外遊びを提案するコンテンツ「HAPPY OUTSIDE BEAMS」では、来る5月23日〜24日の2デイズ、横浜は赤レンガ地区野外特設会場にて開催される『GREENROOM FESTIVAL '15』に、地元横浜をレペゼンして参加がアナウンスされたスペシャル アザースに、野外フェス、そして外遊びの魅力を伺った。
左から芹澤優真(Key)、柳下武史(G)、宮原良太(Ds&Perc)、又吉優也(B)。高校時代の同級生4名によって結成され、'06年のメジャーデビュー以来、快進撃を続けるジャム/ポストロックバンド。昨年には本家スペシャル アザースと並行してスペシャル アザース アコースティック名義での活動も開始。雑誌『GO OUT』では外遊びをテーマにした連載企画「SPE-OUT」も展開中。
高校在学中の1995年、同じ学校の同級生4人によって結成され、今年で結成20周年を数えるジャムバンド、スペアザことスペシャル アザース。「'99年(苗場移転後初の開催となった)にみんなで行ったフジロックで受けた衝撃は今でも忘れられない」と、自身らも語るように、彼らの活動の中でも野外フェスはきわめて特別な位置づけにあるという。
又吉音楽的な話になりますが、今まで聴いたことがなかったバンドや音楽に触れられるって部分が一番大きいと思うんですね。ワンマンだったら、当然僕らの音楽を知っている方が足を運んでくれるワケですけど、フェスでは僕らのことを全く知らないお客さんもいますし。それはもちろん僕ら自身にも言えることで。名前や存在は薄っすら知っていたけど、じつはしっかり聴いたことがないバンドも少なからず出演するので、期せずしてめちゃくちゃタイプな音楽に出会える可能性もある。
柳下確かに僕ら出る側にも、もちろんお客さんにとっても、ある意味お得感があると思いますね。普段では絶対に見られないような組み合わせがその日だけ特別に見られる、っていうのも魅力のひとつではあるよね。
宮原僕的には4つポイントがあると思っていて、1つは音楽、2つめは酒、3つめは男と女、4つめはやっぱり外。音楽聴きたいヤツは音楽にハマり続ければイイし、酒を飲んでみんなと騒ぎたいヤツはひたすら飲み続ければイイし、かわいいオネエチャン見たいヤツは引かれない程度に見続けてればイイし、キャンプとか外遊びがしたいヤツは遠くから微かに聞こえる音楽をBGMにマッタリすればイイ。言い換えれば、それぞれパラメータこそ異なるものの、この4要素に惹かれて集まった人々が絡み合う特別な場所なんじゃないかと。まあ、僕個人として普段聴かないような音楽との出会い。と、セクシーなカッコをしたオネエチャンを見て気持ちを華やげる場所かな(笑)。
柳下自分たちのライヴに来てくれるセクシーなオネエチャンだと、あんまりジロジロ見れないもんね(笑)。
芹澤いや、あれは見てもらうためにセクシーなカッコして来てるんだから、見てイイんだって。て、セクシーなネエチャンに前に聞いたことがあるし。まあ、あんまりガン見だと「何こいつ?」って思われちゃうだろうから、目が合いそうになったら逸らすぐらいがちょうどイイかと(笑)。
宮原じゃ、ジロジロ見てイイってことで。まあ、とはいっても芹澤は見過ぎるフシがあるからな(笑)。
柳下あと何事もそうかもしれないけど、外っていうシチュエーションも特別なんだと思いますね。バーベーキューにしろ、テント泊にしろ、別に普段家で飯食って寝るのとやってることの本質は全く変わらないんだけど、それをあえて外で楽しむってことが非日常的というか、贅沢だったりしますよね。それは音楽も一緒で、いつもと違った贅沢な気分を味わえる。特に僕らは20歳ぐらいの頃からお金もなかったですし、練習も河原とかでして、ライヴもストリートから始めたので、外で演りたいって思う本能的な部分があるのかも。その最上級のかたちがフェスなんでしょうね。
芹澤屋外だとお客さんの顔や反応もダイレクトに見えるし、それを越えてバックには自然のパノラマが開けているワケで、やっぱり贅沢な感覚はあるよね。そもそも野外コンサートって音もライヴハウスよりは全然不安定ですし、天候によっては面倒臭いことも多々あるワケで。でも、それらを補ってなお余りあるほどの開放感やお祭り騒ぎ的な感覚があると思う。それに、そもそもアウトドアってギア集めとかもまた楽しいじゃないですか?
芹澤普段あまり道具とかにこだわらないタイプなんですが、ポンチョにはハマりましたね。フェスの時に便利かと手に入れたんですが、それ以来、小雨の際にコンビニへ行かなきゃいけない時やちょっと傘指すのが億劫な時とか、何かと使ってますね。
宮原僕はハンモックを絶対持っていきますね。自分たちの出番が終わったら、迷惑にならない木陰を見つけてハンモックでゴロゴロするのが定番かも。あと、荷物をどこまで軽くできるか、っていうものお題目のひとつになってます。
又吉それはあるね。フェスだとステージごとの移動も結構あるし、なるべくコンパクトにまとめたいって気持ちは僕もある。軽くて、撤収も簡単なものばかりを集めたくなりますね。そういう点からして、僕はポールレースのエアテントが気に入ってます。
柳下確かに大荷物だと誰かが荷物番をしていないといけなくなって、お目当てのバンドが見れなかったり、小さなことだけど結構モメたりするもんね。僕ら出演者とはいえ、可能であればテント張ったり、バーベーキューしたり、旅として楽しむタイプなので。
柳下やっぱり一番思い出に残っているのは、みんなで初めて野外フェスにいった'99年のフジロックですかね。こんな山奥でこれほどまでにどデカイ祭りがやってるんだって、かなりのカルチャーショックを受けたし、あの体験以降、フェスの魅力に取り憑かれた部分もあるので。
宮原見る側としてはやっぱりそうだけど、自分たちが演る側としてなら、僕は石垣島(Tropical Lovers Beach Festa)が印象に残ってますね。もう石垣島、夏、砂浜ってだけでテンション上がりますもん。
又吉名前通り砂浜にステージがあって、めっちゃくちゃ綺麗な海を望みながら演奏できるんで、あれはアーティスト冥利に尽きるというか。ホントに気持ちイイんですよ。ビールも美味いし(笑)。
宮原それだけのために集まる、みたいなことは最近はないかな。嫌でも週3〜4日は顔合わせてるんで。
柳下でも、外遊びをテーマにした雑誌の連載をやらせていただいてるんで、そこでの体験はみんなかなり楽しんでますね。
芹澤だね、あの連載を通して4人で遊んじゃってる感じもあるもんね。特に去年の夏に連れて行っていただいたラフティングは、個人的に相当楽しかったかな。
又吉確かに。あとキャニオニングもヤバかったでしょ。
宮原あれは楽しかった。ビルの5階ほどの高さから一気に流れ落ちたり、結構スリリングなんですよ。
【LIVEスケジュール】
QUTIMA Ver.19 SPECIAL OTHERS 野音2015
【日程】2015年6月28日(日)
【時間】OPEN16:00/START17:00
【場所】大阪城音楽堂