COLUMN

僕が初めてフェスに行ったのは22歳の時だった。初めてキャンプをしたのは27歳だ。恥ずかしながらこの職業にしてはデビューが遅いかもしれない。
だって、僕達が洋服を魅了的に紹介する立場として経験は必須。
そんなアウトドアフィールドのデビュー遅咲きの僕でも、アウトドアのアイテムは僕が高校生の頃から贔屓に買ってたし、よく着ていた。だからか、ビームスに入社してアウトドアウエアの接客は好きだった。
好みとかの感覚論ではなく全てのディテールには裏付けされた理由があり、それぞれが求めるフィールドに一番適したスペックのアイテムを提案するというオススメができるから。色とかサイズはその次。だから、納得してお互い気持ちの良いショッピングタイムを過ごせた。

僕にとってアウトドアのアイテムってミニマルでありながら機能美に溢れたデザインで、なんか未来感を感じる。着てみたい、試してみたいは当然だけど、どうコーデしようというよりは、単純にプロダクト自体がかっこいいなぁってイメージ。新作のアッ◯ル製品をみる感覚に近いかも。
でも、よく考えてみると当たり前過ぎて自分でも気が付かないうちにアウトドアの機能って体験してたんだな。だって渋谷だって雨降るし、防寒や速乾は普段の生活に良いに越したことはない。自分のライフスタイルを快適に過ごすなら別にキャンパーじゃなくても着るの当たり前だし、きっとみんな僕と一緒で趣味の延長上で何かしらアウトドアのアイテムを持ってると思う。
だからか本当はアウトドアって山に登る人だけじゃなくて、街も既にそのフィールドに踏み入れてて、山に近づくほどアウトドアアイテムの機能の有り難さに気が付き、足りない機能やアイテムを求めるようになるんだと思う。

普段のスタイルはオシャレなのに、フェスとか山とか海に行ったらチョットダサくない?wって人いるけど僕の経験上、イケてるって奴はどこに行ってもそんなにスタイル変わってないし気張ってない。でもその”そんなに”の微妙な変化が重要。必要無いものは着ないし、必要なものをわかっているからそのアイテムだけ変更している。つまり、そのイケてるってスタイルになるためにはフィールドを知らないとそのスタイルができないわけだ。
スタイルは表層的なものだけではない。体験を通した経験と知識が自分のスタイルを成長させてくれるし、SNSとか雑誌でイケてるスタイルの勉強するんだったら手っ取り早く実際行ってきなよって言いたいな。って勝手にずっと前から思ってたから、そのきっかけ僕らで作ったよ。知らなくていい。ここから始まるんだ。ノースフェイスやビームスがアウトドアアイテムをオススメしている本質はそこにある。遊ぼうぜ、僕の言ってることわかるから。

前田 太志
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ビームス プレス
茨城県出身。2005年にビームス 大宮に学生バイトで入社し、6年半の販売員を経てプレスへ異動。メンズカジュアルPR担当として、カタログなど自社製作物を取りまとめる。また、アジア店舗のPRや新店オープンの広報も兼務。休日はもっぱら趣味は料理とフェス三昧の生活をおくる。

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