＜フライ＞のセミワイドカラーシャツ 圧倒的な美しさに、人は抗えるのか？

世界三大美女のひとりに数えられる楊貴妃は、玄宗皇帝の寵愛を受けた結果、安史の乱を引き起こしたとされています。この史実から我々が学ぶべきは、“オトコという生き物は、えてして美しいものに弱く、その美しさに魅了されればされるほどに、判断を見誤ってしまう”ということ。しかし、ビームスと洋服との関係のみに限っていえば、この例は当てはまりそうにありません。それは、マシンメイドの最高峰”との呼び声高い〈フライ〉のシャツに対して行った別注などを見ていただければ、自ずとわかるはずです。同社の魅力についてはここでは割愛させていただきますが、好みはあれど、その佇まいの美しさに異を唱える人はいないはず。にも関わらず、ネックサイズに対して1サイズ小さいボディに変更するというエクスクルーシブモデルの製作を依頼したのです。美しいものを前にしても、目を曇らせることなく、日本人に合うように更なる美しさを追したこのシャツは、“ビームスのモノづくりに対する姿勢の表れ”とも言えるのかもしれません