FEATURE
【Vol.3 Kawatani’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。”
人として大切なことを教えてくれたジャケット
BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。
無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。
Vol.3
川谷有輝
プロジェクトマネージャー
Kawatani’s
Best of Tsuzuku
持っているほぼすべての服をクリーニングに出すのがマイルールの私。そうすることで自分自身の心の健康と洋服の健康を同時に保てるような気がしています。
入社1年目に少し背伸びをして購入したこの〈WALES BONNER(ウェールズ ボナー)〉のスタジアムジャケットも年に数回クリーニングに出しながら丁寧に着用し続けているもののひとつ。同じアイテムなのに毎年スタイリングが変わり、自分のファッションへの理解や好みの変化を感じられるのも楽しいです。
とても気に入っているものなので購入したときの綺麗な状態を保ちたい気持ちはありますが、洋服はやはり消耗品。思いがけず汚れたり、レザー部分が擦れて傷ついたりしてしまいます。一時的に落ち込むことも何度かありましたが長く着続けるうちに仕方ないと思えるようになり、味わいにさえ見えるようになって、「なんだか柔軟になったな」と自分に成長を感じています。
洋服を大切にすることは自分自身の変化を楽しみ、柔軟さの重要性を学ぶ大切な機会。このジャケットはそんな象徴ともいえるアイテムです。
左上から
どこに行くにも欠かさず持ち歩いている〈OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー)〉のコーム。シーンに応じたヘアスタイルに合わせて歯幅を使い分けていて、日常では左から3本目のものを愛用しています。整いすぎず自然な仕上がりになるところがお気に入りのポイントです。
週に1度のペースで散髪に通い始めて8年。刈り上げ部分をこまめに整えたいということもありますが、つい考え込みがちな性格の自分にとって、散髪の時間は貴重なリラックスタイムでもあります。頭に残らないラジオ音だけの理容室や何気ない話で盛り上がる美容室は、今や私のライフスタイルに欠かせない存在です。
母の生まれた年、祖父が記念に購入したという〈OMEGA(オメガ)〉の『シーマスター』。譲り受けた時ラグ幅が合っていないベルトが付いていて、ズボラな祖父らしい一面が見えるのが気に入ってしまい、自分でベルトを交換した際にも前と同じ幅のものを選びました。
このTシャツも、ジャマイカのカルチャーにインスパイアされたスポーツウェアやテーラリング技術が特徴のブランド〈WALES BONNER(ウェールズ ボナー)〉のもの。とても細い糸を使うことで柔らかな風合いを実現しているリンガーTシャツは、ラグジュアリーとスポーティのバランスが好み。こちらも1回使用につき1回クリーニングしています。
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PROFILE
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川谷 有輝プロジェクトマネージャー
兵庫県神戸市生まれ。2019年に入社。メンズドレスの販売員、イベントプランナーを経て、現在はBtoB事業におけるプロジェクトマネジメントを担当。8年間継続している趣味はおよそ10日に1度の散髪。MBTIは建築家。