今年、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で堂々の完成をみた『エヴァンゲリオン』。上映後も熱気が冷めやらぬ世紀の大作と、〈マミタス〉の2021-22年秋冬コレクションがコラボレーション!“大人のエヴァ"をテーマに、初号機と2号機のボディカラーを写し取った、鮮やかなウェアが登場する。さらに猫グッズまで作ってしまった、中川翔子のエヴァ愛について。

中川翔子インタビュー

エヴァンゲリオン愛を語る

―今回のコレクションは、中川さん待望の『エヴァンゲリオン』とのコラボレーションになりました。

もう、最高です!『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開時にも〈マミタス〉でコラボしたんですけど、スタッフロールにクレジットを入れていただけて。またご縁が続いてすごく嬉しい!

―ワンピース、ブルゾン、スカート、どれもカラーリングが綺麗ですね。

テーマは“大人のエヴァ”。わかる人にはわかる、さりげない匂わせがポイントになっています。TV放送で『新世紀エヴァンゲリオン』を見ていた世代はもう大人だし、エヴァが好きで身につけたいけど、アニメ感が出過ぎると……という人も多いと思うんです。でもこういうエヴァ感なら取り入れやすいかなと思って。

―確かに、パッと見てすぐに「エヴァだな」とはならないですね。

その程よさを狙いました。カラーは初号機と2号機、ふたつのエヴァをモチーフにしていて、水彩絵の具で塗ったようなランダムな色使いで、ポップだけど落ち着いた感じに。さりげなく入ったグリーンはまさに初号機だし、2号機のオレンジの効かせ方もアスカを感じさせてくれる。秋冬こそ明るい色を着たいから、すごく嬉しいです。

―ワンピースの質感も柔らかくて、風合いが素敵です。

そうなんですよ。さらっとした着心地で、シワになりにくい。今日みたいにスニーカーを合わせるとカジュアルになるけど、ヒールで大人っぽくも着るのもいいと思います。私、サンプルができたときは髪型がショートボブだったので、首元の甘さが減って、すっきりして良かったです。

―襟も付いているんですね。

はい。取り外し可能で、付けるとちょっと甘さが出ます。手持ちのワンピースに合わせることもできちゃう。

―ブルゾンとスカートも使いやすそうです。

〈マミタス〉のブルゾンはいつも人気のアイテムなんですけど、今回も年齢問わず楽しめる一着になりました。女の子はスカートとセットアップにしてもいいと思うし、男の子がさらっと羽織るのもきっと似合う。裏地のピンクがまた絶妙なカラーリングだから、気分でリバーシブルにするのもいいんじゃないかなと。ぜひカップルで着て欲しい!

―しかもファスナーのところに……。

そう、大発明なんです。見てください、“NEKO.T.フィールド”!通常は正八角形のA.T.フィールドが猫の形になってるんです。最高じゃないですか?もうストーリーは全部そのままで、エヴァがNEKO.T.フィールドを繰り出すエヴァが観たいくらい。あとネームタグもいつもの〈マミタス〉のものをアップデートしていて、ロンギヌスの槍だし、初号機カラーだし、第3新東京市って書いてあるし……。もう素敵過ぎて泣きそうです。

―細かいディテールにエヴァ愛を感じますね。ポーチも同じカラーリングで作られていて。

「Nintendo Switchが入るサイズのポーチが作りたい!」ってアイデアを出したら形になりました。ちょうどいいサイズのSwitchケースってなかなかなくて、いつも裸のままバッグに入れてたんです(笑)。ちゃんとふかふかの素材でクッション性を保ちつつ、中にはポケットを付けてソフトが入れられるようにしています。

―メイクポーチとしても使えますね。

そうです、万能ポーチです。旅行のときはこれひとつ持っていけば何でも入るし、クラッチバッグにもできちゃう。

―ヘアアクセサリーもエヴァ好きにはたまりませんね。

最近ヘアピンにハマっていて、色々集めてるので、エヴァ仕様でも作ってみました。これは大人がさりげなく付けられる衝撃のヘアピン、ロンギヌス。電車で付けている人がいたらときめきません? 絶対「それ、ロンギヌスですよね!?」って話しかけちゃう。

―こんなに髪の毛を留めるのにぴったりなサイズだったとは。それにしても、ロンギヌスの魅力って何なんですかね。

ひと目でロンギヌスだとわかる、紛れもないあの形ですよね。零号機が月に向かってぶん投げたのもカッコ良かった……。

―さらに今回は猫グッズも充実しています。〈マミタス〉の真骨頂という感じがしますね。

キャットハウスはずっと作りたかったんですけど、まさかエヴァコラボで叶うなんて。見てください、このソロキャンプブーム下における本格的なテント住まい! プレートも全力のかわいさで、ひっくり返すとNERVにもなる。日替わりでお好きなほうをお使いください。初号機カラーでインテリアとしてもバッチリなので、ぜひお部屋の、視界に入る場所に置いてあげてください。

―ちなみに猫ちゃんは何匹くらいインできるのでしょう?

おそらく2匹くらい同時に入ると思います。うちは9匹いますけど、いつも2匹くらいでくっついて寝てる子も見かけるから、争奪戦になるかも。小さいワンちゃんでも大丈夫ですよ。飾りのロンギヌスが2本ついてるので、多頭飼いにはぴったりなんです。13号機ごっこができますよ。

―蝶ネクタイも、ブルゾンと同じテキスタイルを使っていてかわいいです。

猫の柄によって色を選んであげるのも楽しいですよね。うちのミュウちゃんはどっちでも合いそうだし、みかんちゃんはピンクかなあ。ここにもアクセントでNEKO.T.フィールドを付けました。新劇場版ではチョーカーがキーアイテムとして出てきてるし、ちょうどいいかなって。

―そっと外してあげたりして。

あのシーンはマリが印象的でしたよね。私は駅のホームでひとりで座ってるアスカを見ていましたけど……。アスカーーー!!

―(笑)。やっぱり中川さん、アスカへの愛が強いですね。

もちろんですよ! 私は永遠のアスカ推しなので。だから基本的にロングヘアですし。

―いろんなところで聞かれていると思いますが、改めてアスカのどんなところが好きなんでしょう。

かわいくて、強くて、キャピキャピしてなくて、自分の意見をバシバシ言えて、とにかくカッコいいところ。華奢でスタイルもいいし、声も全部好き。戦うアスカがまたいいんですよ。

―ご自身のYouTubeチャンネルでの『シン・エヴァンゲリオン劇場版』考察動画も凄かったですね。

あまりにも感想と余韻が暴走してしまって……。1時間くらい喋ってしまいました。時空を越えて興奮できる作品ってエヴァしかないと思うんです。ほんとに生きてこの時代をエヴァと歩めてよかったなって思う。14歳になったときはシンジやアスカに共感してたけど、いつしか憧れのミサトさんの年代になった。そろそろゲンドウ目線ですよ。

―それは行き過ぎだと思います(笑)。でも、そうやって時代をともに過ごしてきたエヴァという作品は、中川さんにとってどんな存在なんでしょう。

人生の傍らにずっとある、柱みたいな感じですかね。影響を受けた大きさは計り知れないです。私には、90年代のあの空気感や、まだオタク文化を堂々と公言できなかった感じ、あの時代の匂いが全部詰まってるように感じられるんです。当時も先鋭的だったけど、ずっと古くならないし、いつ観ても新しい発見がある。まだ観たことがない人は絶対にテレビシリーズから観てほしいんですけど、押し付けると“エヴァハラ”になっちゃうから気をつけてます。

―ちなみに、今後中川さんが〈マミタス〉で作ってみたい猫グッズにはどんなものがありますか?

プラグスーツ! マジックテープで着られるペット用の浴衣があるじゃないですか。あの感じで、パイロットが着用するプラグスーツを作りたい。

―想像するだけでかわいいです! まずは、この新作がエヴァファンに届くといいですね。

そうですね。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観終えて、『エヴァンゲリオン』完結の余韻が冷めやらぬ人はまだまだいるはず。その衝動を、ぜひこのコラボにぶつけてほしいと思います!

コラボレーションアイテム

エヴァンゲリオン × マミタス

mmts2021-22 AUTUMN / WINTER