NAKAMURA’S NOTEBOOK
今季のトレンドはぜんぶココに集約 中村達也的、春の10個の太鼓判
"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。
今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。
本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。
NAKAMURA’S NOTEBOOK
昨年春夏、メンズファッションに戻ってきた“カラフルさ”。今年も引き続き色彩豊かなコレクションが各サプライヤーから提案されていますが、より“明るく・軽やかな”トーンにシフトしているのが特徴です。
春夏には毎シーズン必ず打ち出されているブルー系の色ですが、シーズンによって色の雰囲気に変化があり、それを的確に捉えることが旬の表現につながります。昨年はコバルトブルーなど、彩度が強く鮮やかなブルーが象徴的でしたが、今年はやや淡い色みが多いのが特徴。そして若干スモーキーなトーンや、“パウダリー”と表現されるパステルトーンの提案も目立ってきています。同じ“カラフル”という流れでも、昨年のような発色の強いトーンと今年の軽やかなトーンでは印象がかなり異なります。人によって似合うトーンも変わってきますので、気軽に試着しながら吟味してみてください。
昨年春夏のキーカラーとなったグリーン。こちらも、昨年はダークグリーンやミリタリーグリーンといった暗めのトーンが中心だったのに対し、今年はより明るく優しげなトーンが増えてきています。とりわけ、“ミント”と表現される淡いグリーンの打ち出しが各サプライヤーから提案されているのが印象的です。一見、派手そうに感じるかもしれませんが、オフホワイトやベージュといった定番色と非常に相性のいい色。お手持ちの服とも無理なくコーディネイトできるはずです。軽装になる春夏はマンネリに悩まされがちですが、グリーンを取り入れれば絶好のアクセントとなるはずです。
アメリカントラディショナルなムードを漂わせるマドラスチェックが昨年カムバックし、今年もそれが継続中。しかし、2021年ならではの特徴として、同じマドラスでも“渋めなトーン”が多くなっていることが挙げられます。これはアイビーブーム時代に「ダークマドラス」とよばれた柄。通常のものよりシックな印象で、スタイリングもしやすいのが魅力です。興味深いのは、本来こういったマドラス柄を使ってこなかったヨーロッパのブランドも、今季はこぞって提案している点。アイビー時代には存在しなかったクロスオーバーが今、とても新鮮に感じます。
昨年春夏には、「リファインドリゾート」という大きなキーワードがありました。クラシックリゾートをイメージしつつ、それをアップデートさせたリラックス&エレガントなアイテムが数多く並びましたが、今年もその流れが継続しています。全体の流れを見ると、太く主張のあるストライプアイテムも多いのですが、ビームスでは比較的取り入れやすい柄を中心にバイイングしました。パンツやシャツのほか、ジャケットにもストライプ柄を取り入れています。数年前に人気を博したスクールストライプ系のジャケットとはまた違った趣きで、夏も涼やかに装えるのが魅力です。
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【後編】中村達也の2023-24秋冬トレンド解説 正しい装い、16のルール。
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