2019年春、ビームス・メンズドレスを体現するスタイルブックとして『MR BEAMS 』は創刊しました。
そこから3年という歳月のなかで、私たちを取り巻く環境はガラリと変わります。ここにある13枚の写真が紡ぎ出すのは、転換期ともいうべき今の時代を象徴するMR BEAMS像です。
(MR BEAMS 2022 Spring & Summer Issueより転載)
好きなことにとことん傾倒し、人生を楽しめる人
上品なシャリ感と、繊細な織りが目を引く〈ビームスF〉のウールシルクのグレンプレイドスーツ。Vゾーンは、リネンコットン素材のサックスブルーシャツで 快感を演出しつつ、ネイビージャカードの小紋柄タイを合わせることで、上品かつ今季らしいムードに仕上げました。
自分自身のスタイルを貫き通せる、成熟した男性。
リネンコットン素材のカラミ織りによる生地が印象的なターコイズブルーのジャケットを主役に、大人のリラックスした休日スタイルを表現。シンプルながらもインナーにボーダーのカットソーを合わせることでエスプリを効かせ、大人の余と色気を感じさせるスタイリングに。
今シーズン注目のリゾートテイストを象徴するプリントシャツとリネンのシャツジャケットを合わせて軽快に。シャツ、ジャケットともに程よくゆとりがあるため、リラックスした 囲気を演出できます。肩は落ちることがなく綺麗に収まっているので、印象はあくまでも上品。
気品に溢れ、ユーモアに富み、自身のスタイルを持ったスマートな大人。
ロロ・ピアーナ社のコットン・ウール・シルク・ポリウレタンによる四者混生地で作られた〈ブリッ
ラ ペル イル グスト〉のオリジナルスーツ。ストレッチが効いており肩肘張らない大人の余裕を表現できます。綿麻のミントグリーンシャツでトーンをまとめ、春らしい雰囲気を演出。
ベーシックなネイビーのウールソリッドスーツをあくまでも正統に。ビジネスシーンでも活躍してくれる凛々しい佇まいは残しつつ、カラーラッシュが叫ばれる今シーズンの流れを汲んだ柔らかいターコイズブルーのVゾーンが、相対する人に新 な印象を与えてくれます。
妙な飾り立てをせず、上品さと親しみやすさを併せ持つ。
コートは〈マッキントッシュ〉のシグニチャーモデル「ダンケルド」に、ギンガムチェックを組み合
わせたエクスクルーシブモデル。適度にゆとりのあるベイカーパンツと8ゲージのホワイトコットンニットを組み合わせることで、クリーンかつ男らしい印象に仕上げています。
自分の“好き”と周りの“好き”を理解し、楽しむことができる。
リネン・シルク・ウール・コットンによるブルーのオーバーペーンが 立つ〈デ ペトリロ〉のジャケットは、リネンのワイドパンツ&キャンプカラーシャツと合わせ、抜け感のあるリゾートテイストに。ナチュラルカラーとブルーでまとめた色目も、今シーズンらしい印象です。
〈アボンタージ〉のシャツジャケットは、通常展開のないインディゴ生地をのせた別注品。ベトナム戦争時に米軍で採用されたモデルをベースにデザインした一着です。ウールパンツとホワイトレザースニーカーでクリーンに合わせ、ミリタリーテイストを都会的に昇華しています。
時代の変化に流されない自分なりの確固たる価値観を持っている。
アンジェリコ社のリネン生地を使った〈ビームスF〉オリジナルのジャケット。上品なグリーンの色目を引き立てるべく、それ以外のアイテムは極力シンプルに。クラシックな佇まいなのにどこか軽快に えるのは、刻まれたシワさえ景色の一部となるリネン素材ならではです。
ジャケットよりも楽でラフに着られる〈フィリッポ デ ローレンティス〉のカーディガンは、リネンコットンの涼しげな素材感が魅力的な一枚。今季も引き続き注目のボーダー柄ニットをインナーに合わせつつ、リネンのショーツとキャンバスのスリップオンで軽快にまとめました。
Photo / Osami Watanabe[Sammy Studio]
Styling / Akihiro Shikata
Hair&Make-up / Kotaro[Sense of Humour]
Model / Alban Rassier[Donna]
Special Thanks / Kanagawa Institute of Technolog