BEAMS EYE on BEPPU あたらしいみやげものBEAMS EYE on BEPPU あたらしいみやげもの

みょうばん 湯の里

薬用 湯の花

日本で唯一の特別な湯の花
江戸時代から変わらない製法で
温泉をお土産に

湯の花小屋で湯の花を製造する技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されている

日本で唯一の特別な湯の花
江戸時代から変わらない製法で
温泉をお土産に

温泉地のお土産として有名な天然の入浴剤『湯の花』。通常は温泉の沈殿物を乾燥させて作られているが、別府市明礬地区の「みょうばん 湯の里」では、『湯の花小屋』と呼ばれる藁葺きの小屋の中で、湯けむり(=温泉ガス)から結晶を作り、純度の高い湯の花を採取している。これは江戸時代より受け継がれる独自の製法であり、世界で唯一、明礬温泉だけの技術である。

明礬エリア一帯は濃い硫黄の匂いに包まれている。地面から直接、目には見えない温けむりがたくさん出ているという

明礬地区ではその昔、『豊後明礬』と呼ばれるミョウバンを製造していた。当時は止血剤や染色剤、顔料など幅広い用途があり需要も高かったという。しかし明治時代になると、安価なミョウバンが輸入され値崩れを起こしてしまった。そこで、ミョウバンの製造過程でできる副産物だった湯の花をお土産として商品化したのだ。
湯の花小屋は、湯けむりが強く立ちのぼる場所に先人たちが建てたもの。「湯の花小屋と湯の花を作る職人が貴重なんですよ。藁などが手に入りにくくなりましたから、江戸時代と同じ製法で小屋を作るのも大変。昔は今の20倍くらいの広さの敷地に、湯の花小屋がたくさん建っていたんですよ」と、飯倉里美さん。現在の「みょうばん 湯の里」を作ったのは、飯倉さんのお父さん。当時から湯の花小屋を公開し、売店も備えて観光客を迎え入れていたのだという。「家でも浴槽に湯の花を入れています。おかげさまで職人も病気知らずで、肌の調子もいいんですよ」飯倉さんは、入浴には人を元気にする力があるという。「気持ちいいと感じると、人間は前向きになるんです。気持ちいいことって人に伝えたくなるでしょう? いいものを作っていれば、お客さんには必ず伝わると信じています。290年以上続いてるのがその証拠」
飯倉さんは2016年の震災を機に、湯の花製造に携わっているということの誇りや喜びを改めて実感したという。「絶対に、ここで途絶えさせてはいけないと思いました。湯の花は、私たちの自信であり誇りです」

湯の花やコスメなどにあしらわれている小花柄は、『湯の花つなぎ』と名付けられている。湯の花によって歴史や文化が繋がっている象徴だ。可愛らしさのなかにも、温泉資源や文化を守り、未来へと繋げていきたいという強い想いが込められているようだ。

飯倉さんは「別府をおもしろがってくれる人がいて、その楽しさを持ち帰れる商品を扱っていると思うと、とても誇らしいですね」と笑みを浮かべる。

  • 湯の花ミニコスメ3点セット ¥2,500
    巾着入り薬用 湯の花(5回分) ¥1,000

湯の里

大分県別府市明礬6組
TEL.0977-66-8166
8:30-18:00(売店)

BEAMS EYE on BEPPU あたらしいみやげもの
index

ビームスと大分県別府市の
コラボレーションプロジェクト
『BEAMS EYE on BEPPU』。
このプロジェクトでは3年間にわたり、
公募によって集まった36の事業者と
ビームス ジャパンのバイヤー2名で
「あたらしいみやげもの」を開発しました。