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「時代を超えた粋と品格」
白洲次郎・正子Tシャツ

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土井地 博 (BEAMS Senior Creative Director)
時代を超えた粋と品格
白洲次郎・正子Tシャツ

土井地 博

(BEAMS Senior Creative Director)

「時代を超えた粋と品格」白洲次郎・正子Tシャツ

日本が誇る伝説的な夫妻、白洲次郎と正子。

その自由な生き方、揺るぎない美学、そして粋なスタイルは、今なお多くの人々を魅了しています。

このTシャツコレクションでは、白洲夫妻の思想や生き様を現代のファッションに落とし込み、シンプルながらも深みのあるデザインに仕上げました。

“着る”ことで、そのスピリットを感じられる特別な一枚を、ぜひお楽しみください。

 

 

まず、改めて白洲次郎と正子夫妻の紹介を。

白洲次郎の紹介
白洲次郎(しらす じろう)は、戦後日本の外交を支えた重要な人物であり、「日本人としての誇りを失わない姿勢」を象徴する存在です。

1902年、兵庫県芦屋市に生まれた次郎は、裕福な家庭で育ち、若くしてイギリスに留学しました。

この留学経験から、西洋文化と日本文化の両方に深い理解を持つようになります。

彼は洗練されたファッションセンスを持ち、スーツやカジュアルな服装をスタイリッシュに着こなし、多くの人々の憧れの的でした。

また、ゴルフを愛し、当時の日本では珍しいスポーツマンとしても知られています。

次郎の名前が広く知られるようになったのは、戦後の外交の舞台です。

第二次世界大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)と日本政府の間の交渉役を務めました。

特に、アメリカ相手にも臆せず自分の意見を通すその姿勢から、「日本で最も格好いい男」と評されることもあります。

次郎の信念を示す有名なエピソードに、GHQに宛てた「ジープウェイレター」があります。

この手紙では、相手のやり方にも自分の立場を崩さない意思が表れています。

次郎は生涯にわたり、「自由」「品格」「独立」を大切にし、その生き方は今も多くの人々に影響を与えています。

白洲正子の紹介
白洲正子(しらす まさこ)は、日本の伝統文化や美を深く愛したエッセイストであり、日本民藝運動においても重要な役割を果たした女性です。

1910年、東京に生まれた正子は、旧華族の家柄の中で育ちました。

幼い頃から能楽を学び、その感性を磨いていきます。

19歳で白洲次郎と結婚した後も、日本文化に対する興味と探求心を持ち続けました。

正子は特に「民藝」と呼ばれる、日本各地に息づく日用品の中にある美を発見し、その魅力を広めることに情熱を注ぎました。

自ら地方を訪れて職人と触れ合い、陶器や織物、家具など、生活に根付いた美しいものを収集しました。

彼女の著書『かくれ里』や『十一面観音巡礼』は、日本文化の深さを知るための名著として広く知られています。

また、正子のファッションも注目を集めました。

伝統的な着物を見事に着こなす一方で、洋服も自在に取り入れたそのセンスは、古き良き日本とモダンさが融合した独特のスタイルを確立しました。

正子は「本当に美しいものは日常にある」という信念を持ち、それを自らの生き方で示しました。その自由で洗練された美意識は、今もなお多くの人々にインスピレーションを与えています。

 

BEAMSと武相荘――次世代へ継承する歴史的価値

現在、私がディレクターとして関わり旧白洲邸「武相荘」の価値、また白洲夫妻が遺した美学や歴史的価値を未来に繋げるため『ヘリテージマネジメント』に取り組んでいます。

武相荘を基点とした商品開発やイベントを通じて、歴史と現代を結びつけています。

 

その一環として今回Tシャツコレクションを販売します。

「白洲次郎・正子の精神を感じる3つのデザイン」

① Tシャツ “ON BREMEN” 次郎 Photo by Masako

1930年代、次郎は英字新聞の記者を経て商社へ入り、日本と欧米を行き来する生活にありました。

その折、愛機ライカで欧米各地の風景や人物をフィルムに収めていました。

洋上でくつろぐ次郎の姿。これは正子が撮影したものでしょう。

次郎30代、正子20代、洋行中の船の中で撮られたプライベートな1枚をプリントしたものになります。

 

 

 

② Tシャツ “ON BREMEN” 正子 Photo by Jiro

続いてこちらは次郎による正子の写真。同じく愛機ライカにて。

 

 

 

③ Tシャツ Jeep way letter

通称「ジープウェイレター」(※オリジ ナルは外務省外交資料館蔵)の次郎が書いたイラスト部分をバックプリントにしたTシャツです。

1946年、GHQ民生局長に宛てた手紙で、GHQのやり方を「Your(あなたがた)way」、日本側を「Their(彼ら)way」とし、次郎は中立を貫いた客観的な表現をしています。

武相荘は、白洲次郎・正子夫妻が実際に暮らした家をそのまま保存し、公開している記念館です。

伝統的な日本家屋とモダンなセンスが融合した空間には、夫妻の愛した民藝品や日用品が並び、自然豊かな庭園が広がっています。

訪れることで、白洲夫妻の美学や生き方に直接触れることができ、「日常の中の美」の大切さを感じられる場所だと思います。

ビームスディレクターズバンクのInstagramや武相荘のページなどで日々のイベントを更新しますので是非こちらもチェックしてきてくださいね。

ビームス ディレクターズバンク

武相荘 インスタグラム

 

 

土井地

 

 

 

( PROFILE )

美しいデザインが
とにかく好き。
土井地 博
(BEAMS Senior Creative Director)

ショップスタッフを経て、20年以上BEAMSグループの宣伝PR業務を行い、その後グローバルプラットフォームを持つ国内外の企業や組織、ブランド、人などと次世代に向けたアライアンスを組む新たなビジネスモデルを立ち上げる。現在はディレクターを集結したエージェンシーであるディレクターズバンク室長を務める。シニアクリエイティブディレクターとして革新的な価値創出やブランドイメージの向上、ビームスが目座すビジョン実現に向けた推進を行う。また出雲観光大使やこうげい社・旧白洲次郎 正子邸である武相荘のクリエイティブディレクター、その他ラジオパーソナリティ、大学非常勤講師、 司会業、各講演など仕事は多岐にわたる。

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