関西のダンスシーンで話題のイベント『MINGLE FLAIR』が2月15日(土)にモクシー大阪本町で開催! スペシャルなゲストも駆けつけ、大盛り上がりとなったこのイベントをオーガナイズした大上真生さんにインタビュー。
土曜の夜、20時過ぎ、モクシー大阪本町のロビーは『MINGLE FLAIR』を目当てにやって来た人で大賑わい! 『MINGLE FLAIR』は、 “交わるセンス”をコンセプトに立ち上げたダンスイベントで、昨年9月に第1回目が開催され、今夜が2回目。ダンスイベントと聞くと、技や個性を競い合うダンスバトルをイメージする人も多いかもしれない。でも、『MINGLE FLAIR』はちょっと違う。踊って、飲んで、喋って、食べて。訪れる人たちは皆、思い思いのスタイルでパーティーを楽しみ、そこではダンスやファッション、音楽、アートなどの多彩なセンスが交わり合い、たくさんのつながりが生まれています。ダンスシーンだけにとどまらず、大阪のカルチャーシーン全体を盛り上げるイベントとして注目を集める『MINGLE FLAIR』。ここでは「ビームス 梅田」のスタッフであり、MFlow名義でダンサーとしても活動する大上さんの思いに迫ります。
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― 大上さんが『MINGLE FLAIR』を始めようと思ったきっかけは何だったのですか?
僕自身、中学生のときにダンスを始めて、とにかくうまくなりたいと思ってやってきました。BEAMSに入った後も、仕事が終わったらすぐダンスという生活を続けていたのですが、あるときせっかくBEAMSにいるのだから、自分の好きなダンスとファッションを生かして何か面白いイベントができたらいいんじゃないかと思ったんです。
当初はダンスバトルも考えたりしました。でも、今のチームのメンバーと話をするなかで、ダンスとファッションはお互いに欠かせないものだし、競い合うものというよりはそれぞれの見せたいものをちゃんと表現できる場所があったらいいよねということになって、挙がってきたのがパーティーイベントという形でした。ダンサーのファッションって今でこそSNSが発達して、おしゃれな人たちも増えてきているんですけど、ちょっと前まではみんなとりあえずスエットやジャージというのが固定概念としてあって、あまりファッションで面白みを感じる部分が少なかったんです。
個人的にそこがもっと変わっていったらいいのになという思いがあったので、ダンスイベントでありながらファッションも考えて参加できる場所をつくろうと決めて、『MINGLE FLAIR』ができていったという感じです。
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― 地元大阪のカルチャーシーンを盛り上げたいという思いも強いそうですね。
人口は東京のほうが多いですけど、大阪をはじめ、地方でも盛り上がっているところは盛り上がっているので、どこかと比較してこうしなきゃいけないとは思いません。でも、大阪は生まれ育った地元ですし、何かをやるにしても気持ちよく楽しめるので、大阪を盛り上げたいなという気持ちはすごく強いです。『MINGLE FLAIR』を始めたことで、このイベントをサポートしてくれるメンバーができて、まだ準備段階ですけど、3回目の開催も考えています。
誰もが楽しめるパーティーイベントでありながら、世界レベルのダンスが見られるような空間を大阪からつくっていきたいですね。自分自身も以前よりは視野が広くなったこともあって、『MINGLE FLAIR』でやろうとしていることがもう少し浸透していけば、いつかは大阪以外の違う場所に行ったりしてもいいのかなとひそかに思っています。ダンスをする人はもちろん、ダンスをしない人も気軽に遊びに来ることができて、自分の表現したいものを出す。それらが互いに交じり合って、いろいろなムーブメントがここから生まれていけば最高ですね!
DJがフロアを盛り上げ、その中心ではダンスチームがかわるがわるパフォーマンスを披露し、それらを取り囲むようにたくさんの人たちが楽しそうに体を揺らしている。時間がたつにつれて、想定を超える人が集まったようで、会場の外にまでオーディエンスが溢れかえっていました! ラストはDONGURIZU(どんぐりず)のスペシャルライブで会場は大いにぶち上がり、ハッピーでグルーヴィ―な『MINGLE FLAIR』は閉幕。大阪カルチャーシーンの新しい可能性を広げる大上さんと『MINGLE FLAIR』の動きにこれからも注目しましょう!
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大上 真生
MAO OUGAMI
1998年、大阪生まれ。中学生のときにマイケル・ジャクソンのPVを見て、ダンスに興味を持つ。高校時代にブレイクダンスにハマり、関西を代表するブレイクダンスチーム「MORTAL COMBAT」の下部組織「MORTAL COMBAT NEXT GENERATION」に所属していたこともある。2016年にBEAMSに入社し、現在はビームス 梅田スタッフとして勤務。
Text : Masayuki Sawada
Composition:MANUSKRIPT