冨士屋 Steam Labo
温泉コンフィチュール
地獄蒸し大豆の味噌
まるごと梅シロップ
まるごと野菜ドレッシング
温泉熱で食材の魅力を
余すところなく引き出す
鉄輪から発信する新しい食文化

温泉熱で食材の魅力を
余すところなく引き出す
鉄輪から発信する新しい食文化
「冨士屋ギャラリー 一也百(はなやもも)」は、現存する別府唯一の明治時代の旅館建築。現在はギャラリーやカフェとして活用しているほか、食文化の発信・交流の場にもなっている。オーナーの安波治子さんは、ここで地獄蒸しを中心とした鉄輪独自の食文化を研究し、伝統的な食文化と最新の技術を融合させた、新しい食文化を創造・発信している。そのプロジェクト名であり、ここで生まれた商品のブランド名でもあるのが『冨士屋 Steam Labo』だ。コンフィチュールや味噌など、地獄蒸しを活用して、食材本来の味や食感、香りを引き出した商品がラインナップされている。

安波さんは、鉄輪の温泉・観光業関係者らで開催した勉強会で「50℃洗い」と「低温スチーム」の技術に出会い、衝撃を受けたという。「この技術を活用すれば、鉄輪の蒸気をもっと価値のあるものに育てていけると思ったんです」そして一般の方にも体験してもらえるようにと、8年前から低温スチームの調理教室『蒸しくらぶ』も開催している。

安波さんは持ち前の探究心で、食材に適した蒸し時間や温度を試行錯誤しながら『冨士屋 Steam Labo』の商品を開発していった。「かぼすのコンフィチュールはまるごと蒸して、種以外は全部使っているんですよ。皮は刻んで、ワタと実はミキサーで撹拌しました。余計なものを加えなくても、かぼす自身のペクチンでとろとろに固まるんですよ」と、食材の特性を研究し、余すところなくおいしく活用している。そんな安波さんの夢は「鉄輪を食で尖らせていくこと」。「鉄輪に行けばおいしいものが食べられるって言われるようにしていきたいです。いろんな料理人に地獄蒸しで独創的なメニューを開発してもらいたいですね。それから、各地の食材を鉄輪に集めて地獄蒸しで加工したいです。鉄輪が熱源フリーの加工場みたいになっていくといいな」安波さんの情熱は、鉄輪の湯のように熱く尽きない。
温泉コンフィチュール各種 ¥740〜830+税
まるごと梅シロップ(300g) ¥1,000+税
まるごと野菜ドレッシング(200g) ¥680+税地獄蒸し大豆味噌(300g) ¥500+税

冨士屋ギャラリー 一也百
大分県別府市鉄輪上1組
TEL.0977-66-3251
10:00-17:00