ELEMENTS OF STYLE | 中村達也ブログ
ダッフルコート
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
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去年の11月26日にアップした記事で私のオススメとして紹介したTITO ALEGRETTOのブラウンのシアサッカーのスーツは、着数も少なかったので予約で完売してしまいました。
写真だけだと生地感も色目もわかりづらいので、キャンセルが出る可能性もあります。
ご興味のある方はキャンセル待ちを入れていただければと思います。
実は、私も結構キャンセル待ち入れる事が多いです。
今回は同じブラウンのスーツでもウール素材でタイドアップでもカジュアルでも着れるオススメのスーツをご紹介します。
BRILLA E/ZEGNA BROWN メランジ。
(品番 2417-0766)
ゼニアのBIELMONTEという、シルクが10%混紡された生地で仕立てられています。
ビエルモンテは、ゼニア社が保護している国有地 ”オアゼニア” のヴィエラ地区で飼育された羊の原毛を使った、2020年秋冬に新たにリリースされたシリーズです。
生地の特徴は、今までのゼニアの生地のような柔らかく滑らかなタッチと違い、まるで英国の生地のようなドライタッチでハリとコシのある生地感が特徴です。
私もこの生地を初めて見たときは、良い意味で「これがゼニアなの?」のという印象で、ファブリックネームが付いていなければ英国生地と言っても誰もが信じるくらい英国っぽい生地感です。
ちなみに、ハリとコシがあるということは皺にもなりにくいという特性があります。
このように、生地を強く握ってシワを作ろうとしても、手を離せばご覧のように皺にもならずもとに戻ります。
昨今は糸を加工した機能素材が多く見られますが、この生地は言うならばナチュラルファイバーの機能性素材と言えます。
シワになりにくくパンツのクリースも取れにくいので、湿気の多い日本の夏には特に向いています。
生地感もさることながら、私が刺さったのがブラウンの色目。
少しグレーが混ざったような独特なブラウンのトーンは、他のブランドにはない、さすがゼニアと言える発色です。
画像ではわかりにくいのですが、とにかくご興味のある方には見ていただきたいブラウンのトーンなんです。
グレーがミックスされたようなブラウンなので、コーディネートはそれほど難しくありません。
定番のサックスブルーのシャツにネイビーベースにブラウンのジャガータイ。
最もオーソドックスな ”アズーロ エ マローネ”のコーディネートです。
パープルやピンク系も合います。
淡いパープルのストライプに濃いパープルのジャガードタイ。
パープル以外にもワインレッドのような暖色系のネクタイも良く合うと思います。
ネクタイをしない場合は、シンプルにポロを合わせてもいいですね。
ブラウンにネイビーやブラックの合わせもオススメです。
ブラウン×ブラックは一昔前はNGな合わせでしたが、近年モード系の流れの影響もあり、クラシックの世界でもよく見られるようになりました。
ただし、ブラウンの色目が明るいと野暮ったくなりファッションに無頓着な人に見えるので、このブラウンのようなグレーがミックスされていたり、濃いトーンのブラウンと合わせることをおススメします。
ちなみに、ブラウンにブラックの靴を合わせる時も同じ考え方です。
そして、私もよくやっているウェスタンシャツやワークシャツを合わせるコーディネートもおススメです。
ちょうど私のinstagramの画像にブラウンスーツにウェスタンシャツやワークシャツを合わせた画像がありました。
上はBOLZONELLAのシャンブレーのウェスタン、下はKENNETHFIELDのシャンブレーのワークシャツです。
ここまでカジュアルなシャツを合わせるのは難易度が高いと思われる方は、手持ちのワイド系やボタンダウンのシャンブレーやデニムのシャツを合わせてもいいと思います。
シャンブレーやデニムシャツをお持ちの方はノータイで合わせてみてください。
この場合、いわゆるドレスダウン的なコーディネートなので、靴はスリッポン系を合わせることをオススメします。
ポロを合わす時も同じ考え方です。
コーディネートがカジュアルな場合は、靴もカジュアルなモノを合わすのが基本です。
このように、タイドアップするだけがスーツの着こなしではないですが、何でもかんでもノータイでドレスダウンしても良いかと言えば、
そうではありません。
コットンやリネンのような元々スポーティーな生地のスーツはタイドアップでもノータイでも着れますが、ウール素材の場合は素材感が重要です。
高番手の糸を使い、平織で柔らかくて滑らかなタッチのドレッシーな生地はドレスダウンには向きません。
逆にフレスコやギャバジンのようなドライタッチで硬い生地はドレスダウンに向きます。
このゼニスの生地もドライタッチのフレスコなので、カジュアルなスーツスタイルでも合わせられるという事ですね。
因みに、ストライプのスーツもこんな感じでノータイで着れます。
上の画像はFOX BROTHERSのフレスコ。
下はBARBERIS CANONICOのフレスコです。
どちらもドライタッチのフレスコなので、ドレスダウン的なスポーティーな装いにもよく合う生地です。
難しい事を色々述べましたが、要はスーツをカジュアルに着こなすには色柄も大事ですが、素材感が重要ということです。
簡単に言えば、タッチが滑らかで柔らかく光沢があるようなドレッシーな生地はドレスダウン的な着こなしのは向かず、ドライタッチでハリとコシがある生地はタイドアップもできればドレスダウン的なコーディネートにも向いているということですね。
昨今流行りのカジュアルなスーツにTシャツという若いコーディネートもいいですが、私はインナーに合わせるシャツは襟が付いていた方がなんとなくしっくりくるんです。
そして、シャツを合わせるのであれば、カジュアルなスーツよりもクラシックなスーツの方がいい。
オトナは適度なドレスダウンの方が無理がなく若々しく見えると思っています。
ということで、このBRILLAのスーツ、タイドアップもカジュアルにも両方着たいという人には特におすすめです。
クールビズやテレワークでスーツを着なくなったという人もクローゼットを見て、このような生地のスーツがあれば是非ドレスダウンして着てみてください。
ビジネスシーンで着るだけがスーツの着方ではない。
そういう時代に向かっているような気がします。
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