ELEMENTS OF STYLE | 中村達也ブログ
ダッフルコート
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
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おそらく渋カジ世代の人たちには馴染みが深いGジャン。
70年代にデニムファッションの大ブームがあったので、自分が初めてGジャンを着たのは小学生の頃。
70年代なのでパンツは所謂ベルボトムですね(笑)。
それ以降Gジャンを着ることはなく、1984年にアルバイトでBEAMSに入社してから古着のGジャンを着ている先輩たちの影響もあり、買ったのがこのGジャン。
70年代のLEEの220。
古着屋巡りが苦手だった私の為に、先輩が探してきてくれたものを素直に購入しました。
直球のアメカジ風に着るのは苦手だったので、当時はこんな感じで着ていました。
セントジェームスのナバルにリーバイス505のカツラギのオフホワイト、足元はスタンスミスやスペルガ、レザーシューズだとALDENやフランスのJEAN BADY(ジャンバディ)のローファーをよく合わせていました。
ちょっとフレンチっぽい当時のBEAMSスタイルですね。
このGジャンのエピソードがMEN’S EX Onlineに掲載されているので、まだご覧になっていない方は是非ご覧ください。
今、レアなお宝!「LEEの’70sデニムジャケット」を手に入れるまで (mens-ex.jp)
このGジャンも結局数年しか着ることはなく、私のアーカイブの資料として保管状態となり、その後Gジャンを着るのは50歳を過ぎてから。
きっかけは10数年前に起きたイタリアのデニムブーム。
最初はファイブポケットがブームになり、その後アイテムが広がりGジャンも出てきました。
そうなるとPITTIの会場でもGジャンを着る人を見かけるようになるのですが、イタリア人のGジャンスタイルが結構イタいんです・・・
どこで買ったのかわからないリーバイスのGジャンにファーをつけたり、裏地にエルメスのスカーフをはったり、まるで日本がバブルだったころのようなGジャンを着た人を見かける始末。
サイズ感も適当で、アメカジに疎いイタリア人が着てはいけないものだと当時は思っていました。
そんなイタリア人たちのGジャンスタイルを反面教師にしながら、当時自分が着るならと考えて作ったのがこのGジャン。
6~7年前に展開したBRILLAのオリジナルのGジャンでした。
当時はスリムフィットの流れが強かったので、ストレッチ混の岡山デニムを使いタイトなフィットで作りましたが、かなり好評で早期に完売しました。
私も当時休日によく着ていました。
その後スリムフィットの流れも落ち着くと、オーソドックスなアメリカっぽいGジャンが欲しくなり、購入したのがこのGジャン。
3~4年前にBEAMSのカジュアルで展開していた、ORSLOWの所謂サード型のGジャンです。
ちなみに、最近はこんな感じで着ています。
上の画像はクルーネックのニットの上にGジャンを羽織り、その上にMOORERのダウンベストを着ています。
パンツは綺麗めに見えるようにホワイトデニムを合わせました。
ドットのシルクスカーフもポイント。
下の画像は10年くらい前にRay BEAMSで購入したバンダナ柄のスカーフ。
こんな感じで、ラギッドなアメカジ風に見せないのが私のGジャンスタイルです。
そして、昨年ちょっと毛色の違うGジャンが欲しくて手に入れたのが、FOLLOWという日本のブランドのGジャン。
デザイナーの井出さんはフランスの某有名ブランドのデニムコレクションを手掛けた方なので、このGジャンは
も少しヨーロッパの雰囲気があります。
ヨーロッパの雰囲気と言っても、イタリアの艶感とは違う洗練された感じが刺さりました。
コーディネートはこんな感じです。
上の画像は、BOLZONELLAのシアサッカーのラウンドカラーにGERMANOの2プリーツのホワイトのコットンを合わせました。
靴はSEBAGOのネイビーのデッキシューズだったような・・・
下の画像は、ラングラーのデニムのウェスタンにBEAMSのカスタムテーラーでオーダーしたハウンドトゥースのベルトレス、靴はパラブーツのネイビーのローファーです。
ドレスとカジュアルのミックススタイルですが、Gジャンがアメカジっぽくないのがポイント。
このFOLLOWのGジャン、サイズ感もシルエットもGジャンにありがちな野暮ったさがまったくないんです。
特に襟がジャケットのように首に沿うところやアームホールが脇の下に入る感じは、まるでテーラードジャケットのようです。
そして、ボディーのフィッティングや着丈の長さも絶妙。
なので、最近はカジュアルなスタイルの時はORSLOW、ドレスとミックスする時はFOLLOWと使い分けています。
ということで、自分が実際に着てみてすごく気に入っているので、今シーズンBEAMSで展開することになりました。
自分が着ているFOLLOWのオリジナルは旧織機で織られた14.5オンスのデニムを使っているので、かなりハリとコシがあって馴染むまで時間がかかります。
そこで、オリジナルの生地に限りなく近い雰囲気でストレッチが入り、もう少しオンスの軽いデニムをデザイナーの井出さんに探してもらいました。
提案いただいたのは11.6オンスのストレッチ入りデニム。
ストレッチと言っても2パーセントの混率なので、言われなけれわからないレベルです。
イタリアのデニムのように不自然なストレッチ感がないのがポイント。
オンスが軽くなったと言っても、しっかりとした本格的なデニムの雰囲気は変わりません。
そして、もちろんセルベージ付きの日本製デニムです。
ということで、このFOLLOWのGジャン、私のおススメなので是非ご試着してみてください。
特に古着が苦手な方やアメリカっぽいGジャンの野暮ったい感じが苦手な方、イタリアブランドの行き過ぎた加工やデザインが苦手な方にはおススメです。
FOLLOWのGジャンは一言で言うなら ”洗練された都会的なGジャン” です。
2月中頃入荷予定で、品番は ”2418-0374” です。
BEAMSのオンラインショップにも後日アップされますので、サイズスペックなどはそちらでチェックしてみてください。
ちなみに、私が着ているのはSサイズです。
そして、実はFOLLOWのファイブポケットも持っています。
これもシルエットが抜群にいいんです。
RESOLUTEやORSLOWのファイブポケットも穿いていますが、これは別物でGジャン同様洗練された都会的なファイブポケットです。
なぜコレを展開しないのかというと、単純にファイブポケットのバリエーションが多いというこちらの事情(苦笑)。
自分はクリエイティブディレクターなので言えば何でもできますが、無理にやれとは言いません(笑)。
なので、皆さんがGジャンを気に入って買っていただければ、他のブランドのファイブポケットを押しのけてでも展開します(笑)。
2021春夏はショートブルゾンの流れがきていて、ファイブポケットも流れがきています。
なので、どちらも今シーズンらしいアイテムということですね。
オトナのデニムスタイルは野暮ったく見せないのがポイント。
ウールのパンツや綺麗目のコットンパンツとあわせてもいいですし、ジャケットにファイブポケットというコーディネートもいいですね。
手持ちのアイテムで合わせられますので、しばらくGジャンを着ていなかった人もファイブポケットを穿いていなかった人も、今シーズンは是非再チャレンジしてみてください。
私が着こなせるということは誰でも着こなせます。
難しいコーディネートはいりません。
それが中村ベーシックです。
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