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About Us

ビームスが思う理想の男性像

"MR_BEAMS"とは、ファッションをきちんと理解しながらも、
自分の価値観で服を選べる
"スタイルをもった人"のこと。
と同時に、決して独りよがりではなく、
周りのみんなからも「ステキですね」と思われる、
そのスタイルに"ポジティブなマインドがこもった人"のこと。

今回立ち上げたオウンドメディア#MR_BEAMSには、
私たちビームスが考える理想の大人の男性像と、
そんな理想の彼が着ているであろうステキな服、
そしてMR_BEAMSになるために必要な
洋服にまつわるポジティブな情報がギュッと詰め込まれています。

本メディアを通じて、服の魅力に触れていただいた皆様に、
ステキで明るい未来が訪れますように……。

別注の仕掛け人同士がそのこだわりを徹底激論しました

別注の仕掛け人同士がそのこだわりを徹底激論しました

特別な別注のおはなし

無藤:西口くんと面と向かって洋服の話をするなんて、久しぶりじゃない?
西口:たしかにそうですね。大先輩とこのようなお話ができるのはとても嬉しいです。
無藤:面白い話、楽しみにしています。そろそろ本題の今季の別注について話を。
西口:では、僭越ながら私から。この<エンツォ ボナフェ>は、過去に取り扱いがあったモデルをモディファイドしたものです。

過去に取り扱いがあったモデルを現代的にモディファイドした「ケーリー グラント2」。踵の小さな日本人の足型に合わせたラスト変更や、コバのトゥをラウンド型に修正、そしてピッチドヒールも低めに設定するなど随所をアップデイト。さらに2Cと呼ばれるグッドイヤーマッケイ製の採用により、堅牢性と返りのよさを実現。

無藤:この色気のある感じはいいね。今季はブーツが気分ってこともあって、なおのこと刺さる気がする。
西口:本当ですか!?嬉しいお言葉ありがとうございます。ブリッラはどんな感じですか?
無藤:うちの一発目はこれでいこうかな。<ティト アレグレット>のジャケット。

約3年の歳月を掛けてアーム回りなどに計10回以上の修正を繰り返しようやく商品化へとこぎつけた、無藤自身も思い入れの強いナポリ銘柄<ティト アレグレット>のシングルジャケット。クセのある色気を漂わせる同ブランドのイメージに合わせ、通常のブラックウォッチよりも色気のあるシャドウブラックウォッチ柄の生地をチョイス。

西口:色気という点では、このジャケットもブーツに負けてないじゃないですか。
無藤:思い入れのあるブランドだからね。
西口:生地がシャドウブラックウォッチってところも素敵ですね。
無藤:そういう意味では、僕も<バフィー>のカシミアニットと<エルネ>のパンツは“やられたな”と思ったよ。
西口:このカシミアの<バフィー>は、ボートネックなんですけど、ネック部分が横に開きすぎていないのがポイントなんです。

無藤も羨むほどのクオリティを誇るカシミア製のボートネックニット。ネック部分の両サイドの開きを通常よりも狭めに調整することで、肌の露出を必要最低限に抑えています。これによって、大人が着てもイヤらしい印象は皆無。一方ボディは、バスクシャツを彷彿させるストンと落ちるリラックス感のあるシルエットを採用しています。

無藤:そう! この開きの絶妙な調整のおかげで、大人が着てもイヤらしくならないんだよね。いや、本当にいいよ。そして、このシューカットのスラックスも今季、まさに気分だよね。僕はちょっと勇気がなくてバイイングできなかったなぁ。
西口:無藤さんなら難なくはきこなしちゃいそうな気もしますけど。
無藤:そうかもね。だからまずは僕が試して、すんなりはけたら40~50代のお客様にも受け入れられると思うから、そうしたら来季あたりバイイングしようかな。

“ドレスクロージングにも70年代の流れが徐々に訪れてきている今だからこそ、その気分をバイイングにも反映させたかった”という西口の想いを強く感じさせるシューカットのスラックス。今季誕生したブランドが手がけたアイテムで、非常にしなやかなストレッチウール製のフランネルを使用しているため、はき心地もすこぶる快適です。

西口:その半歩先の感覚、大切ですよね。私は時折ヤリすぎてしまうことがありまして。
無藤:ヤリすぎちゃうところは、やっぱりあるよね。<エンメティ>の赤のライダーズは我ながら“振り切ったな”って感じだし。
西口:個人的にとてもブリッラらしくていいなと思っていました。

“夜の六本木で赤いライダーズを着ていたおじいちゃんが抜群にカッコよく見えた”という理由から別注を決意したシングルライダーズ。実は数シーズン前に“赤はさすがに……”と躊躇してしまい、ボルドーで別注したところまったく売れなかったという経緯もあり、反省も含め満を持しての登場となる意欲作です。上質で非常に柔らかな羊革製。

無藤:洋服の歴史にもすごく興味がある西口くんとしては、この<ディノマッティア>のコンチョベルトも気になるんじゃない?
西口:そうなんです。こういうウエスタン調のベルトって、いつ頃流行ったんですか?
無藤:僕が入社した87~88年あたり。当時からスタッフはミックスコーデが好きで、ウエスタン調のベルトにアルマーニのソフトスーツを合わせていたなぁ。当時は、もっと太くて本気っぽかったけど……。

無藤が入社した当時に絶大な人気を博していたブランドのウエスタンベルトからインスパイアされたスエード製のコンチョベルト。当時に比べてステッチをレザーと同色にしたり、コンチョの質感をマットにしたりと、モダンさを演出するこだわりが随所に。西口からも“歴史的な面白さも含め、かなり刺さりました”と太鼓判。

西口:勉強になります。ところで、この<ジャブス アルキヴィオ>のパンツもいつにも増してしなやかな風合いですね。
無藤:毎シーズン人気の「マサッチョ」で新しい生地を使ったやつだね。リヨセルが入っているからクタッとしていて、ドレープがきれいに出る。人気目線で言えば、<バブアー>の「スペイ」も売れているんでしょ?

ビームスが長く別注モデルとしてオーダーしている「マサッチョ タイプA2」モデルに、今季の新作生地である滑らかなタッチが特徴のリヨセルを軸に、コットンとポリウレタンをミックスして織られたガーメントダイツイルファブリックを載せた一本。ガーメントダイによる色ムラ感、縫い目のパッカリングなどこなれた雰囲気が特徴です。

西口:そうなんですよね。しかも今季は取り外しできるライナー付きでオーダーしたんです。一見地味な別注ですけど、このひと工夫で着用できる期間が格段に長くなるので、本当におすすめです。

ここ数シーズン、絶大な人気を誇る「スペイ」を今季も別注。ボディはワラント付きのタグを採用した本国生産に対して、通常本国版には付属しないライニングをアジア生産にて別注。ディレクターである西口の“素晴らしいものだからこそ、真冬でも着てほしい”という想いを文字通りカタチにした、本国&アジア合作の希少な別注品です。

無藤:いいね。うちでもやっているよ。地味な別注(笑)。<フィリッポ デ ローレンティス>のチルデンニットは、元々全体がケーブルだったものを、袖の部分をフラットにして色変えしただけっていう……。
西口:目立った別注ではないですが、そのおかげでコスプレっぽさが薄れて、ジャケットを着たときもストレスに感じないのではないでしょうか。そういう意味では、意味のある地味さだと思います。

ボディをケーブルにしつつ袖をフラットにした編み地、ホワイト×ネイビーの配色等々、インラインにはない別注によるチルデンニット。ウールカシミアを使用しているため、肌触りも滑らかです。フラットにした袖のおかげでコスプレっぽい印象も皆無。さらに上からジャケットを羽織った際にも、アーム部分にストレスを感じにくくなりました。

無藤:嬉しいこと言ってくれるよね。そういう細かさもビームスらしいかなと。そんな西口くんには、このムートンダッフルがすごく似合いそうだね。
西口:この<チンクワンタ>は自信作ですね。デニムとカットソーにこれを羽織るだけでラグジュアリーな雰囲気に仕上がります。ところで、素材といえばスエードのイメージが強い無藤さんが表革のローファーを別注していたのが気になっていたんですが……。

英国のヴィンテージダッフルコートをムートン素材で表現。天邪鬼な西口らしく、テーマは“ヘビーデューティだけどラグジュアリー”とのこと。重量はかなり重めですが、全体のバランスを考慮しているので肩に乗るとさほど重さは感じません。カジュアルに合わせるのはもちろん、ブラックムートンなのでスーツやジャケットとも相性抜群です。

無藤:なんか久々にブラックデニムとかジャケットにカラーニットというスタイルに合わせたいと思ったんだよね。
西口:靴の気分は断然表革ですよね。

今シーズンは、両レーベルのディレクターともに“表革のシューズが気分”とのこと。なかでも、普段スエード靴ばかり履いている無藤がチョイスしたのが、デザインから完全別注した「パッソ」です。一見ミニマルなローファーながら、ブランドが得意とするボロネーゼ製法を採用することで洗練された都会的なフォルムに仕上がっています。

無藤:ちょっとスカした感じで履きたいっていうか。だから<ポルペッタ>に別注しちゃった。最後のアイテムになるけど、このマフラーも抜群に売れそうな配色だね。
西口:そうなんです。配色のバランスがすごくよかったので、<ジョンストンズ オブ エルガン>にハーフカットでリクエストしちゃいました。
無藤:今季の別注もお互いてんこ盛りだ。
西口:是非、皆様に実際に手に取ってご覧いただきたいですね。

大判のストール型がコレクションのほとんどを占める同ブランドに対して、横幅をハーフサイズにカットするよう依頼したマフラー。ネイビー×ブラック×ホワイトという普遍的な配色にパープルが加わることで、モダンな雰囲気を纏わせた一枚です。思わず触れてみたくなる、カシミアならではのしなやかな風合いや美しい発色も魅力。

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