルってほとんどがコットン100%のモノで、コットン以外を交織するとファクトリー内の温度や湿度管理が難しいって事実も印象的でした。

そうそう、僕もびっくりした! タオルは風合いが命だからね、素材の良さを生かすために、そこまで徹底管理されている事実に感服したよね。

「成願」さんは接触冷感タオルの先駆者ってことも特筆すべきポイントでしたよね。コットンにポリエチレンを交織する技術力があったから、「ピエクレックス」繊維もしっかり製品化ができたって。

スーパー繊維「ピエクレックス」がこの成願タオルに生産を依頼したのは運命的なことだったんだろうね。

他にも和歌山県立医科大学と名産の梅の種を練り込んで抗菌素材を作ったりってお話しもありましたよね。

僕も長年編集者としていくつものファクトリーを取材したけど、やはり名工場というのは常に新しい技術にチャレンジしている

僕もバイヤー時代にそれは感じていました。

Tシャツやスウェット同様、どうしても素材を“触診”しちゃうんだけど(笑)
モノとしてもさ、ふっくら感はあるんだけど、しっかりしたドライ感があっていいよね。

そうなんですよ! ボクもソフトすぎて、何だか拭いた!って感じがしないタオルってあまり好みじゃなくて……でもコイツはグレード感あるのにガサッとして肉厚感が最高に調子いいっス♪

近頃さ、コロナ禍が明けて、無駄なモノはいらない、って風潮か加速しているよね。サスティナブルって言葉も浸透したけれど、われわれ定番好きって昔からいいモノを長く愛用するのは当たり前。

そうですよね!世の中に定番モノを長く愛用するマインドが浸透して嬉しいですよね!

やはり、いいモノにはしっかりとしたヒストリーがあって、作り手の想いが詰まってる。

タオルってたかが消耗品、されど消耗品。インスタントなモノを使い捨てするんじゃなくて、こうした背景のあるモノを愛着を持って使う、とても大切なことだと思います。

よっちゃんのおっしゃる通り! 何だかただ単に値が張る高級タオルはいくつもあるけれど、ベーシックで日々に効く機能を持ったタオルって他にあまり見かけない!

御意! @1800円というプライスは決して高くはないですよね。長く使うことを想定すれば元本保証なタオルと言えますよね! ミツキさん提唱の“タオル統一巻き”も導入しようと思います♪

大阪・泉州の『成願』タオル

DETAILE CHECK 

「成願」と書いてJOGANと読む1946年創業の老舗メーカー。

和歌山医大と開発した紀州梅炭、真珠を練り込んだ真珠糸など、新素材開発に名を馳せる名ファクトリー。商標登録された素材は10種類を超え、近年のヒット作は「冷感タオルマフラー」。

クリーンなファクトリーに配置されたマシン

こちらがタオル織機。デニムの織機よりも幅がロングなマシン。日々メンテナンスされ、徹底された湿度&温度管理のもと織られている。織機への細かな糸のセッティングはすべて手作業。タオルの耳も熟練した職人が一枚ずつ丁寧に行っているのだ。

最新設備と旧式のシステムを合わせて最新の織機を導入している「成願」ですが、生地のパターンなどは、なんと!懐かしのフロッピーデスクで入力! 在庫のディスクを大切に使いながら、温故知新、最新の技術と古き良きシステムを交えて、日々生産しているのだ。

Behind the Story

実は、、

大阪・泉州への取材。日帰りでも強行スケジュールでした。

成願タオルのファクトリーがある泉佐野市は、関西国際空港からすぐ。泉佐野駅は関空への入り口の駅になる、東京でいうなら京急蒲田だ。夕方に取材を終え、最終のフライトまでの待ち時間、何かいい店ないかな~と見つけたのが駅前にある「野田屋」。

メニューの9割が200円台! ローカル客で混雑している人気店のようだ。そこで気になったのが写真の「アポロ」というメニュー。アポロチョコではなく、湯豆腐に卵を乗せた料理だ。店に方に、なぜ「アポロ」っていうんですか~?と聞いてみたら。

月見だからだって!w 月面着陸したアポロをメニュー名にするとは!

野田屋の名物メニューですので、お近くに行かれた際はぜひ!

( INFORMATION )

人が動くことで電気が発生する繊維「ピエクレックス」は、村田製作所の圧電技術「でんき」と帝人フロンティアの化学繊維技術「せんい」を融合した 新しいプロジェクトです。
ピエクレックスをアパレル・ヘルスケア・一般消費財などに応用し、人々の快適な暮らしの実現と文化の創出を目指します。

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( PROFILE )

近頃
‟育毛”を始めました♪
光木 拓也
(Begin ブランドディレクター)

ビームスオウンドメディア内の連載コラム『ミツキのヤミツキ』ディレクター。ベーシックをこよなく愛する‟定番原理主義者“として、ライフスタイルにとにかく効く、不変的な効能あるモノをセレクト。あなたの買ったよかった~をサポートいたします。

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