FEATURE

2025.01.16

【Vol.8 Higashie’s Tsuzuku】わたしの “つづく服。
” 伝統的なデザインとストーリーに魅了されたブルゾン

BEAMSの様々なレーベルのスタッフがバトンを繋ぎ、思い入れのあるアイテムをそのストーリーと共にご紹介する連載、『わたしの“つづく服。”』
9月29日の「つづく服。の日」が3年を迎えたことを記念して、レーベルを飛び越えたリレー企画をスタート。
無理をせずとも愉しみながらつづけられる、服好きな私たちらしい「つづく。」を繋いでいきます。

Vol.8
東江漠
ビームス ストリート 梅田

Higashie’s
Best of Tsuzuku

 

 

自分が大学生時代に働いていたセレクトショップ「DAKOTA」で、最近出会ったインドのラリーキルトを使用した〈Nasngwam.(ナスングワム)〉のブルゾン。インドはモノを大切にする文化が強く、元々は家族の健康を願って母から娘へと代々受け継がれてきた伝統的なキルトで、その生地を「DAKOTA」が見つけてリメイクとして再構築したものです。使っていくうちに表面が擦れて下層の生地が少しずつ顔を出していくのも魅力のひとつ。想いと布を絶やさない事で表現されたグラデーションや色彩は、見た目だけでなく、その歴史も美しいなと感じています。

 

僕自身、作り手の想いが詰まった洋服に心惹かれますし、それまでの経緯なども大切にしているのでストーリーやその背景を聞いてとても親近感が湧きました。僕もこの想いのラリーを絶やさず、後世に伝えていきたいです。

左上から

7年前、大阪アメリカ村の『GRIZZLY』で購入した〈Levi’s(リーバイス)〉の紙パッチ70505のリメイクGジャン。当時の生地を使ったヒッコリーの襟、両胸のポップな配色のハンド刺繍などを見ると、前に着ていた人はこの洋服を愛していたんだなと妄想が膨らみます。絶対陽気な人に違いないので話が合いそうだな、なんて思うと前の持ち主に会いたくなりますね。

 

入社1年目に購入した〈CENTINELA(センチネラ)〉×〈BEAMS PLUS〉のインディゴベスト。天然染料で糸を染め、伝統的な手織りで作られた非常に手間がかかったプロダクトです。当時の僕には人生で1番高い買い物でしたが、尊敬する先輩の熱弁接客に心打たれました。大切にし過ぎて年に数回しか着用しませんが、インディゴ特有の色の経年変化を楽しんでいます。

 

2019年に購入した〈NIKE(ナイキ)〉のDUNK LOW。同年にNCAAのチャンピオンシップで初優勝したバージニア大学のチームカラーであるオレンジ&ネイビーを採用したモデルがBEAMSカラーっぽくてとてもお気に入り。持っているスニーカーで1番VIP待遇のお手入れをしたくて、革靴同様に〈M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)〉のシューケアセットを使い、定期的に栄養と艶を与えています。

 

高校時代に購入した〈Nasngwam.〉のデニムパンツ。3ヶ月貯めたバイト代を握りしめて買いに行ったのを今でも鮮明に覚えています。自分の中では御守りのような存在でBEAMSの面接でも穿いたほど。気付けばもう15年愛用しているのでリアルなダメージや汚れがついていますが、不慣れな手付きながら自分でリメイクを施して穿き続けています。

 

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PROFILE

  • 東江漠ビームス ストリート 梅田

    大阪生まれ、大阪育ちで生粋の関西っ子。大学時代に地元豊中市のセレクトショップ「DAKOTA」でアルバイト。2016年に新卒としてBEAMSに入社。販売員からスタートしつつ、商品企画やイベント企画と多岐にわたる仕事をこなす。現在はリアルとデジタルを駆使したBEAMSのNEW BASICな接客を体現し、令和のカリスマ販売員を決める『STAFF OF THE YEAR 2024』に出場しファイナル進出!とにかくBEAMSが大好きで、何事にも全力に取り組む、販売員にとどまらない販売員です。