出会えた好きを大切に。

    COLUMN & ESSAY

    She is
    調査隊コラム
    独学で宝石のようなサシェを作る櫻子肩の力を抜いて「好き」と向き合う

    「調査隊コラム:好きなものの愛し方は人の数だけ。」vol.5

    EIKO
    インタビュー・テキスト:羽佐田瑶子 撮影:小林真梨子 インタビュー・編集:野村由芽 

    Mar 15.2021

    「いいものを作らなきゃ」というハードルを下げて、シンプルな気持ちでものづくりをして。

    「ものづくり」と聞くと、工程が難しく、センスが問われるように思います。しかし、櫻子さんは気負うことなく、気軽にものづくりを楽しんでいます。好きなものを眺めたり愛でたりしていた時期とものづくりをするようになった時期は、櫻子さんの中で緩やかにつながっていました。

    櫻子:音楽が好きだったので学生時代はバンド活動に励みましたが、なんだか他人の評価が気になってしまって素直に楽しめなかった。「好きなものは自分のために存在する」という意味で、ものづくりは他人を介在させず「自分」と「好き」だけの空間で追求できるので私には合っていました。「いいものを作らなきゃ」というハードルも下がって、もっとシンプルな気持ちでものづくりをしていると思います。

    最近は、織物やダーニング(衣服の補修方法。穴が空いたり傷んだりした箇所を、刺繍に似た手法でお直しすること)に挑戦しました。作家だと器用だと思われがちですが、そんなことありません。縫うことは苦手なんですが、肩のところだったので失敗しても髪の毛で隠れるだろうと(笑)。てづくりの始まりは、いつもそんな気軽な気持ちからです。

     

    櫻子さんがやってみた織物とダーニングの様子

     

    櫻子:ブログを書くのも、写メを撮るのも、自炊も、広義な意味で「ハンドメイド」だと思います。生活の一部にものづくりは溢れていて、私はそれらに救われた心地があります。やってみると案外できるので、気軽に挑戦してもらえたら嬉しいです。

     

    もっと軽率に「好き」になっていい。

    「好き」をどんどん作り出す櫻子さんが、いまハマっていること。ものづくりに限らず、アイドルやお笑い芸人、四柱推命などジャンルは多岐に渡ります。

    櫻子:四柱推命を勉強していて、昨年9月から人を占うようになってからより勉強に熱が入っています。あとは、NiziUも好きだし、霜降り明星も好き(笑)。全く違うジャンルでも点と点が急につながることもあるので、何かを好きになることって、デメリットがないんですよね。一途に追いかけようと責任を感じてしまう人もいますが、そんな必要ない。「好き」は増やしても減らしてもいいものだから、もっと自分の距離感に合わせて軽率に好きになっていいと思います。

    好きになるタイミングもありますよね。私が、シルバニアファミリーを好きになり始めたのは23歳からでした。幼少期は買ってもらえなかったので、大人になってから自分のお金で買うようになって。忙しかった時期に、自分にはできない営みをシルバニアファミリーの人形たちに代わりに繰り広げてもらいたくて(笑)、人形たちの部屋にポスターをたくさん貼ったり食卓を囲んだりして楽しんでもらっていました。

     

    23歳から始めたというシルバニアファミリー

     

    この時代は、独学がしやすい。もっと気楽に、好きなように学びを深めればいい。

    好きになったものに対して、「独学」で学びを深めていくのが櫻子さん流。インターネットや書籍など、あらゆる情報を駆使して様々な先人の知恵を得ています。師を仰ぐ人もいる中で、独学の醍醐味とは何でしょうか。

    櫻子:この時代は、独学がしやすいですよね。みんなが先生で、ヒントを出し合って持ちつ持たれつ暮らしているように思います。あと、「勉強」は1日2時間机に向かってノートにまとめなきゃいけないと思いがちですけど、そんなことない。もっと気楽に、好きなように学びを深めればいいと思います。

    私の独学方法は、まず気になるワードを検索します。Googleを使ったり画像検索したり。本も気負わずに買いますね。そうして、「5分」と時間を決めて調べたり考えたりします。興味があればもっと調べるし、惹かれなければ一旦離れます。積読もしますね。そうすると、勝手に自分の中で学びが蓄積されていくので、引き出しが増えるんです。離れていたものは思い出した時にまた手をつければいい。日記やインスタストーリー、Twitterの下書きをメモがわりにして、気になったことを残しておくと、未来の自分が拾ってくれて考えが整理されることがあります。

     

    「好き」なものとは、恋人のような距離感じゃなくてもいい。肩の力を抜いて

    PREV

    2 / 4

    NEXT

    PROFILE

    EIKO櫻子

    ekot spectrum works / 檸檬はソワレ ディレクター
1992/05/07 東京都出身
幼少時から東京、深圳、香港での生活を経て、貿易関連の業務に従事しながら、2015年からワックスサシェ・キャンドルの制作をはじめ『檸檬はソワレ』として活動をスタート。2018年3月より、檸檬ソワレを包括し、より裾野を広げた制作・提案を目的とした『ekot spectrum works (エコー・スペクトラム・ワークス)』を立ち上げ展開中。
東京、札幌、大阪など複数の店舗での取り扱いの他、イベント出展も多数。
最近ではMUSIC VIDEOへの作品提供や、手塚治虫生誕90周年アニバーサリーコラボレーション等、活動の幅を広げている。

    SHARE