ルールは自由、でもスタイルをもつ
FEATURE : KOTA MIURA | 三浦 孝太(総合格闘家)
小さな頃はサッカー少年。それでも格闘技への興味を持ちはじめ、高校を卒業後、未知の世界へ飛び込んだ。総合格闘家、三浦孝太は、偉大なる父からプロの世界の厳しさを自然と学び、現在はどれだけ人を魅了し、期待を抱かせられるかを考えてトレーニングを積み上げている。今日は新しく立ち上げたブランド、〈KMB(ケーエムビー)〉の新作とともに、BEAMSの世界でシューティング。
VOICE
格闘技はスポーツか、と聞かれると、スポーツじゃないのかな、と思います。スポーツだったらどんな大会でも一律のルールがあるけど、格闘技は団体によって時間もルールも違ければ、リングだって変わってくる。それがいいところというか、面白さ。サッカーだったら、このチームが強いからこういうルールにしよう、なんて絶対ない。でも、格闘技ってルールを自由に変えられるから、エンターテインメントとしても楽しめる。ボクシングの選手と格闘技の選手が戦ったり、両者でボクシングっぽいことをしたり、間のルールを作ったり。
そうこうしていると、誰か一番強いのかがわからなくなるんですが、そこがまた魅力なんです。「このルールなら誰が勝つかな?」ってファンの想像も膨らませることができます。僕はいま、格闘技にもいろいろな種類がある中、もっとも過酷なMMAを選んでいます。この間はボクシングして、今度はキックボクシング、そんな幅のある中でワクワクを楽しんでいます。今後は、自分よりも格上の相手にどんどん挑戦していきたい。奇跡が起きるかも?って期待をファンの人に持ってもらえる試合をたくさんできたらいいな、って思います。
服が好きなので、ファッションの現場も楽しいです。着心地がよくて、色もいっぱいあって、欲しい服にたくさん出会いました。今日は自分のブランド、〈KMB〉とBEAMSのミックススタイリングをしてもらいました。〈KMB〉は海外でも販売される予定なので、三浦孝太を知らなくても、格闘技に興味がなくても、世界中で着てもらえるブランドになりたい。海外の友人にプレゼントして、広めてもらって、いつかたまたま行った国で僕の服を着ている人を見かけるのが夢です。
ネイマールとかジャスティン・ビーバーとかみたいに、自分のスタイルがある人に憧れて、自分も探しているところ。それは僕のお父さんも、好きなスタイルをたくさん持っていたことが影響しているかも知れない。将来的にはスーツをいっぱいそろえたい。海外の友達って、食事やパーティは個性を出す場所だと思っていて、みんなすごくおしゃれに着飾っているんですよ。練習のときはジャージ、普段はカジュアル、でも、おしゃれなところにいくときはスーツ、みたいなメリハリをつけたい。そしてお父さんみたいに、格好良くスーツを着こなせる大人になりたいなって思います。
Photo:Kento Mori
Styling:So Matsukawa
Hair & Make-up:Narumi Tsukuba
Design & Development:RaNa design inc
Production:MANUSKRIPT