あなたにとって
心地いい生活ってなんですか?

ひと言に“心地いい生活”と言っても
そのあり方はひとそれぞれ。
そこで、現在進行形で自分史上、
最高にじぶんらしい日々を送る
6人の大人に、
“心地いい生活” のコツを聞いてきました。

谷尻 誠

あなたにとって
心地いい生活ってなんですか?

自分の好きなこと、興味、社会に届けたいことを意識しながら、毎日、丁寧に過ごすこと。“作ること”が好きなので、モノでも空間でも場でも、常に何かを作っていきたい。作ったら終わりではなく、作ったものを育てる。心地いい暮らしはその繰り返しだと思います。

東京事務所内にある「社食堂」のオープンは2017年初夏。アイランドキッチンが中央にあり、オフィスとカフェが同じ空間に。「半地下とは思えないほど自然光が入ります。Wifiを備えているので仕事をしていく人もいますよ」
壁一面を覆う棚に並ぶ本はブックディレクターの幅允孝さんによるチョイス。「生活を軸に、建築やインテリア、アート、ランドスケープなど幅広く、良質な本が揃っています。勉強になると思うので気軽に手に取って欲しいですね」
社食堂では日替わり定食のほか、ドリンク類も提供。「おすすめドリンクは広島県産のレモンのソーダ。アルコール類も提供しています」

広島・東京の2ヵ所を拠点とし、建築家、起業家として多忙に過ごす谷尻誠さん。仕事で国内外を飛び回っていると聞くが、本人は「365連休です」と笑みをこぼす。「毎日楽しいです。自分の好きなこと、興味のあること、社会に届くもの・ことを意識して動けているので。オンとオフ、仕事と生活……こんな風に分けて考えず、むしろ、境界線をなくしたいと思い、行動するのが自分らしいところですね」

“考え方を建築する”建築家。こんな風に評されるだけあって訪れた東京事務所も“らしさ”に満ち、とってもいい雰囲気。「オフィス内に一般の人が食べに来られる食堂を併設したら楽しいと思いませんか? ご飯を食べに来る人、打ち合わせに来る人、そしてオフィスで働く自社のスタッフ……仕切りのない空間でいろんな人がゆるやかに繋がったらいいなぁと思い、3年前、社食堂を作りました」

社食堂は“会社の食堂”と“社会の食堂”を掛け合わせたダイニングカフェ。誰でも気軽に訪れ、自由に過ごすことができる。「東京に居る時は毎日ここでランチします。毎日食べたくなる“おかん料理”はスタッフにもお客さんにも評判上々。料理家の妻の影響もあり、身体に取り入れるものにはこだわりたいので毎日、丁寧に作った料理を食べるように心がけています」

心身ともにヘルシーを保つ秘訣を尋ねると、「自然豊かな環境で過ごすのが一番豊かな時間だと思います」と谷尻さん。隙あらば、子供を連れキャンプへ向かう。「好きなことで仕事するのが一番楽しいし、誠実だと思うのでキャンプ関連の事業も始めることに。今後はキャンプ場の運営も視野に入れています。キャンプがビジネスになり、家族サービスにもなる。実現に向けて一緒に動いてくれる仲間が周りに多くいるのは僕にとって一番の財産です」

どうしたら今よりもいい環境を作れるのか。豊かな気持ちになれるか。多くの人が“心地よくなれる何か”を考え、提案する谷尻さんにとって幸せな時間とは?「何かを作っている時が幸せですね。作るものはモノでもいいし、空間でも場でもいいし、キャンプ場でもいい。家族と一緒に料理を作る時間でもいい。何でも自分で作りたいと思うタイプなので、僕には作れないものを作っている人に敬意を表することが強いかもしれない。そういう人との出会いが暮らしを豊かにする気がしますね」

PROFILE

谷尻 誠

建築家(SUPPOSE DESIGN OFFICE代表)・起業家

1974年、広島県生まれ。2000年、Suppose design office設立。広島、東京、上海に設計事務所を構え、広島と東京で2拠点生活。tecture、社食堂、絶景不動産、21世紀工務店、未来創作所、BYPASS、CAMPTECTS.などの法人を経営。

@tanijirimakoto

長屋 なぎさ

あなたにとって
心地いい生活ってなんですか?

世の中のワクワクを見つけ、そのモノやコトを暮らしに取り入れ、楽しむこと。心地いい暮らしを送るためには、自分のバランス感を知り、頑張りすぎないことも大切。ワクワクすること、見たものをシェアし、誰かの何かのキッカケになれたら嬉しい。

海外で購入したというスターバックスのタンブラー。保温・保冷機能も装備。「公園へ散歩に行く時は必ず持参します。その日の天候によって温かいティーだったり、冷たいお茶だったり。ソリッドなところも気に入ってます」
最近お気に入りのお出かけセット。「マヌカハニーのスプレーは出先でシュッシュ。蜂蜜由来というところも◎。なつめチップは間食好きな私の味方ですね。最近、“面倒くさい”から“いいね”に変わり、エコバッグが気分。ルージュは塗るだけで気持ちがONになるので」
お気に入りは二子玉川公園と砧公園。「都会の中にある自然が好き。街を歩いているといろいろな発見があるので楽しい」

「ちょっとずつ整える、ちょっとだけ変えてみる、いつもよりこだわってみる。どんなことでも、このぐらいの気持ちで楽しめるといい感じだと思いませんか? 頑張りすぎずに、心にワクワク感をもって楽しむ。思えばずっと、こういう気持ちを大切にしながら暮らしてきましたね」

こんな風に話すのは長屋なぎささん。働く女性として一児のママとして、その暮らしぶりが同世代から熱く支持されるライフスタイルプランナーだ。特技はワクワクを見つけること。長屋さんのフイルターを通して発信される“暮らしの中にあるワクワク”はどれも、心と身体が嬉しくなるものばかり。ファッション、食、空間、旅、子育てなど、テーマはさまざま。

「麹マスターと麹クリエイターの資格を持っています。おばあちゃんになっても続けられることを考えていた時、自分で麹を作れたら(1)栄養◎ (2)麹×調味料で料理のレパートリーが増えて楽しそう (3)麹歴を重ねたらいつか先生もできる……ワクワクが膨らんでいき、資格を取るほどにハマっていました。家族が増え、食への関心が広がっています。食べること=誰かとの時間を楽しむこと。こんな風に捉え直すと、面白いなぁと思っています」

平日の過ごし方を尋ねると、子育てし仕事にも尽力。日課は愛息と行く公園散歩。「東京に居ながらも、思いっきり自然を感じて欲しいし駆け回ってほしい。都会の中にある自然っていいですよね。大好きです。同世代の子供がいるママ友と話しているとリフレッシュできるし、子育ての情報を共有できるところも◎。お店でご飯を食べると子供がずっと座っていられないので、家に招いたり招かれたりし、ランチタイムを楽しむ機会が増えている気がします」

日々の話を聞くにつけ、特別な時間を過ごしている印象を受けることはなく、気負った感じも全くしない。肩の力を抜きながらも頑張る時は頑張る、その絶妙なバランス感が強さであり魅力なんだなぁと納得。「ワクワクすること、見たものをシェアし、誰かの何かのキッカケになれたらライフスタイルプランナー冥利に尽きますね」

PROFILE

長屋 なぎさ

ライフスタイルプランナー

1986年、岐阜県生まれ。アパレル会社でeコマース、PRを担当した後、ハワイへ。27歳でライフスタイルプランナーとして独立。現在日本を拠点に、企業ディレクションや商品企画、ビジュアル監修など、多岐にわたり活躍中。スタイルブック『155cm STYLE』シリーズほか、5月に『小柄な大人の一生おしゃれでいられる10のルール』発売予定。

@nagisanagaya

池田 尚輝

あなたにとって
心地いい生活ってなんですか?

心を満たしながら、自分らしいペースで1日1日を愉しむこと。1日の始まり、朝の過ごし方にひと工夫。ルールを作り、ルーティンを決める。1日をとおし愉しみたいので、物事の捉え方、アンテナの張り方にも気を配ります。

事務所近くにある花屋で“モンステラを1本買う”のが池田さんのルーティン。2〜3週間に1回、3年通っている。「モンステラ、見れば見るほど、可愛いでしょ?(笑)」
事務所には“しっくりくる”ものだけ置くのが池田さんのルール。「外の喧騒を聞きながらお香を焚いていると、NYでヨガをやってた頃を思い出します」
タイポグラフィ・アーティスト LAWRENCE WEINERの作品集。「彼の作品が好きです。言葉もデザインも。抽象表現主義の時代、あの頃のNYの空気感が好みなんです。この本に限らず、アート作品や写真集、洋雑誌はけっこう手に入れる派です」

「大きな切れ目の入った葉の形、見れば見るほど、カワイイと思いませんか? 名はモンステラ。一輪挿しするぐらいで丁度いい気がします。2〜3週間に1回、もう3年以上、同じ花屋さんに通い、モンステラを買っているんですよ」こんな風に話し、笑顔をみせるのは「BEAMS LIGHTS」カタログのスタイリングを手がける池田尚輝さん。センスよく、暮らしを愉しむ人としても知られている。

1本のモンステラを事務所に置きはじめたのは、忙しくても水やりのために事務所へ行くようにするため。ルールを作り、ルーティンを決めることで、自分らしいペースで暮らしそのものを愉しんでいる。「理想は1日をとおし自然体で過ごすこと。丁寧に過ごせていると、自然と心が満たされていきますよね。そうありたいなぁと思うので“朝支度”を大切にしています」

池田さんの1日は白湯を飲み、身体を温めることから始まる。朝食は和定食。「ゆっくり食べ、食後はコーヒータイム。豆を選んで挽き、抽出したら、さて一杯。起きてからここまで1時間ほどです。NHK朝ドラを観たら、読みかけの本の続きを。慌ただしくなりがちな朝こそ、ゆったり過ごしたい。経験上、そうしたほうがその日1日、しっくり進んでいきますから」

しっくりくる。この感覚を「大事にしたい」と話す池田さんは、1日をとおして“豊かな時間”を過ごせたらなぁと思う人。そのための準備は万端。豊かに物事の捉え、興味を巡らすアンテナの幅も広い。

「ずっと好きなのは“東京の景色”と“建築物”。たまたま仕事でやってきた場所に面白い建築物があったら、『建築家は誰?』『建てられた時代は?』『街と建築物のストーリーは?』と、その場で調べるようにしています。洋服も家具も同じような感覚で向き合っています。モノやコトの奥にあるストーリーを深掘りし、自分の感覚(=しっくりくる)と答え合わせしながら“選ぶ作業”って面白いと思いませんか? こういう視点を自分の中に持てるようになったことで、暮らしそのものが楽しく、グッと豊かになった気がしますね」

PROFILE

池田 尚輝

スタイリスト

1977年、長野県生まれ。坂井達志氏に師事後、2000年よりフリーランススタイリストとして独立。2005年にNYへ移住し、1年後に帰国。現在、さまざまな雑誌はじめ、広告、カタログ、ブランドコンサルティングまで幅広く活動中。

@_naoki_ikeda

Akane

あなたにとって
心地いい生活ってなんですか?

背伸びせず、必要なものを必要な分だけ選択すること。いつでも心身ともに軽やかでいたいので、暮らしの中に“リラックス”を。マットの上だけでなく、生活に溶けこむヨガライフを大切にし、毎日過ごしています。

ヨガする時の必需品は、音色が部屋を浄化する「ティンシャー」(上)、甘い香りの木のお香「パロサント」(下)、マンドゥカのベルト(右)。「ヨガには所作が大切なので、モノは長く大切に使っています」
マンション1階のエントランスには植物がいっぱい。「植物の近くにいると気分がフレッシュアップします。都会の中にあるグリーンが好き」
自宅マンションにてヨガのポーズ。「ヨガと向き合っていると、自分を自分だけで満たすことができるんです。1日の中の大切な時間のひとつです」

「ヨガと出合い、その哲学を暮らしに取り入れることで心身が軽やかになりました。暮らしもシンプルで豊かに。自分らしいペースを大切にし、日々過ごしています」こんな風に話すのはAkaneさん。背伸びしない等身大の生き方で共感を集める、ヨガ・ライフスタイルアドバイザーだ。

ヨガと出合ったのは23歳。自分を満たす心地よさを知り、2年後に渡印。南インドで1ヵ月、シヴァナンダヨガを学んだ。ポーズだけでなく、呼吸や瞑想、食事にもフォーカスするこちらは、総合的に心身のバランスを整えるヨガとして知られる。

「マットの上だけでなく、暮らしに溶けこむヨガライフを送っています。背伸びせず、必要なものを必要なだけ選択。例えば洋服。生地を触って着きみて『いいな』と思える感覚を大切にしています。食事もそう。料理はスパイスを取り入れた和をベースにし、その日の体調に合わせてスパイスをブレンド。できる限り自炊し、料理する時間を楽しむように心がけています」

緑のある街が好き。こう話すとおり、Akaneさんの暮らしには植物が身近にあり、週末は自然と触れ合えるところで過ごすことが多い。ヨガマットさえあれば、どこでもヨガレッスンの場になる。

「山に囲まれて育ったので自然豊かなところが好き。探せば都会にもたくさん自然があります。“初めての地”からインスピレーションを受けることが多いので、国内外問わず、五感を癒す旅には積極的です。全米ヨガアライアンスRYT500を取りたいと思っているので、近いうちまた、南インドにヨガを学びに行きたいと思っています」

取材中、丁寧に言葉を選びながらまっすぐな眼差しで話すAkaneさんは、人との距離感も丁度いい感じ。彼女に学び、慕う生徒が多いのも頷ける。ヨガライフは続く。

PROFILE

Akane

ヨガ・ライフスタイルアドバイザー

1992年生まれ、静岡県出身。アパレル、美容業界を経験した後、心と身体の繋がりに興味をもち、ヨガと出合い、2018年南インドにてシヴァナンダヨガを学ぶ。A.room主催。フリーランスとして活動中。

@__9217

村口良

あなたにとって
心地いい生活ってなんですか?

空気感の心地よい街で、楽しみながら暮らし、自分たちらしく過ごすこと。暮らしの中心に家があるので、想像力を巡らせ、空間やデザインにもひと工夫。自宅に招くモノたちも、自分のライフスタイルに入った時を想像し、選びます。

バスルームの壁はモルタルとサブウェイタイル。建物はデザインや素材をひとつひとつ吟味し、居心地の良さにこだわった。「モルタルのバスルームを作りたかった。〈グローエ〉のレインシャワーのおかげで快適です」
1階の土間に置いているインドのアンティークのシューズキャビネット。絵になる秘訣は「見せる収納」と「妥協しないモノ選び」にある。
寝室とリビングをつなぐアイアンの扉。上だけガラスにすることで空間の繋がりを感じさせる設計に。「焼き物が好きで沖縄のやちむん、小鹿田焼、湯町窯などを集めています」

鎌倉に一軒家を建て、ゆっくり、確かな足取りで暮らしを愉しむ村口さん。「住み始めて3年。自然にも文化にも恵まれている鎌倉は、四季ごとに、楽しみの見つかる街です。例えば食。散歩がてら、週末にレンバイ(鎌倉市農協連即売所の通称)に行くと、一年をとおし、カラフルで新鮮な鎌倉野菜が並んでいます。家で料理を楽しむようになりました」

“美味しい地元の野菜”を使って献立を考えるのは開放的なオープンキッチン。「街に流れる空気感がそうさせてくれるんだと思います。平日、週末を問わず、ゆとりを持って行動するようになりました。朝からきちんと食事を摂るようになり、ランチタイムも外食はせずに、妻が作ってくれるお弁当を会社に持っていきます」

オンとオフの切り替えができるようになり、「暮らしそのものが豊かになりました」とも話す。 平日は「BEAMS LIGHTSディレクターとして原宿のオフィスで仕事に集中し、週末は海沿いや住宅の間、鎌倉の山すそを抜けて走る“江ノ電”のように、喧騒から少しだけ距離を置いて自分らしいペースで過ごしている。 「自宅から海まで歩いて15分。材木座海岸までの道中、お寺や神社も多く、早春には枝垂れ桜、初夏にかけて菖蒲、秋には紅葉といった風に、四季の花を楽しめるところも魅力です。冬、暖かな日差しとピリッと澄んだ空気の中、海沿いをランニングするのも日常のひとコマです。休日は毎週のように友人たちが集い、食卓を囲み、夜風にあたりながら庭で楽しむ酒宴も楽しみのひとつですね」

さりげなく心地いい。こんな言葉がピッタリと当てはまる村口邸のコンセプトは“古都・鎌倉のモダンな家”。そこには確かな足取りで暮らしを愉しむ姿がある。

PROFILE

村口 良

BEAMS LIGHTS ディレクター

1976年、愛媛県松山市生まれ。鎌倉在住。休日は海沿いを朝ラン。材木座海岸、由比ヶ浜を抜け、極楽寺方面へ。ロードバイクも嗜む。一年をとおし、スポーティなライフスタイルを満喫中。

@ryo_muraguchi

畑田 萌

あなたにとって
心地いい生活ってなんですか?

オンとオフの境界線のない“第二の家”で、お客さんと楽しく過ごすこと。自宅よりも長い時間過ごすので、空間に“自分の好き”を詰め込みました。普段着る洋服も、お店の雰囲気に合わせ、溶け込ませるのが好きです。

サロンの棚には、その時にお気に入りの花や雑貨、本が並ぶ。ソール・ライターの写真集からバードウォッチングの本まで多彩。お店の入り口には大きな窓。自然光が優しく降り注ぐ。
畑田さんはワイン好き。オープン時にたくさんのお酒をもらったそう。「ワインを注ぐグラスは代々木上原の『AELU』、器は『FOOD FOR THOUGHT』がお気に入りです」と畑田さん。
ワゴンは大阪の木工作家にオーダーメイド。丸みを帯びたハンドル、真鍮のあしらい、穏やかな木目など、すべてのデザインがお気に入りだそう。

30歳までに店を持ちたい。こんな夢を叶えたのは畑田萌さん。中目黒の人気ヘアサロン「roma」から独立し、2019年春に「kulta」をオープン。場所は東北沢。駅にほど近い閑静な住宅街の一角に“自分らしさ”を詰め込み、一人で切り盛りする。今日も穏やかに時が流れる。

「小さなレストランやショップを見るたびに一人で切り盛りするお店って『とってもステキ』と思っていて。店主に会いにいく感じ、お客さんとの距離の近さも個人的な好みだったんです」

内装のデザインは、いつも行く大好きなレストランを手掛けた建築家に依頼。「自宅よりも仕事場にいる時間のほうが長くなるので、オンとオフの境界線のない“第二の家”のようにしたいことを伝え、クシやハサミを置くワゴンやカットする際に座る丸イスもオーダーメイド。家具の半分は好みの木工作家を探し、大阪まで会いに行き、作ってもらいました」

こんなエピソードを聞くにつれ、穏やかな語り口ながら“芯のある人”だなぁと納得。一国一城の主は“おもてなしの心”を大切にし、日々を丁寧に過ごす。「普段、1日に接客するお客さんは6~7人です。いろいろな職種の人の貴重な話を聞くことができ、毎日楽しくて。お客さんと仲良くなることも多く、その日最後に来たお客さんにお酒を振るまうことも。私は終わってから飲みます(笑)」

畑田さんの人柄を慕い、お店が終わる頃に友人が集い始め、ビオワインを空けてプチパーティになることも多々。「晴れて30歳になったこともあり、最近気になるのは美容のこと。口に入れるもの、体に取り込むものにはこだわっていきたい。私の場合、仕事場で心地いい生活をしている感じかもしれませんね」

PROFILE

畑田 萌

ヘアサロン「kulta」オーナー / 美容師

1989年、山形県生まれ。グッドセンスな母親の影響で10代の頃からインテリアやアートに興味を持つ。日帰りで京都旅を楽しむアクティブ派。“食と器” 好き。愛読誌は『dancyu』

@moehatada

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