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PARISAから知る、
瞑想での自己との向き合い方。

How to Face the Self in Healing Meditation by PARISA.

2024.10.10

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いま、忙しい時間を過ごす現代人には、人生を前に進めていくためのメンタルが鍛えられる“瞑想”が必要かもしれません。最近、インストラクターの資格までとってしまったDJのPARISAさんに、いろいろお話を聞いてみました!“瞑想”を生活に取り入れ、習慣づけることで得られるマインドや行動の変化とは? 

Profile
  • パリサ

    PARISA

    1998年、東京都生まれ。2015年以降、DJとしてのキャリアを築きながら、瞑想の学校に通い、2024年に資格を取得。現在もDJとして活動する傍ら、メディテーションインストラクターとして、自然を通じた自己探求をテーマにしたコミュニティ「Blank Paper Club」を運営する。

“意識的に呼吸をすることで、
マインドをフルに活用する”

日本で生まれ、大学進学を機にロサンゼルスに留学をしたPARISAさん。在学中から音楽が大好きだったこともあり、人と関われるDJとして活動しました。その後、日本へ帰国して、多忙な日々を過ごす中で、“瞑想”に出会ったと言います。

 

「自分自身のコアにあるものはずっと変わらないけど、過去のトラウマや傷みと向き合わないと変わることはできない。けれど私が持っているコンプレックスって、マインドをオープンにすることで傷つけられるんじゃないかと思っていた時期がありました。でも人間は記憶の積み重ねで動くもの。だから、感情や考えがパターン化していることに気がついたんです。」

まずは自身の身体と対話する。リラックスした状態で瞑想ができるように、マイクロヨガで関節をほぐしたり、集中力を高めたりします。呼吸と同じモーションで身体を動かすことを意識して!

「ロサンゼルスと日本ではDJをする環境が全く違ったんです。アーティストビザを取得してアメリカにすぐに戻る予定でしたが、それがなかなか大変で、がむしゃらに仕事をこなしていた。ある日、友達とカフェでお茶をしている時に突然泣き出してしまったことがあって。そこで自分のキャパシティーを知ることができた。自分のために休憩を取ることを忘れてしまっていたんです。」

 

そんな自分を見かねて友人が連れていってくれた登山での経験から、人生の気づきを得たと話すPARISAさん。自然の中で目を瞑ってそこで費やす時間が好きで、後々その行為が“瞑想”であることを知ったそう。

 

「自分がどういう人間になりたいか考えたとき、心身ともに健康な身体であることが大事だと思った。健康的な食事、生活習慣、運動が身体の一部となって100の私になる。それも全て“瞑想”という行為を通じてわかったこと。自分のリズムを見る、気づく、行動に起こすには必要なことだったんです。」

瞑想に入るために3回程度、深呼吸をして身体と心、頭の中をクリアにします。行為を妨げるような邪念や思考が現れますが、それに引っ張られないように。

“WANTとNEEDのどちらも存在する。
意識をコントロールするために瞑想をする。”

「友人に誘われて行った瞑想の学校へ通いはじめました。そこでは、健康なときに習慣化すると、身体が自然と覚えるから、それがデフォルトになる。風邪や病気にかかってから平常な状態に戻すのが一番時間がかかると先生から教わりました。でも、良い状態を保つことって一番難しい。日々行っていると『あ、でも』ってオプションとなる2番目の思考が現れて、自分の気持ちを妨げる。私は瞑想をすることによって、それに惑わされることなく、習慣にすることができた。それは、メンタルの筋トレみたいなものなんです。」

 

とはいえ大事なことは「やりすぎないこと」だとか。瞑想をやりすぎてしまうとその世界にしか居れなくなってしまう。現実、人生や時間はすべて与えられたご縁なので大事に。感覚的な現実逃避のためにすることはなるべく避けるべきだと言います。

 

「自然の中で呼吸をすることは、新しいエネルギーをいただき、気持ちを浄化することにつながる。マザーネイチャーという言葉があるように、人間と自然は共存関係にあるんです。だから私はその環境に感謝をする。『私のネガティブな思考を流してくれてありがとう』って。」

「私は今、自分の幸せに向き合っているんです。未来は誰にもわからないから、“今”を大事にしたい。いいコンディションでいるために模索している期間ですが、将来は実践したり、学んだり、人生の目的を見つけることができる、その人の助けになる場所を作りたいと思っています。場所はどこでもいいし、食に関することでもヨガでも瞑想でもできることはなんでもいい。リトリート施設と言った方がイメージには一番近いかもしれません。」

 

自然を通して自己を見つけ出すことをテーマにしたコミュニティ『Blank Paper Club(ブランクペーパークラブ)』をしたり、音楽を通してみんなで一つになろうというメッセージが込められた『Oneness(ワンネス)』というイベントのオーガナイザーとしても活動するPARISAさん。彼女が目指す場所は、参加するみんなが安全でオープンでいられること。「私はキャリアのサクセスフルよりもライフのサクセスフルを選ぶ。だから皆さんも頑張りすぎないで」という言葉が印象的でした!みんなも瞑想を習慣に、今に意識を置くことからやってみよう。

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Photo:Sayuri Yamada
Edit & Text : Narumi Yoshihashi [MANUSKRIPT]

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